ちょっくら抜け出しました。
お久しぶりです!
もうすっかり春ですね。私の住んでいる場所でも桜が満開に近づいています!!
気温の変化も激しいので体調にはお気をつけくて下さいね!
(○´∇`*)σ゜o。o゜
一度決めたことは何があっても曲げない。
というより頑固なことに前世でも定評があった私は早速、
ある場所で目的を果たす為こっそり屋敷を抜け出していた。
記憶を取り戻してからこうやって、ゆっくり歩くのは初めての事だ。
前回、お父様と一緒に外へ行った時は馬車だったというのもあり、
あまり外の景色を見ている余裕がなかったが今回は…違う。
周りの人達とすれ違うも誰も話しかけて来ないし、近寄っても来ない。
私がこうやって、買い食いしても誰も怒る人はいない。
一人で歩いていても誘拐される心配なども無い。
ヒャッホーと一人自由を満喫している私。
しかし、大きな目的はあるがもうこれといってする事がない。
することと行ったら今はすれ違う人のリアクションを確認しながら歩くだけ。
そんな状況なのでついついボーッとしてしまっていた。
ただ、ただ歩く。歩く…歩く…歩ー
「あっ!」
「キャッ!」
こうとした時に走ってきた誰かにぶつかってしまった。
「すっ…すみません怪我は無いですか?」
私とぶつかったのは、同じぐらいの年齢の男の子だった。
それも、この年齢にしたら美形に分類される顔の整った男の子。
「いえ、私は…じゃなくて、僕は大丈夫だよ。今のは僕がボーとしてたのも悪いし!」
ものすごく心配していることが伝わってくる顔から、
私が無事を伝えると、途端に安心したような顔に変わった。
なんか、この子かなり子犬っぽい顔してるなぁ…
私の周りは大人と、いろいろと捻くてるカイルしかいないたので、
こんな歳相応な表情豊かな子見ていると和むんで大変よろしい。
「そっか、良かったぁ…僕の名前はマシューって言うんだ!」
マシューはその可愛い笑顔を浮かべて言った。
マシューって名前も個人的には似合っていると思う。
名は体を表すというがホントにそんな感じだ。ほわほわとしてる所がピッタリだと思う。
でも、どっかでマシューって聞いたことあるんだよなぁ…なんだろ?シュークリームの名前とか?うん。きっとそうだ!美味しそうな名前だもん。
「あのさ、僕と友達になってよ!」
マシューはその可愛い笑顔をさらに可愛くして私に言った。
さっきあったばかりの相手に友達になろうとか言えるのってかなりコミュ力が高い証拠だと思うんですが、どうでしょうか?
私だったら相手に断られて一生トラウマになる…ってことを想像して躊躇するレベル。
これが子供の無邪気さがなせる技なのか…それとも単にマシューのコミュ力が高いのか…何て恐ろしい子!
「うん。いいよ!」
別に私はショタコンの趣味はないが、こんな可愛い男の子と友達になれるチャンスを逃すはずもなく2つ返事でOKした。それに、私ただでさえ友達いないし。
「じゃぁさ、名前教えてよ!僕は自己紹介したのに、まだ君はしてないんだもん。」
マシューはそう言ってと、その白いお餅みたいなまん丸ぽっぺを"ぷくー"っと膨らませた。
ヤバイ。めちゃくちゃ可愛い。食べちゃいたい…
「(けど、名前かぁ…ちゃんと名乗るべきなかな、う〜ん今はあんま実名教えるのはなぁ…)」
私はいろいろと考えて…
「えっと、僕の名前はナーティ。よろしく!」と言った。
…うん。嘘は言ってないよね。嘘は。名前で使ってる文字一緒だし。
ティナ→ナィテ→ナーティ
多分いける。フラッグゾーン付近のグレーゾーンだ。
「うん!よろしくだよナーティ!!もう僕ら友達だねっ」
にこにこ。私の見た中で最大級の笑顔を浮かべて、
ぶんぶん♪ぶんぶん♪
あっ!なんか、ついにバーチャルのしっぽが見えてきた。
可愛えぇ…
「それと、急いでるから…また今度謝りに行くねっ!バイバイ!」
そう言ってマシューは走っていった。
…でもマシューよ…君は私の住所も知らないで、どうやって謝りに来るつもりなんだぃ?
なんか嵐のような子だったなぁ〜と思いながら歩いていると、
ふと、疑問が浮かび上がってきた。
あんな小さな男のが、なぜ、ここに一人でいるのだろうか?
普通は子供がぶつかったりしたら親が謝りに来たり近くへ来るものではないのか?
それに、あの額に浮かんでいる汗の量からかなり急いで走ってきたてように見える。
あんな子供が必死になって走るなんて遊ぶこと位しかないはすだ。
(いや…でも、私小さい頃割りと本気で意味もなく走ったりしたもんな。
それに、小さい子の考える事って訳わかんないって言うしっ!)
ごちゃごちゃ、してしまった思考をそう結論づけ考えるのをやめてしまった。
もし…ここで、もうちょっと頭を働かせていたらもう少し何かが変わったのかもしれなかったのに。
ーそれに気づくのはもう少しあとの話。
*
マシューと別れてから暫く歩いてそろそろ当初の目的を果たすことにした。
もう、そろそろ、分かっている人もいるとは思うが…念のため。
自分の屋敷の近くにある中心地街"ラクシュ"で、男装してます。
なぜかって?それは…何事も思いたったが吉日っていうから!
で、目的というのは、周りの人に声をかけたりして私が男装していることがバレないかの確認をすること。
ちなみに、この格好にしてくれた協力者は日頃から女装しているプロのオネエさんの"アルフ"だった。
これでもちゃんとした護衛としての実力はトップクラス。
人は見かけによらないという事を身を持って知ることができる。
その確認する方法は…
誤字、脱字がありましたら報告をの方をよろしくお願い致します。
感想なども随時募集してますのでぜひ。☆*´∀`)ノ *




