80 それぞれの営業2
リゲル&カペラ&ギウス視点
「あ、すみませーん。商人ギルドから来ましたー」
カペラ達三人は近くの刀鍛冶の店に来ていた。
「商人ギルドから?別に今必要なものなん無いんだけどな……」
出てきたのは50代前半くらいの男だった。
何か過去に見たことのある雰囲気で、商人ギルドへの嫌悪感などはなさそうだ。
「見るだけなら無料なのよ?とりあえず見ていって」
「なんか生意気だな……けど一理あるな、それで何を売っているんだ?」
「今日は反射炉っていう炉を売りに来たんだけど……」
「炉?それなら間に合っているんだが……」
「とりあえず実演するわよ。ギウスお願い!」
「了解!」
ギウスはリウスにあらかじめ作ってもらっていた金属を炉の中に入れて過熱を始めた。
するとすぐに……
『ドロドロドロドロ』
「もう溶けたのか!こりゃ買った方が得かもな!」
「こちら、銀貨20枚で売ってまーす」
「せめて銀貨10枚でどうだ!」
「10枚じゃ少ないな……15枚くらいか」
カペラのアイコンタクトに合わせて足元を見るギウス。
「くそ……わかった。15枚で買ってやる」
当初は銀貨10枚で売る予定だったのだが、カペラのアドリブで銀貨五枚分得をしてしまった。
別に悪いことではないのだが……
「それじゃあまた来れたら来るからー」
「あ、ちょっと頼みがあるんだけど言ってもいいか?」
店を出る前にギウスが鍛冶屋の店主に聞いた。
「頼み?なんだ、言ってみろ」
「さっき俺の剣が折れたんだ。だからその剣を直してほしいのと……」
「それとなんだ?」
「ワイバーンの爪を手に入れたからそれを剣にしてほしんだ」
「ワイバーンの爪か!?」
ワイバーンの爪は高級素材だ。
鍛冶職人が驚くのも無理はない。
「ワイバーンの爪は扱ったことは無いからな……やっては見るが失敗しても文句は言わないでくれ」
「別に爪は30本くらいあるし失敗してもいいんだぞ?」
「お前どんだけ狩ったんだよ!」
「5頭くらいだが……」
「多すぎだろ!」
「まあ頼んだぞ!」
そういってギウスは折れた剣とワイバーンの爪を預けた。
「炉も凄いしワイバーンの爪って普通い生きていて使う事のない素材を使わせてもらうからな、
お代は無料でいいぞ。その代わりさっきも言ったが失敗しても文句だけは言うなよ!」
「もちろんだぜ!」
そうして三人は次の鍛冶屋に向かった。




