雪解けの冬
なんとなく呼吸が苦しい
攻撃的なものに耐えきれず
拡散される暴力を止められず
触れることのできない過ちを
退屈だと誤魔化している
根本を愛することもできず
後ろ手に持った爆弾を隠せず
差し伸べることのない右手を
ポキポキ鳴らして弄んだ
ハイテクノロジーの時代に
悪夢を消し去る方法もわからず
猛吹雪のなか眠ることすらままならず
日の昇らない朝を待っている
いつかここにある情熱が
僕のなか踊り暴れるなら
黒い絵の具を飲み込むことなく
生きていけるかもしれないのに
時間なんて不確かなものを知らず
呼吸を楽にしていられるのに




