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ローリングスシー

正親と天野ちゃんがデートしたあとの話です。

「瑠璃ちゃん、なに食べるー?」

「んー、玉子!」

「玉子? せっかくだから高そうな奴食べればいいのに」

「こら。瑠璃ちゃんの趣味をとやかく言うでない」

「お金払うのが自分だからって安いものばっかり食べさせてるんでしょー」

「違うし。瑠璃ちゃんは最初に玉子食べんだって。前にうちの親と兄ちゃんと来たときも玉子食べてたし」


瑠璃ちゃんの回転寿司は玉子で始まり玉子で終わる。自分的ルールみたい。


「ほれ。天野はなに食べるんだ」

「んー、玉子!」

「はい、玉子なー」

「ウソっ! ウソですから、注文しないでください!」


タッチパネルで玉子を追加注文しようとした手を天野が止めた。


「お店のもので遊ぶなよなー」

「遊んでないし! 遊ばれてんのは私の心だよ!」

「上手いっ」

「嬉しくないよ!」


それにアハハと笑う瑠璃ちゃん。

すでに玉子は完食済みでした。

俺としては瑠璃ちゃんが楽しそうでなによりでした。


「俺はえんがわー」


あの脂身がちょっと重いけど、最初の方なら問題ない。

脂身が重いとか、俺も年取ってきたか…? まぁいいや。

パクパク。


「私はタコー」

「恭子ちゃん、知ってる?」

「ん?」

「タコの口って、鳥のくちばしみたいに尖ってるんだよ」

「うわぁ…なんで食べる前にそういうイメージ崩しちゃうこと言うかなぁ」

「正親さんのお兄さんが『誰かタコ食べようとしてる人には積極的に教えてあげなさい』って前に言ってたから」

「無駄に素直だわー」


それでもタコを頼む天野。


その後もサーモンにマグロ、ホタテにホッキ貝、納豆巻きにネギトロ、オニオンサーモンにアボガドサーモン、炙りサーモンに牛カルビ、などなどのたくさんのメニューを食べ尽くした。


「うはー。結構食べた。ゲフッ、うおー!」

「恭子ちゃんゲップしたー!」

「お行儀が悪いねー」

「ふ、二人してやめて! この年頃の乙女は恥ずかしがり屋なんだからっ」


そう言って顔を隠す天野。豪快なゲップだった。

全品100円のこの回転寿司には感謝する。

だいぶ前に家族で来た時は、バカみたいに払わされたからな。ここなら全然問題ないぜ。


お会計を済ませて外に出ると、涼しい風が心地よかった。


「結構暗くなってきたね」

「もう7時だもん。そりゃ暗いって」

「さてと。どうする? うち来るか?」

「今日はもう帰る。帰ってピアノの練習もしないといけないし」

「そっか。じゃあ送ってくか」

「えっ、いいよ」

「瑠璃ちゃんだって、送っていきたいって言ってるよ? ねっ?」

「うん。送ってくよ」

「じゃあ…お言葉に甘えちゃおうかなー」

「三人でお散歩だね」

「腹ごなしの散歩だな」

「帰って横になったら寝ちゃいそう」


三人でそれぞれそう言って、夜の道を並んで歩いていった。


ここまで読んでいただきありがとうございますー


なんとなく書いてみました。

僕の行きつけ(?)の回転寿司はサーモンのメニューは、10種類まであるぞ。



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