CSMディケイドライバー感想
今回はCSMシリーズから2014年に発売されていたディケイドライバーの感想を書いていこうと思う。箱はディケイドを基調としたバーコード型のタイプとなっており、蓋を開けると相変わらずダサい外装がお見えになっている。
セット内容はディケイドライバー本体、ベルト左右、ベルト止め、そしてカードが30枚と並んでいる。30枚のカードは主にカメンライド・アタックライド・ファイナルフォームライドが揃っており、ここに無いフォームライド・ファイナルアタックライド・一部のアタックライドは別の商品であるCSMライダーカードを購入する必要があるので、完璧に遊ぶには2万以上必要となることを自覚する必要がある。ではここからセット内容について深く追求していくとしよう。まずディケイドライバー本体……ディケイドバックルはDXと違ってかなり細部にこだわっている。違いは色々あるがまずは白色のレンズ以外の縁のライン……ここは全体的に暗めのガンメタとなっている。DXではやや明るい色で施していた。次に一部のライダーの紋章……DXではカブトと電王の紋章は潰れている形をしていたが、CSM版ではくっきりと描かれている。これは中々のセンスだ……その次にDECADEという文字。DX版ではプリントで終わらせるという雑な作り方であったが、CSM版では掘っている。これも凄いと言わざるを得ない所だろう。
さらにこのディケイドバックルにはもう一つ素晴らしい機能があるが、後で紹介することにしよう。では次にベルト部分に移ろう……このベルトはかなりDXと違い劇中仕様の帯となっており、至高の部分と言えるだろう……ここでの不満はほぼ無い。
問題は音声の方だ……ギミックはご存知のようにカードをベルトに装填するという至って単純な機能ではあるが、CSMだと30枚あるので結構飽きずに遊べるだろう(多分)カメンライドとファイナルフォームライドはDXとほぼ同じなので割愛しよう。本文ではアタックライドの紹介をしていく。CSMのアタックライドはDXで全く搭載されていなかった、オートバジンやクロックアップなどの皆が欲しかった音声がマーク・大喜多氏によって“新た”に収録されている。
この新たにが結構な問題であるが、その前にライダーカードの紹介をしよう。ライダーカードの見た目は劇中通りアルファベット文字となっている。表裏両方に一部濁った文字が配列しているがこれは劇中通りなので安心して欲しい……そして劇中通りにカードをディケイドバックルに入れるとそのカードに適した音声が流れるというわけだ。但し今回のCSMは説教BGM&変身BGMが約15秒搭載されているので劇中ながらの変身がかなりはかどるだろう……
では、そろそろ本格的に問題点に入ろう。カードの新規音声は主にアタックライドであり、どのアタックライドを差し込んでもコレじゃない感を醸し出している。例えば劇中では「クロックアップ」とかなりスタイリッシュな音声だったのだがCSMでは「くろっくアップ!」とハッキリと発音している。せっかくのCSMだというのに、こんなに劇中が違う音声だとかなり残念でならない。他に気になる所は「オートバジン!」の言い方が少し違っていたり、「オンゲキボウレッカァ」が「オンゲキボウレッカ」になっていたり、「スラァァーシュ!」が「スラッシュ!」になったりととにかく音声に関しては、どうしてこうなったんだと直訴したいくらいに酷い有り様である。一応考えられる原因としてマーク氏が張り切り過ぎたとか、何年かのブランクで音声を忘れていたりとか、音声が東映の権利下に入っているので新録音声を使うしかなかったとかが考えられるが……では、色々言い終えたので総評に移りたいと思う
総評
・見た目はほぼ劇中通りで満点に近いが、音声が劇中とかなり違うので人によってはかなりガッカリする仕様である……だがベルトの帯が両方取れてバックルに出来る為あの一話が再現出来たりBGMが搭載されている為、完全なりきり変身が出来たりと音声以外はほぼ100点に近い出来である
では、今回はこれにて終了する。




