読書感想文 ・ 『人間失格』から学んだこと
完成……!(*^^*)
変なところがありすぎるのはご承知おきください。
「あれ、もう終わり?」これが『人間失格』を読み終えたときに思った感想であった。
『人間失格』は太宰治の有名な本で、私も名前は聞いたことがあったが読んだことはなかった。たまたま書店で売っているのを見つけ、本の背表紙に書いてあったあらすじが面白そうなので購入した。しかしいざ読んでみると思った内容とは全然違い、先程述べたように呆気ないラストだったのだ。「恥の多い生涯を送ってきました」で始まる通り、これは太宰治の人生をくまなく書かれた本であったのだ。この感想の原因は、主人公の葉蔵がハッピーエンドで終わらずに病院に入れられてのラストだったからだと思う。
今まで何十冊、何百冊といろいろな本を読んできた中でこんなにも自分のだめな人生を隅から隅まで書かれた本を読むのは初めてだった。なんて暗い話なんだろうかと思った。なのでもし私はこの本を人に紹介するなら、後味が悪い暗くてあまりおすすめできない本だと思っていた。
その上、この本を一回読んだだけでは太宰治がこの本を書いた意味やなにが伝えたいかわからなかった。なぜなら、今まで読んできた本と違って『人間失格』は日記みたいだったからだ。しかも、葉蔵は私と全然違ったのでもっとどうしてそんな行動をしたり考えたりするのかがわからなかった。葉蔵は空腹というものを知らず人間不信で、それがバレないように道化を演じる。それに対して私は よくお腹が空いてしまうし、道化を演じているわけではない。私と葉蔵は、ほぼほぼ真逆であった。
しかし私とほぼ真逆である葉蔵がしていたことの中で一つ、心が揺さぶられるようなところがあった。
それは葉蔵とその友人の堀木が開発した遊戯で遊んでいる場面だった。その遊戯とは、対義語の当てっこだ。例えば、黒のアントニムは白。ということだ。そんな遊びをしている中で、葉蔵は言った。「罪。罪のアントニムは、なんだろう。」それに対して堀木は法律だと言ったが納得ができず、二人はたくさん考えた。考えると善や神、罰など、色々出てきた。
そして、この場面を読んで私も罪のアントニムが気になった。普段何気なく法律を守って生きてきて、このようなことは考えたことがなかったので心が惹かれた。実際に、考えてみた。罪の逆だから、無罪?罪というのはしてはいけないことだから逆の褒められる功?堀木が言っていた法律?考えれば考えるほどわからなくなり、沼にはまってしまった。しかし、この考えている時間は無駄ではないだろう。何気ない場面だったと思うがこの罪のアントニムとは私が暮らす今でも考えるべきことであると思う。私の出した結論は、罪のアントニムはないである。どれもあっているようであっていない。罪のアントニムは無いのではないか。と言うふうに考えたわけである。これは世界7大問題に入りそうだと思った。
たくさん考え、主人公の気持ちになり、あとがきもしっかり読むとだんだんこの本に対する気持ちが変わっていった。なぜなら、葉蔵が生きようとしていた行動が見えてきたからだ。 その上、日常生活で役に立ちそうな考え方も載っていた。この本一つで気持ちの持ち方が変わるかも知れない。
『人間失格』は社会の重圧、世間の重さや厳しさを感じさせられる作品だ。今住む世間の中で自分自身の言動や行動、目標を考え直してみようとさせるのが『人間失格』だと思う。次、人に紹介するならそう言おうと決意した。
読んでくださりありがとうございます!役に立てたら嬉しいです♡
☆くだs((殴
来年も更新するかも…!?