これは1話!誰が見ようとも!
「ブリッジしながらタバスコ食べて僕のイチモツにワサビ塗ります!」
――――時刻は午前十二時、ちょうど昼時を回ったころ。
俺は自分の部屋でカメラを回しながら、ブリッジをしてタバスコを食い、自分の陰茎にワサビを塗っている最中だ。
何を言っているかわからない人たちのために説明しよう!↓
【name】川岸 明弘
【stats】筋力:C 素早さ:D MP:D
賢さ:B HP:A 魅力:B
【profile】性別はおっさん!年齢24歳!彼女募集中!(笑)
ボサボサの髪の毛、『魚♡愛』と書かれたダサいTシャツ
とある動画投稿サイトで『服部アースクウェイク』という名目上、動画投稿をし続けて登録者38人!
――――さて、ここまで言えばもうお分かりだろう。
そう、俺は今まさに、動画のネタにするためにこんなことをやっているのだ!
「うおおおおおおおおおおお!息子がヒリヒリしてきたが、同時に口もヒリヒリしてきたぞ!うおおおおおおおおおおおおお!」
――――そのとき、つけっぱなしのテレビからLIVE放送が流れる。
『緊急速報です――――現在、東京都代々木区に突如、巨大な建物が地面から現れました。われわれはこの建造物にダンジョンと名づけ、経過を見守る予定で――――』
「なにぃ!?ダンジョンだってぇ?!」
俺はブリッジをやめると、『ダンジョン』という単語に惹かれてテレビを見る。
そこには、まるでカタツムリの貝のような、ヤドカリの住処のような形をした――――確かにラノベなどでよく見るダンジョンそのものの姿が映っていた。
「これは・・・・行くしかない!」
俺は急いで己のイチモツを洗面台で洗い流すと、カメラを持って代々木区に向かう――――あ!しまった!パンツをはき忘れた!