表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この瞳にもう一度光を  作者: 夜闇
2/8

第2話 フユゾノケイという人

 目を開く。

何も見えない。


 それを何度も何度も繰り返して、もう何年経ったかカレンダーすら見られない。


 ゆっくりと体を起こすと、ベッドに座った。


近くの手すりをつかんでゆっくりと立ち上がると、


「あんなちゃん!?どうしたのっ!?何かあった!?」

なぜか変な時間にやってきた看護師さんが、わたしを呼び止めた。


 どうして、看護師さんがここにいるの?

だって、ご飯はさっき食べたもん。


確かサバの味噌煮があったはずだわ、覚えてるわ。

いくら昼寝をしたと言ったって、もう昼ごはんの時間なわけがないわ。


 「なんでもないです、大丈夫です。」

わたしはそう言ってベッドに座り直した。


おばあちゃんのようにゆっくり時間をかけて、ベッドがちゃんとそこに存在しているのを確かめながら、そろそろと座る。


 それから、本来なら扉があるはずのところに顔を向けて、

「どうしたんですか?」

と聞いた。


「ふふふ。あんなちゃんにいいお知らせよ。」

と、わざと作っているような声じゃないような、本当に楽しそうな声で看護師さんが言った。


「どうしたんですか?」

わたしはもう一度繰り返す。


「同じ部屋に、男の子が入るのよ。」

「え?」

「ほら、この子があんなちゃん。挨拶してあげて。」

看護師さんは誰かに向かって言った。


 パタ…パタ…と、スリッパを引きずるような足音がして、だれかが今までわたし一人だった病室に入ってきたみたいだ。


 「こんにちは、あんな、さん。」

耳に心地いい、男の子の声がした。


今までずっと、母さんと看護師さんの声しか聞いてきてなくて、男の子の声を聞くなんて久しぶりだった。


 「ぼくは、フユゾノケイです。これから、よろしくお願いします。」

「よろしくお願い、します。」

わたしはいつも人と話す時と違って、目をしっかりと開いて言った。


 そのちょっとの変化は、これからの大きな変化の序章にすぎなかった。

 読んでくださってありがとうございます!


長さを調節するのが大変ですが、恋愛ものなので二、三話では終わらせられないのでね。


 さて、今までひとりきりだった病室に、フユゾノケイという男の子が入って来ました。

あんなはどうなっていくのでしょう。


 これからも読んでいただけると嬉しいです。

それでは、次の話でお会いしましょう!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