決意した事
2話目投稿です!(^^)v
今日見たらブックマークが18件も付いていたのでとても驚きましたε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
「ふわぁ…良く寝たぁ……って、今日学校じゃん!ヤバイヤバイ!遅刻しちゃう!今何時何分!?」
目が覚めた私は慌てて布団から飛びおき、時計を確認しようとする
(へっ?時計がないんだけど……。てか、ここどこ??)
徐々に頭が働いて行くのにつられ、段々と今の状況を思い出して来る。
階段から落ちて前世の記憶を思い出したことや、昨日の出来事を思い出した。
(あぁ……そうだ。私転生したんだっけ…。もう家族や親友には会えないんだ…)
そう思い、暗く沈み込みそうになる自分の気持ちを必死っに奮い立たせる
「でも、逆に考えたらこんなレアな体験普通の人は出来ないんだからラッキーだよね~♪しかも転生先は令嬢だからお美味しいご飯も食べ放題!うん。そんな話したらお腹空いちゃったなぁ~」
誰かいるわけでもないのに早口で捲し立てる。
今、話すことに集中しないと他の事を考えてしまいそうだから……
「私の部屋も豪華だし!ほらこのふわふわな布団!寝心地メッチャ良い!あっ!凄いたくさんの洋服もあるしね♪」
「ほほらこれだって…」そこまで言った私は、ある事に気がついた。
涙が頬を伝い口の中に塩水の味が広かがっていたのた。
「おっかしいなぁ………昨日から泣き虫になっちゃったみたい」
いくら泣き止もうとしても涙は止めることができなかった。
(ても、もう前世のことを思い出して泣くのは最後にするから…もう少しだけ泣いてもいいよね?)
私は、その後も泣きすぎで頭が痛くなってくるまで泣き続けた。
*****
泣きつかれた私は、あることを決意した。
それは、
《どうせ転生したのだからこの世界を楽しんでみよう!》と言う事だ。
また、今の状況を、冷静に考えて見ることにした。
今の私は前世で体験した記憶と、前世を思い出す前のティナとしての記憶。両方を持っている。私が前世の記憶を思い出すにあたって上手く溶け込んだようだ。
だが、何かを忘れている気がするのだ…
それは、今の私にとって、とても大切の何かを……
(う~ん……なんだろう?このモヤモヤは……【バレンシア・ティナ】って名前に関係がありそうなんだけど……思い出せそうで思い出せない……)
暫く、うんうん唸りながら考えるも思い出せそうにもなかったので自然に思い出すのを気長に待つことにした。
(まっ!そんな大事な事なのならすぐ思い出すだろうし!思い出せないのならど~でもいい事ってことで!!)
そう結論づけてた私は私の記憶との戦いを一時休戦することにした。
(あと、他に考え事もとい悩み事と言えば……
この、転生小説でいう、The悪役令嬢みたいな顔なんだけど……)
今私のいる部屋には大きな全身が映る鏡がある。
そんな鏡に映るのは、
ウェーブのかかった金髪。つり上がったサファイヤのような大きな青い目と長いまつげ。唇の色は口紅をねったかのような鮮やかな赤。肌の色は異様に白く触ったら折れてしまいそうな病弱な体。
一つ一つのパーツは良いはずなのに全部合わさると出来上がるのは
「おーほっほっ」と口に手を当てて高笑いをしていそうな悪役令嬢風なお嬢様。
試しに軽く鏡に軽く笑いかけてみる……鏡に映るのは見るからに意地悪そうな笑顔。
………ティナとしての年齢は7歳な筈である……
このままじゃいけないと思う。せめて、今日から笑顔の練習を始めようと新たな決意を胸に灯した。
読んでいただきありがとうございます!
誤字脱字などがありましたら、ご指摘頂けると嬉しいです( ´∀`)