表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/49

2話 謎の襲撃者

「あれは……」

とぼそっと俺は江川に言う、そう、電車の中でいきなり男のサラリーマンが化けの皮を破り、悪魔の姿になったのだ。


「この臭い……。臭うぞ、悪魔と関係を持つ人間の臭いが!」


と悪魔は言うと、他の乗客たちは悲鳴をあげていた。


「きゃああぁぁぁ‼」

「うわぁぁぁ!なんだ⁉あれは⁉」


今、電車の中で悲鳴を上げてない人間は俺と江川だけだった。


「いくぞ、江川!」

「あぁ」


と二人は言うと、俺は身体の三割が悪魔の継承(インヘリタンス)で悪魔化し、江川はバッグから灼熱の素手(フレイマーハンド)を取り出し、身に付け、悪魔に向かって走り出した。


「ハァァァ‼」


と江川は言いながら、手から炎を出し、悪魔に向かってパンチを放つ。


しかし、悪魔はパンチを避け、江川を蹴り飛ばした。


「お前らか、この臭いは……」


と悪魔は俺たちを見て言うと、江川は起き上がり、問いた。


「お前の目的は何だ⁉ただの殺しか⁉」


悪魔は素直に江川の問いに答えた。

「俺を他の悪魔たちと一緒にするな。俺の名はジェラフート。ある方の命令でな。悪魔の継承(インヘリタンス)を持つ者を探している」


「…………っ‼⁉」


俺はとっさに左腕に身につけてある悪魔の継承(インヘリタンス)を隠した。


だが、もう時すでに遅かった。


「どうやら、そこのお前らしいな。悪魔の継承(インヘリタンス)の使用者は……」


とジェラフートは俺を指差した。

真っ黒い、爪の鋭く長い指で。


「ある方って誰だ?」

と俺は聞くと、ジェラフートは言う。


「さぁな」


「心当たりはないが……。まぁいい、お前は悪魔界に連れて行く!」

と俺は言うと、俺はジェラフートに向かって攻撃を仕掛けた。


「直接的だな」

とジェラフートは言うと、俺のパンチを軽く受け止めた。


「サタンデーモンを倒したとは思えねぇ弱さだ」


とジェラフートは言うと、俺はジェラフートのパンチをまともにくらい、電車の奥のほうに吹っ飛んでしまった。


(サタンデーモンを知っている⁉ということは、この悪魔が言うあの方って……まさか……)


と俺は起き上がりながら思っていると、江川がジェラフートに攻撃を仕掛けた。


そのとき、電車の外から何者かが窓ガラスを割り、ドロップキックを江川にヒットさせた。


「ぐあっ‼」


江川はそのまま吹っ飛び、窓ガラスを突き破り、外へ飛ばされてしまった。


江川はとっさに判断し、線路の近くに建てられていた建物の壁を壁キックし、電車の外から窓を突き破り、また電車の中に戻ってきた。


「大丈夫か江川!」

と俺は言うと、江川は答える。

「大丈夫だ。それより、また一人増えたな。援軍か?」


と江川は言うと、現れたもう一人の敵を見る。


「ジェラフート。人間二人に何を手こずっている?」


と新たに現れた者は言うと、ジェラフートは答えた。


「いやな、こいつらも、お前と同じ悪魔の関係のある人間でな。それに一人は悪魔の継承(インヘリタンス)を身につけている」


そう言うと、新たに現れた者は俺たちを見た。


俺たちもその者を見て驚いた。人間なのだ。


黄色い短髪で、目つきが鋭く、真っ黒い戦闘服を身につけた男だった。


悪魔の継承(インヘリタンス)か……」



黄色い短髪の男は言うと、俺たちは身構えた。


すると、黄色い短髪の男はジェラフートに言う。


「ここは退くぞ。今、目立ちすぎた行動をするのは危険だ」


そう言うと、黄色い短髪の男とジェラフートは光と共に消えてしまった。


荒れた車内の中にいるのは俺と江川だけだった。


他の乗客も他の車内に移動し、無事だったから、まぁ、ラッキーだろう。



俺と江川はその後、奴らのことを話していた。


一体、何者なのか?あの方とは、本当にサタンデーモンなのか?




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