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93 夜中

 どうも、3の倍数です!

次の投稿予定日は11月28日の木曜日です!

それではまた

 その後、カペラとアヴィは宿に戻った。

「あ、カペラさん、アヴィさん!」

「心配かけちゃってごめん。もう大丈夫だから」

カペラとアヴィを除く四人は女子部屋で待っていた。

「とりあえず二人も帰ってきたことだし、寝るか!」

「私は女子部屋の方にお邪魔させてもらうよ」

「それじゃあ私はもう寝るわよ。お休みなさい」

「僕も部屋に戻ろうかな」

そうして男は男子部屋の方に戻っていった。

「リゲルはもう寝ちゃってるけど、お休み」

「慣れないベッドだけど大丈夫かな。お休みー」

「おやすみなさい!」



「うぅ……まだこんな時間……」

カペラは夜中に目を覚ました。

そこで……

「あ、ごめん。起こしちゃった?」

「アヴィ……起きてたんだ」

「なかなか寝付けなくて。疲れてるはずなんだけどね」

「……なんかごめん」

「なんでカペラが謝るのさ。カペラ何にも悪いことしてないじゃん」

「……泣いてるじゃん」

「え?」

「アヴィ今泣いてるじゃん」

アヴィの頬には涙が流れていた。

「あ……」

「気づいてなかったの?」

「うん……ごめんね。心配かけちゃって」

「謝るのは私の方だよ。そもそもあのワイバーン達と戦うことになったのって私達のせいなんだし」

「……やっぱりショックだったみたい。さっき差別を受けてたって言ったけどさ、それでも優しい人もいたんだよね。人族と仲良くしたいみたいなことを考えてる人とか、逆にワイバーンに興味を持ってくれて、色々聞いてくれた人もいたんだ」

全ての人が悪い訳が無い。

この世の中には善人と呼ばれる人もいる。

「やっぱりいい人もいたんだ」

「けど……逃げちゃった。せっかく優しい人もいたのに、周りと同じで悪い奴って考えちゃって。人族の学校からもワイバーンの巣からも」

「そうだったんだ……」

「あの時、私が強いって言ってたよね。私は全く強くないよ」

「謙虚しないでよ。アヴィが強くなければ私はどうなるの?」

「私よりカペラの方が断然強いって思うけどね。私は立ち向かうべき相手からいつも逃げてきた。自分が少しでも怖いって思ったら逃げちゃってた。良い人がいてもその人まで悪人って決めつけて自分の逃げを正当化してた。そして何より……」

「何より?」

「今カペラに涙を見せちゃった。この気持ちは心の奥に封じ込めておく気だったのに……」

「……」

「……封じ込めるはずだったのに……駄目だったみたい」

アヴィの瞳から大粒の涙が零れ落ちる。

「封じ込めなくてもいいじゃん」

「……え?」

「別に封じ込める必要は無いんじゃない?私に相談してよ。絶対に力になるから」

「カペラ……」

『パチン』

急にアヴィが自分の頬を叩いた。

「アヴィ!?」

「よし!切り替えていこう!それじゃあ次悩み事ができたときはカペラに相談するよ!」

「アヴィ……」

またアヴィの瞳から大粒の涙が零れ落ちた。

しかしカペラにはその涙は、悲しくて流した涙じゃないように見えた。

















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