一期ライダーシリーズの評価
今回は一期シリーズの感想をつらつらと書いていく。ただし作者は恥ずかしながらヒビキは見ていないので、そのシリーズの感想は書かないことにする。
では、今回は各シリーズを書いた上でお勧め度☆(☆×5が最大)に現して書くことにする。
・クウガ(☆×4)
ゲームをしながら人を躊躇無く殺すグロンギという謎の怪物とそれに対抗する日本の警察と冒険家である五代雄介が変身するクウガが力を合わせて戦う平成ライダー初シリーズで送る白熱必死の物語。クウガやグロンギとの手に汗握る戦闘シーンは無駄の無いと言って良いほど完璧であり、人間なりにでも科学者と警察が手を組んで決死にグロンギと戦う姿勢に感銘をせざるを得ない。またクウガのフォームチェンジも無理が無く、どのフォームに置いても素晴らしいデザインと性能を劇中で余すことなく発揮する所は圧巻の一言。
ストーリーも重厚なドラマ仕立てで出来ているので仮面ライダーの存在侮っている人も最後まで見たら素晴らしいと言える作品になっている。
但し内容の所々がエグいので小さな子供には見せられないことやグロンギの謎会話がBDなどを買わない限り一切分からない仕様になっているので頭の中で何言ってんだコイツ等?状態になることや、一部の敵に置けるウザい程のバイクシーンなどに考慮する必要がある。
仮面ライダーを心の底から舐めている人に強くお勧め(グロテスクが嫌いな初心者にはお勧めしない)だが最強フォームを期待している人は余り期待をしないように心構えをして欲しい……活躍があm
・アギト(☆×3)
前作仮面ライダークウガの世界観を微妙に引き継いだ作品。今回は通常有り得ない不可能犯罪を行うアンノウンなる生物と戦うお話……かと思いきや異なる立場を抱え込む3人の男達が挑む話。
大まかな話の流れとしては迫り来るアンノウンを撃破していきながらあかつき号事件の核心に迫っていく形で3人の主人公は実はある共通点を機に見事に繋がっていく(ここでのネタバレは隠します。気になる人は本編視聴かネタバレサイト推奨)
アギトの主人公津上翔一は記憶喪失を抱えながらも純粋で真っ直ぐかつ器が大きい人物。
時々ギャグを交えるというユーモアに溢れ、アギトに変身した際は静かな動きでありながらパワフルな攻撃を披露する(性格変わりすぎ)
警察の立場でアンノウンを撃破する為に作成されたG3を扱う氷川誠は生真面目な人間でありながら細かな作業は超がつく程の苦手。
G3に装着した際は素手では無く、付属品の武器を扱いながら地味に戦う戦法(なので武器が無くなったもしくはかなりの強敵の際は殆ど負ける)。
となるのでG3はトレーラーから格好良い駆け付けようがほぼ負けている絵面を見ることになる。
しかし、安心して欲しい。G3ーXになると見違える程に格好良く映るから(それでもボスクラスには渋る。まぁ、装着している物はあくまでも人間が作り出した機械だしそれなりに頑張ってる方)
ただ最終局面に置いては若干置いてけぼりにされているのが妙に気になった。
水泳選手として将来も約束されていたも同然な青年葦原涼は仮面ライダーギルスに突然変身したお陰で恋人も恩師も何もかもを失ってしまうと言うどこぞの不幸さんもびっくりたまげる不幸者。
彼は全てを失いがらも父の残したメモを追っていく事に。これが最終的あかつき号へと繋がっていくのだが、一般人の彼は中盤まで津上と氷川のサイドとなり葦原は惨めな出番しかなくなる。何故こんなにも彼は可哀想な人生を辿るのか?
