6 町 ~魔道具屋~
武器屋を出た三人は次に魔道具屋に向かった。
魔道具とは魔法を使う補助をするものもあれば、
その魔道具自体から魔法が出せるものなど様々な種類がある。
リウスとカペラは別にいらないのだが、ギウスが必要なので二人はギウスに付き添うことにした。
学校から買えと言われたのも理由の一つだ。
魔道具屋に入った三人はとりあえず店主にあいさつした。
店主は60歳位のおばあちゃんだ。
「「「こんにちは!」」」
「おや、いらっしゃい。 レゴリス学園の子かい?」
「うん、そうだよー」
カペラが答えた。
「とりあえずどんな魔道具がほしいんだい?」
少し悩んだ後リウスとギウスは言った。
「体内魔法を出しやすくなるやつたのむ!!」
「体外魔法の出力が上がる魔道具をお願いします!」
カペラはというと……
「ええとー、回復魔法の効能が上がるのと治療魔法の治療速度が上がるのと、
それからー、治療魔法を使うときに汚れとかばい菌とかを除去してくれるのでー」
店主は少し考えた後、
「赤毛のお嬢ちゃんはこのネックレスでどうだい?
普通、突っかかって出てこない魔力を突っかからないようにして、
スムーズに高火力の魔法が出せるようになるわよ」
リウスは少し悩んだ後、
「それじゃあ、それにします!」
「はい、お買い上げありがとう」
リウスは金貨を一枚出してネックレスとお釣りに銀貨90枚を受け取った。
「それで黒髪のお坊ちゃんは……この小手はどうだい?
その小手を経由して体内の魔力を増幅して体内魔法をより強力なものにできるわよ。
それに普通に防具としての強度もあるわよ」
「んじゃ、それで!」
「はい、ありがとうね」
値段はリウスのと同じだったので省略。
「それで茶髪のお嬢ちゃんなんだけど……それを実現することはできるんだけど……
お嬢ちゃんの魔力量で足りるかしらねぇ……ちょっと魔力を制御してみてくれるかしら?」
「わかりましたー」
そう言って魔力を制御するカペラ。
その魔力量はカペラにとっては普通の量だったが常人にとってはとても多かった。
「え?こんなに?これならいけるわね」
そう言ってブレスレット二つに指輪が二つ出てきた。
「このブレスレットが汚れとばい菌を除去するの。
そして指輪がそれぞれ回復魔法の効能が上がると治療魔法の速度が上がるやつよ。
後は値段なんだけど……全部合わせて金貨一枚なんだけど払える?」
カペラは懐から袋を取り出してその中から金貨を一枚出した。
「これでいい?」
「ええ、いいわ。
それにしてもそんなお金を持ってるなんて……
レゴリス学園のsクラスの人?」
「「「はい!」」」
「通りでそんなに魔力を制御できるわけ。
しかも三人同じsクラスなのね……」
店主は驚いたような呆れたような声で言った。
「とりあえず、今日はありがとうございました!」
「ありがとー」
「また来れたら来るぜ」
そう言って三人は店を出た。
「リウス、つぎはどこだ?」
ギウスが聞いた。
「ええと、次は書店ですね。
そこで教科書とか魔導書、剣技の本を買うらしいです」
「剣技の本!?やったぜ!」
ギウスが喜んでいる。
「とりあえず書店へ行こー!」
「おー!」
カペラの掛け声で三人は書店に向かった。