123 決着
どうも、3の倍数です。
今日の投稿を事前にお知らせできなくてごめんなさい。
今日からまた投稿ペースを少しずつ増やしていきたいと思います。
次の投稿予定日は未定です。
恐らく近いうちに投稿することになると思います・
それではまた
狩人の男は木の後ろからカペラが隠れている木をサイト越しに見ていた。
「とりあえず位置も割れたし、牽制も下からあの子はあそこから動けないだろう」
その時、後ろから殺気を感じた。
冷静に後ろに銃を向け、引き金を引く。
しかしそこにあったものは……
「水だと!?」
しかし男も数々の修羅場を潜り抜けてきた猛者。
反射的に木の上に跳び移る。
しかしそれが間違えだった。
「やばいな……水が凍ってきている……ここに来るまでの時間の問題だな……試してみるか」
男はカペラを跳弾で狙い引き金を引いた。
その瞬間、男の近くの氷の動きが止まった。
「やっぱりな。防御と攻撃は同時にはできないか」
男はもう数発跳弾で打ち込み、その間に次の木に飛び移った。
「とりあえず時間稼ぎはできたか……ただ弾も半分しか残ってない。これをずっと続けるのは無理があるな……」
そう考えている間にも氷は迫ってくる。
「仕方ない、俺も奥の手を使うしか無さそうだな……」
男は右のポケットから銃に似た形に道具を取り出し、近くの木に撃った。
すると道具から紐が飛び出した。
そしてそれが木に当たった時……
「よし、行くか!」
男は宙を舞った。
この道具はグラップネルガンやフックショットと言われている道具だ。
引き金を引くと銃口から紐が飛び出し、それを使い移動するための道具だ。
「よし、これで木の後ろが見えるはずだ。これで終わりだ!」
男は別の木に移り、引き金を引いた。
しかし……
「なっ、いつの間に移動したんだ!?」
木の後ろにあったのは人の形をした氷だった。
「くそっ!どこだ!」
その時、銃声が鳴った。
しかし弾は男に当たっていない。
「そっちか!」
男は銃声が鳴った方向に向けて銃を撃つ。
しかし……
「氷と銃!?」
そこにはカペラが作った氷と拳銃が一つあった。
「くそっ!」
男はフックショットを外し別の所へ撃ったが……
『ダン』
男に弾が当たった。
「……負けたか……」
こうして勝負はカペラの勝利となった。
「よくやった!これで訓練は終了だ!」
「ありがとうございました!」
「それと自分で言うのも変なんだが、俺は傭兵や兵士の中でも有名な方でな。それで弟子を取っているんだ。そこでの訓練を終えた奴には免許皆伝をあげてるんだが、それをお前にもやろう!」
「……師匠!ありがとうございます!」
「じゃ、このカードをやる。このカードをギルドの奴とかに見せれば多少待遇が良くなるはずだ」
「はい!」
「それじゃあ、次は大会でな!」
「絶対に負けませんよ!」
そうしてカペラは宿へと向かい始めた。