日常の終わり 9話
うーん。やっぱりあの魔法を使うしかないか〜
ある意味切り札だからあんまり見せたくないんだよな〜
作る暇もなかったし。
えーと、うん、大丈夫そうだな。この程度でやられてたら問題あるしな。
後は一応これも用意してっと、ふぅ、終わった。
さあ、始まるな。
行くか。
「それでは、準決勝を始めます。」
「スタート‼︎」
向かい合う俺と風紀委員長。
全くの自然体の俺と完全に構えてる風紀委員長。
一応提案だけするか。
「無駄だと思いますけど、降参してくれませんか?」
「何を言うのかと思えばそんなことか。それはこちらの台詞だ。しないに決まってるだろう。」
んー、やっぱり使うか。
「わかりましたよ。じゃあ、封神演義から”梱仙縄”。縛りあげろ。」
瞬時に縄が召喚され、相手を縛り上げる。
「なんだこれは⁉︎ほどけないぞ!」
「あんまり暴れたり、ほどこうとすると余計締め付けますよ。」
「だからなんなんだこれは⁉︎」
「封神演義っていう本の中に出てくる相手を縛り上げるための宝貝ですよ。」
「さてと、そしたら場外に引っ張り出しますか。」
「くっ‼︎こい‼︎”フェニックス”」
「ウソーン。」
「これで形勢逆転だな。」
「んー、”紫綬仙衣”」
燃え盛る炎だけど一切のダメージも許さない。暑いけどね。
「なぜ燃えてない⁈」
「”紫綬仙衣”あらゆる攻撃から身を守る宝貝だよ。」
「じゃあね〜」
ポーン
飛んでった。場外に落とされる風紀委員長、しかしフェニックスがその体を自らの体に乗せる。
「”番天印”」
フェニックスの頭が潰され今度こそ下に落ちる。
「勝者‼︎貝田‼︎」
さあ、後は決勝だけだね。