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自転車に乗るわたし  作者: @naka-motoo
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第26話 人類の英知、万民の共有財産!

「おっ、コタロー、どうした?」

「こんちわっす」

「こんにちは」

 ああ、この人がサイクルショップ中野の社長さんか。

「こんにちは、中野です。・・・えーと、もしかしてあなたは、コタローの彼女さん?」

 わたしは瞬時に動きが止まってしまった。わたしが口を開ける前にコタローがこんなこと言いやがった。

「シズル、社長に俺たちの関係、ちゃんと言っておこうぜ」

「彼女じゃないですっ!」

「そうですか、コタローがあなたを見せびらかしに来たのかと思ってしまって。申し訳ない、失礼なこと言ってしまって」

「いえ・・・森野シズル、って言います。コタローくんの自転車友達です」

 横で、コタロー‘くん’なんて気持ちわりーな、って言ってるけど、無視。

「そうですか。で、今日はどういった目的かな?」

「社長、今日はちょっとこいつに色々と自転車のことレクチャーしようと思って。ど素人なんで」

 むかっ。ど素人だとー?自転車は人類の英知、万民の共有財産、って言ってたのは誰だ?素人も玄人もなかろうが。

「コタロー、そんな言い方よくないよ。自転車は人類の英知、万民の共有財産なんだから」

 あ、コタローの言葉って、結局社長の受け売りじゃん!

「それに、お客さんである限りはど素人であろうとプロであろうと一向に構いません。うちで使っていただくお金に色は着いてませんから」

 ・・・なんか、この社長も、コタローと感覚が似てるような気が・・・


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