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異世界で恋に落ちました  作者: 藤野
第二話
8/134

3

 「あのですね、ルーグさん。さっきから天女様天女様言ってますけど、私天女じゃないですからね?普通の何処にでもいる人間ですからね?」

 「何を仰いますか!この世に二つとない夜空に溶け込むような髪と瞳と、神々しいほど麗しい美貌!なによりも、聖域から舞い降りていらっしゃった!あなたは間違いなく天女様です!」



 …………………ちょっと待て。少し考えを整理しよう。


 『夜空に溶け込むような髪と瞳』、これはわかる。日本人の優性遺伝子がしっかり働いて私も黒髪黒目。夜空に溶け込むって表現はわかる。でも『二つとない』ってのは変だよ。だってたかが黒髪黒目じゃん。そこら中にいるよ、世界中にいるよ。二つどころか億単位であるよ。

 美貌云々もわかんない。

 だって私別に美人さんじゃないし。十人並みって親からも友達からも言われる平凡顔だよ。それに美人さんだったら恋人とか星の数なんじゃないの?残念ながら私に恋人がいたことなんて一秒たりとも無いよ。二次元は別だけど。

 ルーグさん、目、大丈夫?


 あと、聖域。聖域から舞い降りてきたっておかしいよ。私がいたあの動物一匹いない森が聖域、これはまだいい。本当に神の御加護的な力が作用して動物がいなかったって言われれば、へぇそう、って受け止められる。

 でもさ、舞い降りてって、どうしてそうなった?私崖から落ちただけなんだけど。むしろ無様でしょ。ずり落ちたとかが相応でしょ。


 しかも?なんやかんやをまとめた結果が天女?

 ……ルーグさん、本当に大丈夫?いろんな意味で。こんな残念なイケメン二次元でもそうそう見ないよ。ここが二次元なら話は別だけど。

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