私とアイツの戦い!
【ゴソゴソ・ザワザワ】
【・・・えぇ!? 何?】
___私が台所で、夕飯の準備をしていると、、、?
何かが? ゴソゴソ・ザワザワと音がしてスッと消えたわ!?
___夜19時過ぎに、旦那が仕事から家に帰ってきた。
『___ただいま~!』
『___ねえねえ? ちょっとちょっと! こっちに来て!』
『___なんだよ! 帰ってきて早々!』
『___あそこで、何かの音がしたのよ!』
『それって? “アイツ” なんじゃないの?』
『もぉ~それを言わないでよ~!』
『“ゴキブリ”に違いない!』
『・・・・・・』
___旦那が、口に出して言ってしまった...。
そう! 【アイツ】とは? “ゴキブリ” のことよ!!!
気づかないフリをずっとしていたのに、、、。
わざわざ、言葉に出して言わなくてもいいじゃない!
___私は、ゴキブリが苦手なのよ!
女の子なら? ほとんどの女子が苦手な虫でしょ!
___暗いところで、あの真っ黒の不気味な昆虫がゴソゴソと動き回って
いるのよ。たまに、私と目が合うこともあるわ! どうやら? 私の気配
に気づくみたい! そして、気づかれたと思ったゴキブリは、ザーザーザー
と逃げて行くのよ! 気味が悪いったらありゃしない!!!
体にまとっている粉を振りまきながら、ブーンと飛ぶ時もあるのよ。
動きも俊敏で、殺虫剤だけでは死なない時もあるの!
それに? 凄い繁殖力!!!
___気がついた頃には?
ゴキブリの数が増えているわ!
小さなゴキブリがウヨウヨと湧き出てくるのよ!
___もう、私がゴキブリを見る度に、、、。
【ギャーーーーーーーー!!!】と毎回、叫び声を出してしまうわ!
___その都度、旦那にこう言われるのよ!
『___お前さ~いい加減! ゴキブリに慣れろよ!』
『___そんなの無理に決まってるでしょ!』
『___だから、女は困るんだよな~虫ごときでさ~!』
『女の子なら? 虫嫌いは普通でしょ! そんなの女の子の気持ちを
知らない男が悪いんじゃない!』
『___なんだよ! 逆ギレか!?』
『___そんなこと言ってないで! 早く、ゴキブリ捕まえなさいよ!』
『___はいはい! わかったわかった、』
『___まったく! もぉ~!』
___毎回、私の前にゴキブリが現れると、、、?
私と旦那は、早々どうでもいいことで喧嘩が始まるのよ!
___まだ、3歳の息子は、、、?
私と旦那の喧嘩が始まると? 私たちの間に入って喧嘩をやめさせよう
と必死にで止めてくるわ!
『___ママもパパも、ケンカ、やめて!』
『青ちゃん! これはね? ケンカじゃないのよ!』
『___いやいや? 青、これは! 喧嘩だよ!』
『___もぉ~青ちゃんに余計なこと言わないでよ~!』
『___本当の話だろうが!』
『___あのね? 青ちゃん! パパが全部! 悪いのよ!』
『お前な~! 青に変なこと言うんじゃないよ! あのな、青! ママは
虫嫌いで! パパをイジメるんだよ~!』
『___貴方こそ! 青ちゃんが誤解するでしょ!』
『・・・ママもパパもケンカは、もうやめて!!!』
【ごめんなさい。】私と旦那は、3歳の息子に本気で謝るの。
___一体!? 誰のせいで、こんな事になってると思うのよ!
全部! あのゴキブリが悪いのよ!
*
___今日は、勇気を出して! 絶対にアイツをやっつけてやるわ!
【ゴソゴソ】
【___現れたわね! このゴキブリめッ! 今日こそ、アンタを
殺してみせるわ! 先ずは、このスプレーでどうだーーー!!!』
【シューシューシュー】
【ガシャガシャ、ゴソゴソ、】
【___ひっくり返ったわ! よし! 今度は? 雑誌を丸めて!】
【バシッ!】
【___やったわ! 無事に任務終了!!!】
___そして、今日も私は戦う!
【ゴソゴソ・ザワザワ】
【___また! 出たわね!】
『___ただいま~!』
『___ねえねえ? ちょっと、こっちに来て!』
『___あぁ、またかよ~!』
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