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俺の妹 【フレディ・バレンシア 】

初の別視点チャレンジです。

温かい目で見ていただけると幸いです。

俺には8歳下の妹がいる。

父上は今は亡き母上と顔が似ている妹のお願いを何でも聞き

甘やかしてしきた為出来た妹は


自分中心

自分の思い通りに行かないと気が済まない

家族以外のことを自分より劣っていると本気で思っている

…そんな性格に育ってしまった。


妹は、父上にとっての可愛いお姫様。

他の人からすると、傲慢な小さな女王様。


きっと、妹が大人になった時には、この性格はもっと酷くなり

気高い女王様として君臨しているだろう。


まぁ、俺からすると妹の性格がこのままであろうと、

なかろうと特に問題はない。

どうせこの家を継ぐのは、長男である俺なのだから。

そうすると、妹は何処かへ嫁ぐ事になる。


だから俺には関係の無い話だ。


ーそんな風に思っていた。



*****


ある日俺は父上の書斎に呼ばれた。


呼ばれた理由は

『昨日ティナが倒れてから一度も顔を見ていない。

もしかしたら何かあったのかもしれない…

会いに行きたいけれど仕事が忙しいので、見に行って欲しい』


という事だった。

(別に俺でなくとも使用人達に見に行かせればいいものを、何故俺が見に行かなければならないんだ…)


妹の部屋に向かうための長い廊下を渡りながら

顔には出さずに心の中では悪態をつく。

妹の理想とするお兄様を演じるのはすごく疲れるし、妹の相手をすること自体がかなりの気力を使う。


(……早く様子を見て父上に報告しよう)


*****


《コンコン》

部屋のドアをノックする。


『俺だがティナ平気かい?』


ー応答がない


(寝ているのか?でも、ドアに鍵はかかっていない……)


『ティナ入るよ?』


俺が部屋に入って見たものは……

想像を絶するものだった。


妹が部屋にある鏡の前で一人でニヤッと笑いかけたり、唇を尖らせたり……


(倒れた時にでも頭を打ったのか??)

どうでも良いと思っていたのに、妹の奇行を目にして思わず心配してしまう。


暫く観察していると妹が俺に気付いた。


どうして俺が部屋にいるのか、なぜそんな驚いた顔をしているのか疑問に思っているのだろう


妹は感情がとても顔に出やすい。


(全部そのお前の変なのせいなんだがな……)


妹の顔に大量の?マークが浮かんでいたので慌てて妹に事情を話す。


「いや…ティナが倒れたって聞きたが父上は心配だけど仕事で見に行けなくて、発狂しそうだったから代わりに俺がティナの様子を見に行くことになったんだか…ティナが…変な行動をしていたから頭がおかしくなったんじゃないかと思ってな。」


慌てていたからか思わず言わなくていい事まで口を滑らせてしまう。

(……今の発言はヤバイ…泣き出すくらいならいいが……怒り出すとやっかいだ…)


めんどくさい事になるとなると俺が覚悟した


すると…

『ごめんなさい…お兄様。声が聞き取れなかったのでもう一度言ってくれない?』

と、妹は言った。どうやら聞こえていなかったみたいだ。


(良かった…でも、どこから聞き取れなかったんだ??その表情的に少なくとも俺が口を滑らせた所は聞いていないんだな…)


取り合えず、どこまで聞いていたのかわからないので曖昧に濁しておくことにした。


そして聞かなければならないことを思い出した。話をそらす意味でも聞いて置かなければ…


「それより、お前の体調は平気なのか?」


『うん。大丈夫疲れて倒れちゃったみたい』

そう言ってニヤっと笑い舌を出した。


ゾクッ……背筋に悪寒が走った。

(誰なんだ……コイツは…)


妹は、極め付きに ニヤリと凄みのある笑みを浮かべた。


ダメだ……今日は頭がとても痛い。妹には自分で父上の方に連絡してもらおう。


「平気そうなら良いんだ。後で父上の所へ顔を出してあげな…」


そう妹に伝え俺は部屋を出た……





……今日の妹は、なにか変だ。





昨日はとても寒かったです。

こちらの方では初雪が降りました ゜*。:゜ヽ(`▽´)/*;。・゜ ュキダ♪


これから、寒くなってくると思いますが体調にはお気をつけてください。m(__)m


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