24 学級対抗戦闘能力向上大会2
「よーし! 行ってくるぜ!」
「勝ってきてくださいよ~!」
「sクラスの力を思い知らせちゃおー」
「おう!」
次の戦いはギウスだ。
闘技場に入ると男が三人、女は二人いた。
相手は、
・一人目の男が双剣使い
・二人目の男が魔法使い
・三人目の男が両手剣使い
・四人目の女が銃器使い
・最後の女が盾使い
というバランスの取れた編成だった。
ギウスも普段からカペラに言われ、
敵をよく観察する癖があったので敵の戦い方は何となくわかっていた。
「よろしくお願いします」
「「「「お願いします」」」」
そう言って相手は礼をした。
敵の五人はカペラの相手とは違い、礼儀正しかったのだ。
「よろしくお願いします!」
ギウスも騎士の礼儀にしてがって一礼。
「それでは、試合開始!」
審判の合図で試合が始まった。
「食らいなさい!」
『ダン!ダン!』
先手を打ったのは相手側の銃器使いだった。
『カキン!カキン!』
ギウスはそれを当然のように弾く。
「効かねぇよ」
ギウスがそう言った瞬間、敵の剣士二人が動き出した。
(よし!引き付けてまとめて切るか!)
そう思った時、
『ヒュンヒュンヒュン』
ギウスの前方から風を切った音がした。
魔法使いの風魔法で砂を大量に飛ばしてきた。
「くっ!」
ギウスは咄嗟に上に跳んだ。
「引っかかったな!」
今度はさっきの剣士二人がギウスの周りに跳んできた。
「食らえ!」
そうして囲むように切りかかってきた。
「なら……これでどうだ!」
ギウスはすぐに相手を空中から叩き落した。
そうした直後、
『ダァァァン!』
下から物凄い爆音が鳴った。
見てみると銃器使いが大型の弾を飛ばしてきた。
(くっそ~!あのサイズじゃあ弾けないぞ…… なら!)
ギウスは剣をあえて防ぐように持って弾を真正面から受けた。
『ガキィン!』
「よしヒット!」
地上では銃器使いが喜んでいた。
しかしギウスにも考えがあったのだ。
ギウスは競技場の柱を使い、剣を柱に添わせるように動かし
向きを真逆……すなわち相手がいる方向に変えた。
「こっちの番だ!」
ギウスはそのまま銃器使いを狙った。
「危ない!」
盾使いが咄嗟に二つの盾の片方で銃器使いを守った。
『カキン!』
盾使いは攻撃を受け流しギウスの進行方向を変えた。
が……
『スパパパパ ガラガラガラ!』
急に盾に切り目が入り盾がバラバラに崩れてしまった。
「……っ!」
そこを狙ってギウスはもう一つの盾を同じように切った。
『ガラララララ』
そうして盾使いは関係なくなった。
その勢いでギウスは銃器使いの銃、さらには魔法使いの杖を切った。
「「……」」
銃器使いと魔法使いの二人は、何もできずにただ茫然としているだけだった。
そうして残りは双剣使いと両手剣使いの二人になった。
『ヒュン』
『ヒュン』
『ガキン!』
両手剣使いとギウスの剣がぶつかり合う。
そこに、
『ヒュンヒュン』
双剣使いが姿勢を低くし切りかかってきた。
「それなら必殺!」
そう言ってギウスは敵から距離を置いた後、
猛スピードで突進したかと思えば敵には当たらずそのまま通り過ぎて行った。
「「は?」」
困惑する二人の剣士。
しかしすぐ理由を知ることになった。
『スパパパパパパ サラサラサラサラ』
剣が砂のようになり持ち手だけになってしまったのだ。
「そこまで! 全武器破壊により勝者、sクラス!ギウス・ベテル!」
『うおおおぉぉぉぉぉぉ!』
こうして、sクラス二戦目も白星になった。




