7話 朱希羅&真司VSゼル
平滝区の住宅街で、朱希羅&真司VSゼルの戦いが始まろうとしていた。
「真司、俺があの青髪の男に攻撃を仕掛ける!お前は援護してくれ!」
と朱希羅はゼルを見ながら、真司に言うと、真司は弓を構え答える。
「わかった!」
すると、朱希羅はゼルに向かって走り出した。
「まっすぐ来るか……」
ゼルはそう言い、右手の手のひらを握りしめた。
「真っ直ぐだと思うなよ‼」
朱希羅はゼルに向かって走りながらそう言うと、朱希羅は瞬時にその場から消えた。
(背後に……瞬間移動か?)
ゼルは後ろを振り向きながら、そう思った。ゼルの背後には朱希羅が攻撃態勢で立っていたのだ。
ラーシの呪憎裏を解いたことで得た能力、時間停止で、時間を止め、ゼルの背後に移動したのだ。
「くらえ!」
朱希羅はそう言いながら、ゼルにパンチを放つと、ゼルは朱希羅のパンチを右手の手のひらで受け止めた。
朱希羅のパンチを受け止めたゼルの背後から、今度は真司が放った矢が飛んできた。
ゼルは朱希羅を見て言う。
「まずは一人」
「……?」
朱希羅はもう片方の手でパンチを放とうとしたが、ゼルはパンチを受け止めている右手をクワっと開き、言う。
「…………開‼」
すると、朱希羅の身体にゼルの右手の手のひらから凄まじい風圧が直撃し、物凄い速さでレンガの壁に衝突してしまった。
そして朱希羅は吐血しながら、気絶してしまった。
ゼルはすぐに真司が放った矢を避け、真司を見て言う。
「次はお前だ」
そのころ、俺と江川と使いの者は丘の頂上まで登ってきていた。
その場所からは雪国ホワイトが一望できた。
使いの者はその光景に驚嘆している俺と江川に言う。
「これが我々の国、ホワイトです」
「すげぇ、あ、あれがお城か?」
と俺はその国の中央に建設されている城を指差した。
使いの者は俺たちに言う。
「はい、まずは城下町、セントラルホワイトまで行きましょう」
「しかし……何だか昔の世界にタイムトラベルしたみたいだな……。城とか城下町とか……」
江川はそう言い、俺たちは城下町を目指して歩き始めた。