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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
621/637

#621 スカイツリー、そしてかっぱ橋道具街。





「うわぁ、たかーい! アリス、家があんなに小さいよ!」

「リ、リンネ……! あんまり動かないで……!」


 足下のガラス越しに見える建物を見てはしゃぐリンネと、あまりの高さに隣にいる久遠にがっしりとしがみついているアリス。

 どうやらアリスは高いところが苦手らしい。いや、高いところが苦手というより、このシチュエーションが苦手ということかもしれない。

 僕らがいるのは東京は墨田区押上にあるスカイツリーの展望デッキ。

 ガラス床の下には三百四十メートルもの高さから見た地上が見えている。

 普段から空を飛んでいる僕でさえも、ちょっとひゅっ、とした気持ちになる。不思議なもんだ。

 意外といったらあれだけれども、エルナはリンネと同じく平然としていた。普段リンゼのヘルムヴィーゲに乗っているから、高いとこは平気なのかもしれない。

 八雲、ヨシノ、アーシアはアリスと同じく苦手らしく、ガラス床に近づこうとしない。景色は普通に見れるようだが。

 地上の景色を堪能した僕らは、さらに上にある展望回廊というところへエレベーターで移動することにした。

 エレベーターに乗るとあっという間に地上四百四十五メートルの展望回廊に到着。

 外周をガラス窓で囲まれた緩やかなスロープを歩いて上る。


「すごい景色じゃのう。どこまでも町が続いているようじゃ」

「遠くに大きな山が見えるでござるな。イーシェンのフガク山に似てるでござる」


 今日は天気がいいので富士山も見えるんだな。白い雪をかぶった富士山がぼんやりと見える。いい景色だ。

 バビロンなんかで、ここよりも高い場所をいつも飛んでいるというのに、あまり景色とかは気にしたことなかったなあ。雲海ばかりだったし。

 ヴァールアルブスとかにこういった展望デッキを作るのもありかもな。潜水しても海の様子が見れたりするのは楽しいかもしれない。

 東京へは【ゲート】を使って一瞬で来た。さすがにこの距離だと新幹線を使ったりなんだりで、午前中が潰れてしまうからな。連れて行きたいところは山ほどあるのだ。

 東京といったらまずは、と、ここへ来たわけだけども。みんなにはなかなか評判がいいようだ。

 見晴らしのいい場所を背景に、みんなの写真をパシャパシャと撮っておく。アリスの写真もいっぱい撮っておかないと親父エンデがうるさいからな……。全部久遠とのツーショットだが問題あるまい。

 東京を一望できる眺めを堪能し、満足した僕らは再びエレベーターで地上へと降りていく。

 地上フロアにあるショップでお土産を買うのも忘れない。

 いろんなグッズがあるな……。アニメとかテレビタレントなんかとのコラボ商品もある。

 アニメ映画で観たことのあるキャラクターのぬいぐるみやグッズに、娘たちは大はしゃぎだった。

 ここらのアニメは異世界あっちで未来の僕が観せたことがあるらしい。

 まあ、定番といえば定番だからなあ……。ミミズクのような森の主や猫のバスとか。このへんな生きものはまだ日本にいるのです。たぶん。

 どっさりとお土産を買った僕らはスカイツリーを後にする。

 途中で例の如く、人目につかないところで【ストレージ】にお土産を収納するのを忘れない。


「さて、次はどこに行こうかな……」


 東京は観るところが多くて迷うな……。スカイツリーの後に東京タワーに行くってのもアレだし、上野動物園とかも……動物園は前に奥さんたちと行ったしなあ。


「どこか行きたいところってある?」


 いっそのことみんなの希望地を聞いてみよう。決して丸投げしたわけじゃないぞ。


「「はい! かっぱ橋道具街に行きたいですわ!」」

「かっ……? え?」


 誰よりも早く手を挙げたのはルーとアーシアの母娘おやこコンビだった。ちょっと待って、かっぱがなんだって?


「かっぱ橋道具街とは! 調理器具から食器、食品サンプルまで、料理に関する様々なお店が立ち並ぶ、東京にある料理人の聖地なのですわ! お昼のテレビでやってましたの!」


 そ、そうなん……? ふんすふんすと、鼻息荒く説明をしてくるアーシアに思わずたじろぐ僕。

 なんでもお昼にやっていた情報番組で、かっぱ橋道具街の特集をしていたらしい。

 かっぱ橋……どこにあるんだ?

