2017年に放送していたエグゼイド並びにビルド初期評価
遅くなりました。
今回は2017年を終えて、新たな年となる2018年を迎えるので2017年に放送されていたエグゼイドの評価とビルドの中間評価を述べていこう。
エグゼイドでは仮面ライダーシリーズ第18作。ゲームガシャットと呼ばれる変身道具で変身し、尚且つゆるキャラのような着ぐるみ(レベル1)から本格的な仮面ライダー(レベル2)に変身するという2段階変身が当初私達をあらゆる意味で驚かせてくれた。
レベル1はふわふわした姿でどこからどう見よとうとも戦闘に適した状態では無い。
しかし、その分ジャンプ力に関して言えば著しく高い。
この事で転がるようなどの機敏性はレベル2よりも優れている。
そしてボディースーツがやたらふわふわとしているのは可愛く見せつける……のは冗談で、分離パルス発生装置を内蔵しており、この機能を駆使してバグスターユニオンへの攻撃時に分離パルスを発生させて解体していく。
スピードに関してはレベル2よりも低く、逆にパワーに関しては滅法強いレベル1。
この状態であれどクリティカルストライクという足蹴りは発動可能。
かなりやりづらそうに見えるのは気のせいでない。総合的に見た目に関して言えば世間に注目が集めたいが為に作成した形態に思えるが、設定上バグスターと感染者を切り離せるのはこの形態のみでただただ注目を浴びせる為に作っただけでは無いという事が私にとっては素晴らしいと言わざるを得ない。
そしてバグスターと感染者を完全に切り離せばレベル2という元祖仮面ライダー形態へと切り替える。
この形態でようやく分離させたバグスターを本格的に退治していく事となる……筈だった。
それがレベル3という上位互換の道具を境にレベル2はさよなら。
もうレベル2の登場は絶望的か? 平成2期仮面ライダーお得意の基本フォーム投げ捨てに我々は失望(していたの私だけ?)。しかし、最後を機会に……
これらを駆使して主人公はゲーマドライバーとなる変身道具を腰に装着。ライダーガシャットを差し込み、ゲームをモチーフにしたライダーに変身。
謎のゲームウイルスであるバグスターに立ち向かい、人々の救助を目指す。
職業は医者として設定されており前々作同様まともな職業に就いている。
謎のゲーム病とライダーベルト&ガシャットというアイテムとにまつわる陰謀。
そしてそれを取り巻く様々な立場にある医者達。仮面ライダーエグゼイドではテーマである「ゲームと医療」が全体的にバランス良く取れていた事に大きく評価したい。
別にクレーマーでは無いのだが、前作の仮面ライダーゴーストがテーマとして掲げていた「ヒーローは1度死んで蘇る!!」は余りにも矛盾していた。
タイムリミットが過ぎていき、もう死んでしまう! そんな時に死んだ父に出会って復活!
などと明らかに都合の良すぎた脚本を剥き出し(ついでにタイムリミットも復活)。
更に更にタイムリミットが再び迫り、もう死に近付いているという時に既に超人だから大丈夫などと最早死の設定を都合良く無視。
この作品に携わった人達の一部が商品を売る事だけしか考えていないという残念過ぎた仮面ライダーゴースト。
それを一転しエグゼイドはテーマに密着していたように感じた。商品催促は相も変わらずではあるが、先を見せたくなるような引き形で終盤につれて度肝を抜かす展開とラスボスに相応しい人物との戦い。
最後の最後には死に設定となっていたレベル1とレベル2を上手く絡み合わせて終局。
一話からしっかり見させて頂いた身としては舞台設定及びキャストが全てに置いて完璧に近い出来であった。
どのキャストもキャラに対してブレが無く寧ろその人物に一体化していて、個人的にはガイム並ぶ名作。
その熱に影響を及ぼされたお陰か仮面ライダーブレイブの変身道具を全て揃えてしまうと白熱っぷり。
見た目を考慮しなければ、一番白熱した仮面ライダーファイズと肩を並べられたに違いない。
2期の仮面ライダーって商品催促丸出しだし見た目が幼稚臭いと半ば呆れている大人達にも見た目に関しては目を瞑って貰ってでも見て頂きたい番組。アメコミヒーロー? そう呼んで貰っても結構。
この仮面ライダーを馬鹿にしていた人が最後の最後まで物語を見届けたが最後……最初に持っていた概念は全て剥ぎ取られていく事になるだろう(歌も非常におすすめ。一部のop映像は本編にもリンクしているので用チェックすべし)
そうこうして、最初は不安だらけのエグゼイドが白熱した展開で幕引きし最後には終わってしまったという焦燥感を迎えた中新たな仮面ライダーが姿を現す。
その名は仮面ライダービルド。無難な名前を掲げ、容姿は仮面ライダーダブルの没案から流れたお姿。
物語はゲームと医者からかけ離れ、日本の有人探査機が初めて火星に到達した事で話が動き出す。
そこで発見した「パンドラボックス」を持ち帰り、地球に帰還。
パンドラボックスのお披露目会にて当事宇宙飛行士であった石動惣一の妨害によりパンドラボックスは激しい光を放つ。
そうして地面から突如巨大な壁と呼ばれしスカイウォールが現れると日本は3つの国に分断。
結果3つに別れた国は西都、東都、北都と呼ばれる事になり従来の仮面ライダーの世界観を一変した独自の世界観を構築している。
スカイウォールの惨劇と呼ばれた現象から10年後の現代で東都では謎の組織「ファウスト」が生み出した未確認生命である「スマッシュ」によって人々は脅威に脅かされていたと同時に東都にはファウストと戦う戦士が存在。
それが仮面ライダービルドでありそして身に纏うのが主人公桐生戦兎。
主人公は失った記憶を取り戻しながら未確認生命体を倒していく。
変身道具はペットボトル。良くも悪くも光らないという部分がマイナス。かつドライバーは無機質ながらもクルクルと回すレバーが付いておりそれ以外の特徴が無いシンプルなドライバー。
仮面ライダーダブルの没案が大きく影響を受けているお陰か所々似ているビルド。
良く言ってしまえば、目立つようにしていた仮面ライダーがシンプルになり格好良さが倍増。
悪く言ってしまえば、ダブルの没案を流用しただけ。物語が動く話で強化アイテムを使った際にもろファングに見えるのはファングの別案だったのだろうか?
それとも…………
ファウストを退治していく事で次第に明らかとなったナイトローグの正体(は何となく分かっていた)と意外過ぎたブラッドスタークの正体(所々居ない場面があったからもしや……と考えていたりもしていたが本当に意外だった)。そして主人公の最大にして最大だった真実の正体。
これから、物語の舞台が大きく広がり一期ライダーであるキバから紅音也が時を超え新たに参戦するとの事で楽しみが増えて仕方が無い。
果たして、ここから物語がどう展開していくのか? 現時点ではエグゼイドが軍配に挙がっているが今後の活躍に期待しておきたい。
それでは、今回はここまで。新たに迎えた年である2018が素晴らしい1年になるよう日々充実していきたい……と同時に、この小説が「絶版!!!」とならないよう頑張っていきたい所存である。