途中辺りで思い出したかのように出番が来るが、やっぱり扱い的に悪いのが目立つ。
3人の男達が主人公として送る異色の作品。戦闘は非常見所沢山ではあるが、ストーリー全般にグダクダ感があったり途中まで思ってしまう葦原っているの?感や最終回のボス戦があっさりし過ぎて前作クウガの最終決戦よりも燃えないと言う難点を残しつつ、この評価。
話のテーマ、要所要所にある重大な流れが良かっただけに少し残念であった。
・龍騎(☆×3)
これまでのライダーのデザインを360°がらりと変えたデザインで色んな意味から注目を集めた作品で映画やSPを含めと13人もライダーが居るというこれまでの常識を鏡をぶち壊すが如く変えてしまった作品。変身方法も逸脱でそれぞれの所有すりデッキを鏡に向けるとベルトが自動的に付けられて、手に掲げているデッキを差し込むことで変身。
そしてその場で戦うと思いきや鏡の中に入って反転した世界(通称:ミラーワールド)で戦うという面白い試みをする。しかもミラーモンスターはオマケ扱いで本当の戦いはライダーvsライダーと言うのだから驚きの声しか出ない事だろう。
しかも主人公や一部を除くサブライダー以外は基地外が多いのでライダーバトルは避けては通れない道となっている(大体浅倉とかいう化け物のせい)。
上記の点と今まで扱わなかったカードシステムが融合する事により面白いほどの戦闘を繰り広げてくれるのだ。更に契約モンスターというそれぞれのデッキから出てくるモンスターは迫力満点のデザイン良しなのでほぼモンスターデザインに関しては満足出来る仕上がりになっているだろう。
そしてベルトでは無いが武器から発せられる機械音声はスタイリッシュな格好良さを放っているので主人公ライダーのデザインで見限ろうとは思わずにとも騙されたと思って見て欲しい番組だ。欠点としては、一部のライダー以外殺し合いが中途半端なので視聴する人によっては陳腐に感じたり、中盤のストーリーに中弛みを感じたり結構人を選ぶ作品ではあるが個人的にはやっぱり見て欲しいと思う作品。
あと最終回は涙無しには見られない内容になっているので、映画を良く見て号泣する人は必ず見る前にハンカチを持っておくことを強く推奨する。
・555(☆×5)
全てに置いて素晴らしいと両手で拍手したくなる作品。何故ならクール過ぎる機械音声や格好良すぎるロボットと芸術のアートとしか思えないライダーが相まって格好いい戦闘を繰り広げてくれるのだから……個人的にはこの作品が一番影響を受けた作品。
これを見てしまったおかげで今の私が居ると言っても過言では無い。ストーリー面に置いてもライダーだけが正義と言う簡単な話ではなく、敵側に敵なりの事情があるので決して勧善懲悪では無いと思う作品に仕上がっている(井上敏樹氏に感銘をせざるを得ない)。
ディケイドを見て興味が湧いたり、デザインを見て興味が湧いたら全力でお勧めしたい作品……とにかくただただ見て欲しい。9割は夢中になるはずだから……但し幾らか格好いい555も欠点が存在する。
それは草加雅人……この人物に酷く毛嫌いして視聴を断念する可能性があることと、デルタ関連の話が引っ張りすぎていることと、最後の展開が強引に終わらせている点に気にしなければ良く出来た作品として完成している。個人的には草加雅人は913も相まって格好いいので、毛嫌いせずに見て欲しいのが……
・剣(前半☆×2、後半☆×4)
前回の携帯をモチーフと変身した作品とは異なり回転型のベルトとトランプ型のカードを使ってアンデッドという日本に解放されてしまった怪物を全て封印する為に戦う作品。トランプのデザインやアンデッドのデザインが良くできているのでカードだけでも買いたい意欲がそそられる作品として出来ている(今は高騰化しているのでそう安々とは買えない)ストーリー面に置いては最初に仲が悪かった人物が途中らへんで主人公に打ち解けたりしたりなどの友情関連に趣向を置いた作品なので、そういう趣向が好きな人にお勧めしたい作品ではあるが……
前半の視聴者を若干置いてけぼりにする話や短気で切れまくっている主人公の剣崎やアンデッドを封印という作業的な内容や滑舌の悪さなど、前半は全く誉める事が出来ない作品となっているが最強フォームの話から一気に加速する熱い物語となっているので、余裕があれば見ていただきたい作品として仕上がっている。
ただ最後まで一生懸命に見れば終わりは賛否両論ではあるが泣ける作品にはなっているので四の五の言わずに暖かい目で見ていただきたい……
・カブト(☆×3)