 僕はスマホを取り出し、マップ検索にかける。かっぱ橋道具街……っと。ここか。えーっと、あれ? ここからそんなに離れていないな。

 ストリートビューを見て転移魔法で行こうかと思ったが、普通に電車でも行けるな。歩いても行けなくはないと思う。

 スカイツリー前にある駅から浅草まで行って、そこから乗り換えて田原町ってとこへ行けばいいのかな?

 浅草の雷門とかもちょっと観てみたいけど、ここに行ったら時間食うのは目に見えているからな……。先にかっぱ橋道具街とやらの方へ行った方がいいだろう。

 特にみんなから反対意見はなかったので、ルーとアーシアの希望通り、かっぱ橋道具街に行くことにする。

 さすがにもう子供たちも電車には慣れたようで、そこまではしゃぐこともなくなった。

 乗り換えにちょっと手間取ったけれども、なんとか地下鉄に乗って田原町駅へ。

 エレベーターで地上に出ると広い通りに出る。かっぱ橋は……こっちか。

 横断歩道をいくつか渡り、ひたすらまっすぐに歩いていくと、なんか変なのが見えてきたぞ……?

 ビルの上にコック帽を被った、巨大なヒゲのおっさんの上半身が載っている。看板……いや、オブジェか?

 ひたすらに目立つな……いや、ランドマークにはぴったりだけれども。


「テレビで見たままですわ!」

「お母様、行きましょう!」

「あっ、こら!」


 待ちきれないとばかりにルーとアーシアが走っていく。仕方がないので僕らも小走りになってその後をついて行った。

 店先には大小様々な皿が置いてある。コップや醤油差しも置いてあるな。50%OFF……ここらはセール品なのか。

 タッパー、ステーキ皿の下に敷く木台、漆器のお椀、箸、土鍋……食器類の店なんだな。

 普通のデパートなんかでは置いてないようなものもあるみたいだ。

 見たことはあるが、売ってるのは見たことがないという不思議な感覚だ。でっかい寸胴鍋が売ってるな……。

 アレは売ってるのは見たことがなかったけど、作ったことはある……。

 目を輝かせながら先頭を歩くルーとアーシア母娘おやこに従って、商店街を僕らも歩いていく。

 通りにはちらほらと外国人も見える。ひょっとしてどこかのシェフだったりするのかもしれない。まあ僕らも外国人の集団に見えているだろうが……。

 

「のぼり旗や暖簾まで置いてあるのか……」


 『やきとり』や『ラーメン』、『お食事処』などが書かれたのぼり旗や暖簾がある。『たこ焼き』、『おでん』、『冷やし中華』に『カレーライス』……? 本当になんでもあるな……。


「あっ、これはちょっと欲しいですわね」

「お母様、こっちのも買いましょう」


 ルーが目に留めたのは木製の舟である。え、なにこれ? ああ、刺身とかの舟盛りに使う舟か。こんなのまで売ってるのか……。

 アーシアの方が手に取ったのはお子様ランチなどに使う皿だ。新幹線や車、ネコやウサギの形をしたものから、変わったものだとスペースシャトルなんてものもある。スペースシャトルって今の子供わかるのか? まあ、変わった飛行機と認識しているのかもしれないが……。


「八重さん、包丁がこんなに置いてありますよ」

「おお、やはり日本こちらの刃物は素晴らしいでござるな」


 ヒルダと八重、フレイに八雲は並んだ包丁が気になるようだ。言っとくけど武器じゃないからな……。切れ味はすごいと思うけど。

 というか、これもこんなに種類あんのか……。大小様々な包丁がこうもズラリ並ぶと、おしゃれな武器屋の様相を呈してくるな……。ヒルダたちが興味を持つのも仕方のないことかもしれない。

 この蕎麦切り包丁なんか凶悪な形してるな……。まるで斧みたいだ。

 気がつけばヒルダたちだけじゃなく、ルーとアーシアも包丁を真剣な目で見ていた。

 包丁は料理人の命というからな……。気に入ったのがあったら買ってもいいだろ。

 他の子供たちはつまらないんじゃないかと思ったが、意外と興味深そうにいろんな店を見ていた。


「本当にいろんな店があるわね」

「品揃えが多すぎて圧倒されます……」


 エルゼとリンゼが店先に並ぶたくさんの商品を見て驚いている。我が民族ながら、食に対するこだわりがすごいよなぁ。

 いかんいかん、圧倒されている場合じゃない。僕もなにかお土産に買っていかないとな。

 武田四天王のおっさんたちには綺麗な塗り箸とか茶碗なんかがいいかもな。いや、茶碗よりはこっちの丼の方がいいような……。


「とーさま、これすごい!」

「ん? ああ、食品サンプルか」


 ステフが目をきらめかせて僕を呼んだ店のショーウィンドウには、様々な食品サンプルがズラリと並んでいた。

 本物そっくりのパエリアやすき焼きなどがある。色がすごくリアルだな……。肉が煮えている部分とまだ煮えていない部分とが見事なグラデーションを描いている。これは芸術品と言っても過言ではないだろう。

