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愛の翼~Wings of Love

作者: 綴 麗華
掲載日:2016/11/10

愛の翼はどこへ飛んでいくのか

時代に翻弄された二人の魂を包んで…

傷ついた魂を癒すように…

愛の翼は羽ばたいていく


真実の愛を知らない者は自分を傷つける

真実の愛を知っている者は自分を守らない…

自分を守るよりも相手のことを考える

自分の命より相手の命の方が大切…

自分だけが生きていく…

そんなことはできない

あなたと私で一つの翼なのだから…

どちらかが欠けては飛べないのだから…

あなたは私…

私はあなた…


私はなんて生意気な女だったのかしら…

私こそが「愛のMuse」だなんて…

Muse…女神…美しき女神…

それをあなたは否定した。

Museは自分で名乗るものではなく…

自然になれるもの…降ってくるもの…だと。

私がMuseでないとするなら…

あなたはMuseを呼び出せるのかしら?

私はそんな生意気な言葉を残して去った。

自分を否定されたのが嫌だった…

私の存在を否定された気分…

それに腹を立ててしまった。

でも、あなたはそんな私に怒りもしなかった。

次の日、あなたに偶然会った。

あなたは笑顔を浮かべて、私を見た。

あなたの笑顔に私の心が…

どうしてしまったのかしら…

私が恋…しているの?

あなたは私に一篇の詩を渡してくれた。

「あなたの為に書きました…私のMuse…」

その詩はそう書き始まっていた…

私があなたのMuse…?

あんな生意気を言った私が…?

この詩にはあなたの気持ちが一言一言に込められていた。

…私はあなたに恋をしてしまったのですね…

でも、時代が二人を引き裂く。

貴族社会が崩れ、動乱の世界…

革命が人々の命を奪い、世界が赤に染まっていく…

あなたは反革命派として捕らえられた。

私はあなたのために何が出来るの…?

やっと、自分の気持ちに正直になったのに…

もうあなたは私の一部…

あなた無しの人生は考えられない…

翼があったらあなたの元に飛んでいけるのに…

あなたがいないから、翼は片方しかない…

この言葉が翼となり…

あなたの元へ飛んでいきますように…

私は一篇の詩をあなたに渡した。

私の気持ちを素直に書いて、あなたの元へ…


あなたが処刑されるその日…

私はあなたの側にいます。

私はある少女と入れ変わり…

あなたの側へ行った。

あなたは驚いていましたね。

どうして、あなたには生きてほしい…

そう言うあなたを私は抱きしめた。

あなた無しでは生きられない…

あなたと私は翼なの…

どちらかが欠けては飛べないの…

あなたが逝くのなら、私も逝きます…

真実の愛を知った今、失うものなど何もありません…

あなただけが私の…


儚い二人の命は天へと昇っていく。

愛する者のために、己の命を投げ出す…

二人は一つ…

時代が二人の愛を引き裂こうとする…

二人は時代に逆らい愛を貫こうとする…

愛の翼は二人を包み、どこへ飛んでいくのだろう…

最後まで読んでいただき、有り難う御座いました。

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