ヒロトとキララ
「ねぇ」
「あん?」
「瑠璃ってさ、どう思う?」
「どうって?」
「んーなんて言えばいいんだろ。ファザコンでお節介焼きじゃん。ヒロトはどんな感じ?」
「お前、ズバズバ言いすぎだろ。本人に言うなよ?」
「もう言ったし」
「うわっ。お前友達無くすぞ」
「それでも瑠璃は私のこと大好きって言ってくれたもんねー」
「…瑠璃の考えてることはわからん」
「そんなの私もわかんないわよ」
「女のお前でわかんねぇのに、俺がわかるわけないんだよな」
「瑠璃は女とか男とかそーゆー人間の種類からは外れてる気がする」
「はぁ?」
「瑠璃って影でなんて言われてるか知ってる?」
「さぁ?」
「『女神』って言われてるんだよ」
「ブハッ!!」
「ちょっと汚い!」
「女神って、それは反則だろ!」
「だって事実なんだもん」
「そんな女神様に恋してる怜央はどうなるんだよ」
「怜央くんはもうヘタレだからいつまで経っても変わらないわよ。ずーっと片思いで終わればいいの」
「お前、怜央のことキライか?」
「別にー。普通かな。ヘタレすぎてちょっとムカつくときもあるけど、見てて面白いからプラスマイナスゼロって感じ」
「手伝ってやろうとか応援してやろうとか無いのかよ」
「あるわけないじゃないの。私だって瑠璃のこと好きだもん」
「……え?」
「…いやいやいや。そーゆー意味じゃないわよ。友達としてよ。こんなに性格の悪い私と一緒に遊んでくれるんだから、女神だなんて言われてても不思議じゃないわ」
「自覚あったのかよ」
「それに、その…親友だし…」
「俺も瑠璃の親友だぞ。俺はお前のこと親友だなんて思ってないけどな」
「なんでっ!? 瑠璃に言いつけてやるぅ!」
「やめろ! おいっ! ちょっと待てっ!」
「瑠璃ー! ヒロトがいじめるぅ!!」
「ヒロトくん、キララちゃんのこといじめてるの?」
「いじめてないいじめてない! このやろ…」
「べーっだ」
今日も平和である。
タイトルは某エアコン的な感じでw
なんとなく書いてみたかったのです。
二人の会話ってあんまりなかったでしょうに。