 店内に入ると様々なメニューが……いや、作品が置いてあった。ハンバーグステーキから、チョコレートパフェ、ラーメン、カレーライス、寿司に生ビールまである。

 キンキンに冷えた感じに見える、このジョッキについた結露も計算して作られているのか。


「すごいな、本物にしか見えない……」


 定食とかもあるのか……。このトンカツ定食、美味そうだな……。

 でもなかなかのお値段だ。このオムライスなんか、二万円以上もする……。本物より高い。いや、一つ一つ形が違うから、全部手作業で作っているんだろう。

 職人の技術を込めた一点ものの作品と考えれば安いんだろうけれども。子供たちにホイホイと買ってあげるにはちょっと高いかなあ……。


「かーさま、これかわいい!」

「おお、確かにこれは可愛いのう」


 ステフとスゥが見ているのは、キーリングがついた食品サンプルだ。キーリングに苺一粒とか、レモン一切れなどが付いている。

 寿司ネタもあるな。こっちは……唐揚げ? え、こっちのは食い残しのチキン? こっちはメザシ……。なかなか攻めた作品だな……。

 こっちのはマグネットになっていて、冷蔵庫に付けたりできるやつか。ラムチョップ、しいたけ、トロとかがあるな。これもリアルだ。

 他にも蓮根のペン立てや、ベーコンのブックマーク、サンドイッチの単語帳なんてものもあるのか。

 いいね、こういう遊び心は大事だと思う。

 これらなら子供たちにも買ってあげられるな。

 それはそれとして、こっちの本格的な食品サンプルをひとつ、工芸神のクラフトさんにお土産に買っていきたい。日本の技術を見せてやりたいのだ。

 どれにするかな……。定番のフォークが持ち上がっているナポリタンにするか? いや、こっちのサーロインステーキの方がリアルな気もする。

 散々悩んだが、幕の内弁当にした。いろんな物が入っていた方が喜ばれるんじゃないかと思ってさ。

 ステフとスゥもお揃いのキーリングを買うことにしたようだ。


「いかん、ここの商店街は誘惑が多すぎる。珍しい物、面白そうな物が盛りだくさんで、いちいち店内に入ってしまう……」


 正直言って『使うかなぁ、これ……』という物でもなんとなしに手が伸びてしまう。だってどこにも売ってないんだもの……。この機を逃したら、もう手に入らないような気がして……。


「お父様、お父様! すごいのがあるんだよ!」

「ちょっと待って、フレイ。もういろんな物を見過ぎて、お父さんお腹いっぱい……って、なんだこりゃあ……?」


 フレイに腕を引かれていった場所には店はなく、ちょっと開けたスペースに黄金のカッパの像が置いてあった。

 デフォルメされた可愛らしいカッパじゃない。等身大のリアルなカッパだ。

 スラリとした頭身に、腰布一枚のパンイチ姿。右手には釣竿を持ち、左手で大きな魚を小脇に抱えている。


「かっぱ河太郎像……?」


 名前あるのか、お前……。

 『かっぱ橋道具街』ってんだから、地名の由来なのかな……。

 像の隣にあった石碑を読むと、やっぱりその昔、カッパがこのあたりの治水を手伝ったという言い伝えがあるらしい。


「ゴールドみたい!」


 輝く黄金のカッパ像を見て、後ろからやってきたステフがそんなことを口にする。まあ、どっちもキンキラだからなあ……。後からやってきたみんなも不思議そうな顔でカッパを見ている。


「これはゴブリンですか? こちらには魔物や魔獣はいないのでは?」

「いや、これは妖怪っていって、架空の生き物……とされているやつだよ」


 ユミナの疑問に僕はそう答えるしかなかった。カッパが本当にいるかいないかは僕にはわからん。

 が、こんな像まで作っているこの商店街で『カッパなんていない』と言い切るのはちょっと憚られる。

 なんとなしに手を合わせて旅の無事を祈る。カッパからの御利益があるかはわからないけども。

 再び商店街探索へ。

 あらためて見ると、ところどころにカッパがいるんだな。カッパのマークやカッパのデフォルメされた人形なんかが目に留まる。ここのシンボルマークなんだから当たり前といえば当たり前なんだけれども。

