「自由な世界」への旅たちー2
3話目投稿☆(テンション高めです)
「あ、おかえり兄さん」
「ああ、ただいま。ところで・・・」
「ん?何?兄さん」
「葵がβテスターって本当なの?」
俺の言葉を聞いて葵はニヤニヤした。くっ、なんかイライラするな。
「ゲッ、バレた?」
「バレた?じゃないわ!」
「いったーい!」
俺のゲンコツで涙目になる葵。ふっ、いい気味だ。
「兄さんのバカ!アホ!」
「誰がバカだ!葵がβテスターって知ってたら暑い中歩かなくても良かったんだぞ!」
「まあまあ。さっきはバレた?って言ったけど実は言うの忘れてたんだよねー。まあ、俊さんの方が詳しいから聞くんだったら俊さんの方が良いし。結果オーライってことだよ。で、そんなことは置いといて。兄さんキャラメイキングしなくていいの?明日ゲームスタートだよ?」
「あ、忘れてた」
キャラメイキングかぁ。そういや、そんなことしなきゃいけないって俊が言っていたような気がする。でもその前に夕食の準備をしなきゃいけないんだよな。今日は親が両方とも出張で居ないし。
「でも夕食の準備しなきゃいけないからな」
「あ、そのことなら心配しなくてもいいよ。もう、準備してあるから」
「え!?葵が夕食の準備だと・・・・・?」
「何その信じられないみたいな顔」
「え、だって葵料理かなり下手じゃん」
葵は料理は本当にできない。何を作ろうとしても得体の知れない黒焦げができてしまうのだ。昔、俺はそれを食べて三日ぐらい寝込んだ。あれは凄い味だった・・・・・。
「ぐっ・・・。料理下手なのはわかってるよ!せっかく最近評判の弁当屋さんで買ってきたのに・・・・。兄さんにはやらないよ」
「む、悪かったよ、葵」
「わかったのならばよろしい。で、本当にキャラメイキング早くした方が良いよ。サーバーが混むと大変だし」
「わかった。じゃあキャラメイキングして来るわ」
あ、でもダンボールから殆ど出してないわ。そういえば。出すの面倒だなぁ。よし、葵に手伝ってもらおう。
「葵、手伝って。ゲームのことよく分からないし」
「え?別に良いけど・・・・。実は面倒くさいからじゃないの?」
「ギクッ!?」
「はあ・・・・。まあ、良いけど」
俺は葵の指揮の元、ラルドギアとFLOのソフトを設置する。その後、パソコンを使って俺の写真を送る。この写真を元にして最初のアバターが作られるのだ。
「ん。パスワードが送られてきたぞ。これをゲームにinしたらうてばいいんだよな?」
「そうそう。それをうてばいいの。うつと写真を元にしたアバターが出るから。そっから弄ってアバターを変更していくんだよ。まあ、弄れるのは少しだけだけどね」
「よし、542875325だな。じゃあ、inするわ」
「いってらっしゃい兄さん」
よし、キャラメイキングしに行くか。