62 酒
これが予約投稿最後となります!
ちなみにこの文章を書いているのは『59 料理回』を書いた日と同じです!
次の投稿予定日は、9月27日の金曜日です!
それではまた
「という事で、初商売の成功を祝って!乾杯!」
「「「「乾杯!」」」」
リウス達五人は、今日の打ち上げをしていた。
この世界は12才から成人なのでそのタイミングから酒が飲める。
(そう言えば前の世界でもお酒って飲んだこと無かったなー。どんな味するんだろ)
そう心の中で思いながらリウスは酒を一口飲んだ。
「ん!?おいしい!」
リウスの思っていたよりお酒がおいしかったので思わず声を出してしまった。
「確かにおいしいよね」
「っていうかリゲルとバランって初商売じゃないんじゃないか?」
「んーまあね。けどここまで売れたのは初めてよ!」
「本当だよ。まだ僕とリゲルの時は黒字だったらいい方って感じだったからね」
まだ仲間になる前は大して売れてなかったようだ。
「え?でもバランさんの頭の切れとリゲルさんの美貌があれば売れてたと思ったんですけど……」
「なぜか人が集まらなかったのよ」
「その時は商人ギルドの活動が活発だったからね。だから他の人の所に買いに行ってたんだと思う」
当時は商人ギルドも盛んだったため一人当たりの金も減っていたようだ。
「いろいろ大変だったんですね……」
「いろいろ大変だったのよ」
そうして少し時が経って……
「周りはもう寝ちゃいましたね」
「起きてるのリウスと私だけだもんね……」
ギウスとリゲルとバランは酔いが回って寝てしまった。
起きているのはリウスとカペラだけだ。
「私も眠いよ……。というかリウスが一番呑んでなかった?大丈夫なの?」
「全然大丈夫です!ん?向こうで呑み比べ大会やってますよ!カペラさん行きましょうよ!」
「嘘でしょ?ちょっとは休ませてよ~」
そうしてリウスとカペラは呑み比べ大会の会場の方へ向かった。
「へい!呑み比べ大会参加者募集中だよ!」
丁度、呑み比べ大会の参加者を募集している所だった。
「あ、はい!私参加します!」
「嬢ちゃんにはきついかもしれないぜ?」
主催者はリウスの参加を止めようとしている。
「おじさん、この人がさっきまで瓶を五本飲んでた人に見える?」
ほろ酔いのカペラが主催者に聞いた。
「は?嘘だろ?」
「こんな嘘つく意味あるの?参加させればいい話じゃん。
ていうか私も酔いが回ってるから早く参加させちゃって」
「わ、わかった」
「やった!ありがとうございます!」
そうしてリウスは参加した。
「それでは呑み比べ大会を開始します!
参加者には代金として銀貨一枚を頂戴いたしますが、優勝者には金貨10枚を贈呈します!」
「「「「「うおおおおおおおおぉ!」」」」」
金貨10枚と言ったらこっちの世界での1000万円位だ。
「よーし、頑張りますよ!」
「頑張ってー」
そうして呑み比べ大会が始まった。
「ルールは簡単!瓶を一番多く呑んだ人の勝ち!それではスタート!」
開始の合図と同時に参加者全員が呑み始めた。
ほとんどの人が酔いが回る前に大量に呑む作戦らしいが……
「うーん、このお酒おいしいですね……」
リウスはのんびり呑んでいた。
「何あいつ!めっちゃウケるんですけどー」
「あんなので勝てるとでも思っているのか?」
外野がリウスを見て馬鹿にしている。
「あの子を舐めないほうがいいよ」
カペラが馬鹿にしていた外野に教えてあげた。
「あいつが優勝は無いわー」
「本当だよな」
「まあいいや」
大会が始まってから一時間が経った。
「もう……駄目だ……」
最後の二人の内、一人がここでダウンした。
その頃リウスは……
「やっぱこのお酒度数が強くておいしいですねー」
リウスは余裕の表情でお酒を呑んでいる。
「ゆ、優勝はリウス・コスモ選手だ~!呑んだ本数は……48本!大会新記録です!」
「え?もう終わりなんですか?まだ呑んでいたかったのに……」
リウスは酔っ払いの『よ』の字のも無い。
「お、お疲れー」
「別に疲れていませんよ。ただ銀貨一枚であそこまで呑めたのが良かったですねー」
リウスはただただ酒を呑むために参加しただけだったのだ。
「それでは、優勝者のリウス・コスモ選手に金貨10枚を贈呈いたします!」
「あ、ありがとうございます!」
その後……
「リウス!その大金どうしたんだよ!」
「あ……これは……」
「……リウスが呑み比べ大会に参加して優勝しちゃったの」
「ほー、リウスさん凄いなー」
「さすがリウス!私が見込んだ女ってだけはあるわね」
カペラ以外はリウスのことを褒めている。
「それじゃあ仕入れを始めますか!」
「「「「お~!」」」」
そうしてリウス達の仕事が今日も始まった。