 しかし本当にいろんなものがあるなあ。ほとんど食に関わる物ばかりだけれど、見るだけでも面白い。

 一瞬、衣料品店のような店があったりして、あれっと思ったけれど、扱っているのはエプロンとかコック服、おしぼりやテーブルクロスといった物だった。飲食店の従業員が着るような服まである。徹底しているな。

 ここではルーとアーシアにエプロンを買ってあげた。異世界むこうのエプロンでも機能的には問題ないのだけれども、地球こっちの方が数倍オシャレだからね。

 店先に置く立て看板や赤提灯、店前に置くショーケースなんかまであった。飲食店の店舗を開こうって人がここに来れば、全て揃うのではないだろうか。

 招き猫や七福神、タヌキの置物なんてのを売る店もある。ああ、こういうの店の前に置いてあったりするよな。……琥珀の招き猫、いや、招き虎とか作ってみるかな?


「あっ、お母様、調味料のお店ですわ!」

「それは見逃せません!」

「ああ、また……」


 ルー・アーシア母娘おやこが、お料理センサーに引っかかった店へと突撃する。

 通りを挟んであっちへこっちへ、ものすごくいきいきしているな……。二人にとってここは夢の国なのかもしれない。

 彼女らが店に入るたびに僕らの手荷物が増えていく。まあ、気づかれないように少しずつ【ストレージ】で収納して、減らしていってはいるんだけどね……。

 ぐるりと商店街を探索し終えたルーとアーシアは、ホクホク顔で幸せいっぱいの顔をしていた。


「堪能しました!」

「大満足ですわ!」

「それはよかった……」


 僕はちょっと疲れた……。

 このまま浅草に行こうかと思ったが、その前にお腹が空いたのでどこかで食事をしようということになった。お昼もとうに過ぎたことだしな。

 これといってみんなの希望はなかったので、道すがら目についた大衆食堂へと入った。お昼のピークを過ぎたからかほとんど客がおらず、二十人という大人数でも待たずに席に着けたのは幸運といえる。

 メニューは壁にズラリと並べられた木の板に書かれている。多いなあ……。

 カレーライス、カツカレー、チャーハン……。御飯物の他に天丼、カツ丼のような丼物、ラーメンやタンメンのような中華物まである。

 その他、アジフライやらハンバーグやら、単品でも注文できるみたいだな。どれにするかな……。

 あ、ナポリタンがある。さっき食品サンプルで見たからか、急に食べたくなってきた。よし、ナポリタンにしよう。

 日本的な大衆食堂でナポリタンを食べるってのもなんか妙な感じだが、メニューにあるのだから問題あるまい。

 奥さんたちや子供たちもそれぞれ好きな物を注文していく。

 料理を待っている間、テーブルの下で【ストレージ】にこそっと手荷物を落としていく。全部は収納しない。入店した時に荷物をたくさん持っていたのに、出ていく時に手ぶらでは怪しまれる。怪しまれないほどほどで、少しずつ、だ。

 そうこうしているうちに、料理が次々とテーブルに並んでいく。相変わらずだが、八重とフレイの量は多いな……。定食屋のおばちゃんが『ホントに大丈夫かい?』と心配そうに二人に声をかけている。大丈夫です。その二人は並のフードファイターじゃないんで。


「はい、ナポリタンお待ち!」

「おっと、きたきた」


 タマネギ、ベーコン、ピーマンのいかにもシンプルなナポリタンだ。ナポリにはない日本発祥のパスタ料理。

 うん、美味い。ものすごく美味いというわけではないが、安心する味だ。


「美味しい?」

「うん、美味い。これはイケる」


 隣に座っていたリーンにそう答えると、くすりと笑ってテーブルに置いてあった紙ナプキンで口元を拭われた。


「慌てて食べないの。もうちょっと落ち着きなさいな」

「あ、ハイ……」


 くっ、子供扱いされた……! 父親としても夫としてもこれは恥ずかしい……。言い訳かもしれないけど、口が小さいんだよ……。

 恥ずかしさを隠すようになるべく急がず、黙々とナポリタンを食べる。……美味しいけど、子供にはけっこうなボリュームだったかもしれない。それでも全部食べ切ったぞ。満腹だ。

 チラリと八重とフレイたちの方を見ると、空になった皿が何枚も積まれていた。厨房の奥からポカンとした顔でこちらを見ているおばちゃんとご主人が面白い。

 八重たちも食品サンプルとかを見たせいで、食欲がいつもより旺盛になったと見た。

 さて、次は浅草見物と洒落込もうか。





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