格好良さをこれでもかと詰め込んだ作品。天道並びに出演している人物がほぼイケメンなので間違い無く格好いいだろう。そしてライダーシステムも無駄が無く、クロップアップというライダー界を更に激震させた高速移動システムやアーマーを吹き飛ばして形態を変えるキャストオフなど555のアクセルを参考にした高速の戦闘を余すこと無く再現している。
一番の見所は第三話辺りの雨の中のクロップアップなので是非とも見て欲しい。但し仮面ライダーカブトの後半辺りのストーリーはやや破綻しているのでストーリーに期待してはいけないことと、次回作にCG代を回してしまった為にクロップアップの扱いが雑になっていることと、ハイパーフォームを手に入れてから圧倒的なごり押しを気にしなければ楽しめる作品になっている……
とにかく格好いいライダーを見たいんだ!という方にお勧めする作品。ストーリーには過度な期待は持たないようにしよう……
・電王(☆×3)
前作のカブトにもコメディー的な要素があったが、電王は更にそれを特化して子供に見てもらえるように面白可笑しいモモタロスのようなゆるキャラっぽい人形をを使うなど、ライダー界で二期の方向転換を定めた作品。
主人公野上良太郎を演じる佐藤健氏や電王のスーツアクターである高岩成二が合わさる事で驚異的な実力を発揮する為、役者面に置いては役者不足と感じさせる点が一切無いのが末恐ろしい。 また途中で現れる仮面ライダーゼクロスの桜井悠斗に関連するお話は悲壮すぎる展開と結末に相まって益々夢中になってしまう事は必然と言えるだろう。
但しゆるキャラみたいなイマジンの内のモモタロスやリュウタロスが聞く人にとっては非常にうるさく聞こえたり、桜井の記憶関連の事が分からなくなったり最後の最後の終わりにえ~となったりするかもしれないので視聴する時は以上の点を踏まえて視聴をお勧めしたい。
個人的には子供や大人が両方楽しめる作品は無いか?と聞かれるとお勧めしたい番組である。
・キバ(☆×3)
現代でファンガイアという怪物に立ち向かう仮面ライダーキバの紅渡。対して過去でファンガイアに立ち向かう渡の産みの父である紅音也……過去と未来が交互に織りなす、今までに無かった斬新なアイデアで挑む番組。
脚本家は555で活躍した井上敏樹氏なので期待を裏切らないワクワクしたお話となっている。
またチェックメイトフォーや各ファンガイアもデザインが完成されているので敵にも魅力がある作品になっている。
そして作品内に登場するキバ・イクサ・サガ・ダークキバはどの面に置いてもアクションが素晴らしいので釘付けになる事間違いなしだろう。
反面、過去と未来がごちゃごちゃに慌ただしく動くので頭の中を整理しておかないと話についていけなかったり、ストーリーに八割・戦闘に二割で戦闘があっさりと終わったりするなどがあるのでどちらかと言えばライダーメインでは動かない作品になっている。しかしながら仮面ライダーキバは殆どの女優が美人なのでその方面が好きな人は楽しめるだろう(読者的にどうでも良いが作者は過去クイーンが好みである)。
話をじっくりと見ていきたい人などにお勧めしたい作品……見るときは一気見する事を強く推奨する。それと関係無い話になるが、前作と違ってマスコットで変身道具であるキバットはほぼ出しゃばらないので前作のやかましいマスコットが嫌いな人は安心して見る事が可能である。
・ディケイド(☆×2)
10周年を記念に作られた作品でディケイドを除く9つの世界を巡るのが目的となっている。主人公の門矢士は面倒臭い奴で性格に難有りではあるが、所々の面に置いて良い奴(というよりいけ好かない奴?)なので中々に憎めない。
また門矢が変身する仮面ライダーディケイドはそれぞれの世界を救う事により過去の仮面ライダーに直接変身する事が可能なので、これまでには取り入れなかった面白い戦闘を繰り広げる事が出来る。また怪盗と言うより強盗が得意な海藤大樹が扱うディエンドにもサブライダーを召還という便利過ぎる能力を持っており、正に仮面ライダー祭りと感じざるを得ない内容となっている。
反面9つの内の複数のストーリーがお世辞抜きで破綻していたり、門矢の性格に見ている人からすると好き嫌いがあったり、最終回を映画に投げつけるという強引な終わり方で締めるという従来のライダーには最低なやり方ではあるが、頭を空っぽにして視聴すれば楽しいとは思えるので頑張って見て欲しい所ではある。個人的には多すぎてどれから手を付ければ良いのか分からないのでとりあえずサラッ見れる作品はあるか?と聞かれれば紹介したい作品となっている。
以上で一期ライダーシリーズの感想を締めくくる。上の文章は全て個人的に見て感じた作品なので熟練者の方には若干疑問になる文章かもしれないがここは多目に見て欲しい……
では今回はこれにて閉講する。




