どうしてこうなった…?
久しぶりに投稿です!(*´∀`*)
テスト勉強などもあり、なかなか投稿することが出来ず、すみませんでした。
私はせめて子猫だけでも助けようとギュウっと抱きしめて、これから来るであろう衝撃に備えきつく目を閉じた。
(……?あれ?)
が、私が想定していた様な痛みは無く、代わりに《ふにゃん》とした柔らかい何かに着地した。
慌てて私の体全体を確認しても、
木から落ちた時にできた軽いかすり傷ぐらいしか発見出来ず、
また抱きしめていた子猫も無事だった。
(これで本当にすべてが終わったのか…)
よくある漫画のバトルが終わった後の主人公みたいな考えをしていると
ふと、嫌な予感が頭をよぎった。
私が今着地した《ふにゃん》とした柔らかい何かは何なのだろうか?…と。
あたりを見回すとさっきまで居たはずのカイルの姿はない。
(ふっ…まさかそんな事があるハズがない。考え過ぎだな。)
そう。私が着地した物体から「うぅ…」という苦しそうな声と、
もぞもぞと動いているのも何かの勘違いであり、考え過ぎなのだろう。
いや…勘違いであってほしい…
……恐る恐る下を向き私が着地した物体の正体を確認すると、そこに居たのは…
何の運命のイタズラか、あの面倒くさい公爵子息でいらした。
「oh!my got!!」
おお神よ!あなたは何故私に試練ばかりお与えになるのですか…
いや!神は乗り越えられない試練を与えるはずがない。
これはきっと、私が乗り越えるべき試練なのだぁ!!
あぁ!そこにいるのは天使様…?私を向かいに来てくれたのですね!
「おい…頼むから早くどいてくれ!!」
(…はっ!)
そこで私は一気に現実に引き戻された。
ヤバイヤバイ。今完全に思考がトリップしてたし変な幻覚が見えた。
なんだ!?天使様って…我ながらいまのは色々とマズイかったぞ…
何時までもカイルの上にいるわけにも行かないので、すぐにカイルの上から離れた。
「すみません…カイル様。先程は助けてくださり感謝しー」
「感謝は後にしてもらって今は俺の話を聞いてもらっていいか?」
(なんだ…人が謝ってやってんのに…!!途中で話を遮るなんて…)
少しムッとしながらも助けてもらったので話しを聞く体制に入る私。
「話とは?」
「いや、まぁ…その…なんというか…」
「…?」
なかなか煮え切らない態度のカイル。
何が言いたいのかよく分からない…何かを言うか言わないか悩んでいる様に見える。
しばらく悩んでいたが何かを決意したのか話し始めた。
「さっき…お前に言われた事についてだが…」
そこまで言って私は、さっきカイルにキレた件について思い出した
やっぱり、いくら向こうが悪かったからと言って言い過ぎたか…
いや…でもあの時は嫌われる為にもしょうがなかったし………………………
家族の事を馬鹿に…する方が悪いんだもん…
だけど、形だけでも謝るべきなのか?
でも、そんなの、やっぱり嫌だぁ!!
そんな複雑な心境を胸にいだきながら、私は続きを促した。
そしてカイルが口にした言葉はおもわず耳を疑うものだった。
「さっきは俺が悪かったと思う…。すまなかった。許して欲しい。」
なんと、あの!あのカイルが、さっきまであんなに偉そうだった
カイルが私に謝ったのだ。
あまりの光景に目が点になる私。
「えっええ…私こそすみませんでした。」
思わず動揺して許してしまったが、お咎めが無かったマシとしよう。
「ーありがとう。それでなんだが、俺がまた同じ事を起こさないように見守って欲しい…」
ここで一旦言葉を切ったカイル。
多分この後に続くであろう言葉は容易に想像する事ができる。
その言葉はきっと「《友達》になろう」と言うものであろう。
今の私の気持ちはカイルと関わりたくない。
という気持ちと
また一方で
友達くらいなら…という気持。
てか、まだ、7歳だが、もうすでにゲームで登場した大人カイルの面影があり、今後の成長を見たくない…わげでもない。
よく考えるんだ…
私の目的。ようは婚約者にさえならなければいいのだ。
大丈夫…友達くらいなら…いけるハズ。うん。成長見たいしね。あくまでついでだけども。
「ー俺の婚約者「はい。私で良ければ…?」として。」
…あれ?…オレノコンヤクシャトシテ?
友達としてじゃなくて?
「そうか。これからは俺に対して敬語は使わなくていい。婚約者だからな!」
「えっ…」
「そうだ!この事は父さんにも伝えなきゃ行けないな。」
まったく話の展開についていけてない私を置いてカイルは走り去って行った。
いつの間にか周りは夕日によって赤く照られている。
その光を受けてか走り去って行くカイルの頬が心なしか赤くなっていた…
どうしてこうなった!?
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