Prologue
転生物大好きです(ノ´∀`*)
少しでも面白いなと思って頂けたのならとても嬉しいです(〃∇〃)
その日はテスト前日で好きなゲームを封印し朝方まで勉強をしていた私は睡眠欲という誘惑に負けて少しの間だけ睡眠を取ることにした。その時点でam4:46
だが、それが失敗だったのだ…。少し考えればわかることだった。この私がそんな短い睡眠で満足できるはずがないのだ。
案の定が目を覚ましたのは私か部活の集合時間7:00にギリギリ間に合うか!?という時間の6:45だった。
私の親は現在眠りの国へと旅立っている最中だ。車は期待できない。
そして、今、一家全員の自転車は私が壊した為に修理に出されている。
そこで導き出される結論は1つ!
己の足を信じて私が走るしか無いであろう。幸いなのは私の通う学校は徒歩でも通える距離という事だ。
急いで制服に来替え、コンタクトを入れ、ご飯を食べずに家を飛び出す私。現時刻6:50
ここまでは大変順調だ。基本的に走って学校までBESTTIMEで10分。集合時間につくためには、ありとあらゆる手段を用いてBESTTIMEで着かなければならない…
(ふっ長くここに住んでいる地元の高校生を舐めるなよ!どこを走れば近道なのかなど、頭に叩き込んであるわ!!)
などと思いながら走る!走る!とにかく走る!
(ここの道路は車は走っていないも同然!信号を待つ必要なんてない!)
そう判断下した私は左右なんて確認せずにわたった。
正確には渡りき切ろうとした。
すると、《ブブー》と大きな、音が鳴り響いた。
(なんの音だろう?もしかしてクラクション?)
そこまで私が考えた時にはもうすぐ横に大きなトラックと運転手の青ざめた顔があった……
ドーンと大きな音と、お腹辺りに凄い衝撃。
世界がとてもスローモーションに見え、頭が高速に働き今までの18年間の人生を振り返っていた。
……きっとこれは、俗にいう走馬灯というやうなのだろう。
(あっ!今日お母さんに行ってきますって言ってないや……)
薄れゆく意識の中そんな下らないことを思っていた。
*****
ポタポタ
自然と涙が出ていた。
何で今までこんな大事なことを忘れていたのだろう。
そして、階段から落ちて頭を打ち思い出すなんて所は前世と何も変わっていないと思い少しだけ安心した。
しばらく泣いていたら使用人達が階段から私が落ちたことに気づき慌てて近づいてきた。
『ティナお嬢様大丈夫ですか!?私が目を離したがばかりに…』
お前の方大丈夫なのか?と心配してしまうほど真っ青な顔だ。
まぁ、今のは使用人達は悪くないだろう。
私が勝手に階段から落ちただけなのだから…
それによって記憶を取り戻すことが出いたのだから寧ろ目を離していてくれた事に、こっちが感謝したい気分だ。
取り敢えずここは、心配をかけた事に謝っておこうと思い、
「……えぇ。大丈夫……心配…かけてごめんなさい」
と私が嗚咽混じりに言うと…
『!?ティナお嬢様!私の事を罰せないのでしょうか?』
と言う使用人の驚いた声と顔で返答が帰ってきた。
(!?何その反応……罰するのが、当たり前みたいな反応だった。)
そして私は気付いた。
今まで、こちらの両親に花よと激甘、駄々甘で育てられてきた【ティナ・バレンシア】としての。7年間の日々。
使用人に対する感謝など微塵もなく自分の失敗も全て人に押し付けては、罰を与えていた……
今は記憶を取り戻すことが出来たので冷静に考えることができるが。もし記憶が戻る事が無くそのまま成長していたら……想像するだけで恐ろしい。
そして、今私の頭には一気に前世で体験した18年の記憶が送られてきてパンク状態になっている。だからなのか先程から眠くてたまらない…
(まぁ、体はまだ7歳だし。頭がついていかないのか……)
とりあえずもう立っていられないくらい眠い。
(この眠気は……昼の窓際の席に座っていると感じるあの眠気に似ているなぁ。
こう……寝ちゃいけないんだけど、とても眠……い感……じ…が…………)
誤字脱字がありましたらコメントにて教えて頂けるととても嬉しいです。m(__)m
読んでいただきありがとうございます。また、すぐ次の話を更新するのでもし宜しければ読んで下さい♪