1 終わりから始まりへ
私、宙野 光は今年の春から中学に入学!
初めての中学は緊張したけれど、小学校での友達もいたし普通に友達もできた!
初めてのテストは難なく満点も取れたし満足満足。
なんか周りから「あんた天才なんじゃ……」的なこと言われたけど気にしない気にしない。
そんな調子で通っていた学校。 だけど平和は突然終わってしまった……
いつもどうり学校に通っていた6月15日。普段どうりの通学路で学校前の横断歩道を渡っていた時……
『ズドン』
急に体に強い衝撃を受けたと思ったら体が吹き飛ばされた。地面に当たると同時に悲鳴が聞こえてくる。
赤っぽい黒っぽい液が周りに広がると同時に体中に強い痛みが走った。
(痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い!)
自分は死んだと光は悟った。
目を覚ましたのはドアがたくさんある部屋だった。
部屋というより回廊と言ったほうが正しい。
(え?ここどこ?)
光は疑問に思った。
(確か私は学校に向かってて…… そこからが思い出せないなぁ)
必死に思い出してると一人の男が現れた。
研究員のような格好していて、見た目は17歳くらいだ。
その男が口を開いた。
「宙野 光さん、あなたはトラックに轢かれ死にました」
信じられない光。
「あの、今あなたは死んだと聞こえたんですけど…… 気のせいですよね?」
男はもう一度告げた。
「光さん、あなたは死んでしまいました」
その言葉を聞いてそれが事実ということを光は理解した。
「そんな…… 嘘……」
一気に悲しみが込み上げてくる。
友達に会えない。家族に会えない。好きだった小説も読めない。入りたかった部活にも入れない。
「うあぁぁぁぁぁぁ!」
しばらく泣き続けたあと光は聞いた。
「……あなたは誰なんですか?」
男は少し考えた後、
「僕はあなたの世界でいうところの神、正確に言うと管理者です」
と告げた。
「……管理者?」
「詳しい言及は上から止められていますので、他に質問があればどうぞ」
「……ここはどこなんですか?」
男は今度はすぐに答えた。
「ここはあなたの世界でいうと天国です。それと色々な世界を繋ぐ回廊です」
恐る恐る光は聞いた。
「……私はこれからどうなるんですか?」
男は少し躊躇って、
「あなたにはこれから別の世界に生まれ変わってもらいます」
「……え?」
光は驚いた。
こんなのよくあるラノベの展開ではないか。
「要するにあなたには転生してもらいます。しかもその世界でのトップクラスの力を所持した状態で、 とりあえず詳しいことは応接室で話さしていただきます」
応接室で聞いた話はラノベなどでよくある展開だった。
・これから転生する世界は魔法の概念がある世界だということ。
・光はその世界で最も強い存在になるということ。
・当然、記憶はそのままで転生すること。
そうして、応接室から出ると、男は言った。
「それでは早速、転生の準備に取り掛かります。 そこのベッドに寝てください。」
「え、もうですか?」
「はい。こちらも仕事が溜まっていますので」
そうして光はベッドへ横になった。
「あ、これでいいですか?」
男はいろいろ確認した後、
「大丈夫です。 それでは、転生の儀式に入ります」
男はそう言ってベッドに付いていたレバーをオンにした。
だんだんと意識が遠のいていく……
初めまして、今日からこのサイトで小説を連載させていただく3の倍数です!
学生なのでグダグダしたり内容が変だったり投稿ペースも不規則になるかもしれませんが
これからよろしくお願いいたします。