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9 町 ~実行~

 あのあと長い長い静寂が続いた。

それを破ったのはカペラだった。

「……実は、今の状況を打破できる作戦があるんだけど……」

周りは少し驚いた。

「嬢ちゃん……それは本当なのか?」

「うん、友達のリウスがあの数を一瞬で蹴散らせる魔法が撃てるの」

周りの人は耳を疑ったが、武器屋の店主だけは目の前で技を見せつけられ、

三人がsクラスということを知っていた為、その言葉を信じた。

「なるほど、だがどうしてもっと前にその魔法を撃たなかった?

もっと早く撃っとけば亡くなった人も生きてたかもしれなかったんだぞ?」

武器屋の店主も怒りを抑えられなくなったようだ。

「それは……みんなを守るため」

「どういうことだ?」

「リウスの魔法は強大なんだけどその分制御が難しいらしいの、

だからこの魔法はみんなが遠くに避難してから撃つことにしたの」

少しの間、静寂に包まれた後、

「……すまなかった」

「別にいいよ。だからみんなにはもっと遠くに避難してほしいの」

武器屋の店主は少し考えた後、

「わかった、嬢ちゃんを信じるぞ

みんな、それでいいな!」

「「「「「「おう!」」」」」」

「みんな……ありがとう!」

カペラはそこにいる全員に感謝して、

「とりあえず、すぐに避難するからみんなついてきて」



道中は普通にそこら辺にいる魔物がいたが、

カペラが攻撃魔法も使えたので特に怪我人も出さずに避難できた。

「ここで大丈夫、ちょっと待ってて」

そう言ってカペラは上に爆発魔法を撃ちあげた。

「嬢ちゃん、今の魔法はなんだ?」

「リウスとギウスに合図を送ったの、後は二人が何とかやってくれるといいんだけど……」





リウスとギウスはオーク相手に善戦していたが、オークの数は一向に減っていなかった。

そこに……

『ドカーン!』

と、遠くの空中で爆発が起こった。

「ギウスさん!あれ!」

「合図か、リウス、後は頼んだぞ!」

「はい!ギウスさんも早く避難を!」

「おう!」

そう言ってギウスは合図のあった方向に駆け出した。


数分後、

『ドカーン!』

ギウスが合流したという合図だ。

(よーし!いくぞ)

「はあああぁぁぁぁぁ!」

気合いを入れて、今まで制御したことのない量の魔力を制御した。

「ブッ、ブヒャア!?」


「これでも くらえええぇぇぇぇぇ!」


魔力を魔道具を通して一気に放出した。


『ゴオオォォォ』


リウスが出したのは炎の渦だった。

その渦があたり一帯を飲み込んでいった。

その渦が無くなるころにはオークは全滅し、あたり一帯が焼け野原になっていた。




こうしてオークとの戦いは幕を閉じた。


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