プロローグ
【プロローグ】
幻想郷は自分の手によって救われた。
しかしというか、やはりというか……自分の力はこの世界のバランスを崩しかねないらしい。
『先ほども言ったが、この楽園にはもう貴様のような力は不要だ。』
いまだ輪郭がハッキリとしない龍は、強く太い声で言った。その反面、少し申し訳なさそうだった。
……最後に少しだけ、ここに来る前までの事考えた。
口ではあれよこれよと言いつつ、結局は力になってくれた霊夢。
いつも明るく大抵な事は笑い飛ばしてるが、ここぞという時に頼りになった魔理沙。突然ここに連れてこられて、右も左もわからない自分を支えてくれた八雲の人達。他にも、裁縫が得意なアリス、医学薬学では八意の人達、書斎を利用させてもらったり、その時に紅茶などをもてなしてくれた紅魔館の人達、そして元の世界の物を色々見せてくれた香霖堂の店主……一人一人の顔が今でも鮮明に浮かんでくる。
「そうですね。では、お願いします。」
『……本当にすまぬ。』
「今更よして下さいよ。龍ともあろう存在が、そんな簡単に頭を下げないで下さい。」
『……他に言い残すことはもうないのか?』
「ええ、先程までにおっしゃっていた内容で構いませんよ。」
『そうか。では、始めるぞ。』
龍が呪文を唱え始める。
これから自分の存在が消される事を、この時になってやっと自覚した。
『しばしの間、この庭を頼むぞ。』
さよなら自分、さよなら幻想郷。
そしてごめんなさい───赤目の愛しき人。
高校の時に友人と書いてた物からの分岐みたいなものです。(どうでもいい)
下手すると『食中毒』よりも更新が早くなるかもしれませんが、そこはご勘弁を。
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