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どこの世界も高齢化

作者: うずらの卵。

今年は蛇年じゃ、ワシの年じゃ頑張ねば。

しかし、ワシも年を取ったしそろそろ若者に交代して欲しいのぅ。

すると、猫の神がやって来た。

「おーい、蛇の神よ来年はワシの年かのぅ?」

「いやいや、猫の神は確か十二支には入っとらんかったぞ」

「おぉーそうかそうか、ワシは再来年か、じゃ出番まで炬燵で丸くなってるかな」と言い行ってしまった。

猫の神もボケて来たのだなぁーと蛇の神は思った。

「おぉー、蛇の神よ今年はワシではなかったか?」と龍の神がやって来た。

「おまえさんは去年だったじゃろう、ワシにこないだ引き継ぎしたばかりじゃ」

「おぉー、そうじゃったそうじゃった、ワシもボケてしもうた」と言いヨロヨロしながら飛んで行った。

すると、今度はウサギの神がバニーガールの服を着てやって来たのだ。

「蛇の神、どうこの服装似合うじゃろうか?」

「いやいや、若い頃なら似合っただろうが、ウサギの神ももう年じゃろう、もう少し落ち着いた服装の方が良いのでは?」

「そうかのう、ワシの年は来年かな?」

「いやいや、来年は…はて?来年は誰に引き継ぎをするんだったかな?」

「そろそろ世代交代せねば干支が滅茶苦茶になりそうだのぅ」と蛇の神とウサギの神は話した。

「もう、我々の十二支には若い神はおらんし、どうじゃ、いっその事十二支をそう入れ替えして像とかライオンとか鬼とかを十二支にしては?」と蛇の神が提案したのだ。

「いやいや、そんな鬼とか十二支にしたら怖くて敵わん」とウサギの神は震えた。

結局どこの世も高齢化問題は付き物なのだなぁと蛇の神とウサギの神はため息をついたのだった。




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