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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
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#605 時間移動、そして時の調整。





 アイゼンガルドでの決戦は僕らの勝利となった。

 邪神の使徒も全て消え失せたと思われる。確認できない二人がいるが、久遠が聞いたゴルドの話だと、タイムトンネルを開く生贄にされたんだそうだ。本当になりふり構わない状態だったんだな……。

 まあ、ゴルドからすれば、五千年前に戻ろうとしているわけだし、こっちの時代のことなんか知るか、ってことだったんだろうけども。

 頼むから実はまだ生き残りの邪神の使徒が──なんてのはもうやめてほしい。

 アイゼンガルドでの後処理を終えて、ブリュンヒルドへ帰還した僕は、すぐに世界同盟による緊急首脳会談(サミット)を開き、これまでに起きたことの説明をさせてもらった。

 詳しいところまでは話せないが、簡略化すると古代の魔工学者の記憶が移植されたゴレムと、邪神の使徒たちによる世界侵略だったということになる。

 水際で食い止められたことに、皆ホッとしたようだった。

 しかし問題がまだひとつ。

 それは邪神の使徒たちが世界中にばら撒いた『黄金薬』である。

 けっこうな数が世界中にばら撒かれてしまい、回収するのが大変だった。

 まず僕が各国ごとに【サーチ】をし、大まかな位置を把握、それらを所持している者を一斉検挙。持っている黄金薬を回収して、浄化破棄、と。

 限りなく可能性は低いが、黄金薬を摂取し続けた者が変異し、それでもなお自我を保つことのできる精神を持っていたなら、新たな邪神の使徒が生まれることだってゼロではないのだ。

 なのでここで徹底的に処分しなければならない。

 すでに何人か回復薬でも【リカバリー】でも治せないほど変異が進行してしまった者もいた。

 残念だけど、そうなってしまうともはや殺すしかない。生かしておいては害になるだけの存在だからな……。魂さえも輪廻の輪に戻らない者に無駄かもしれないが冥福を祈る。

 邪神の使徒の配下であった半魚人や四ツ腕ゴレム、岩巨人なんかは統率を失い、魔物と変わらない存在となった。

 強さはそこまででもないので、こちらは冒険者たちに任せている。半魚人なんかは元は人間なんだが、それを言ったらゾンビやスケルトンなんかもそうなので、冒険者たちが容赦することはない。

 なんとか細かい後処理は各国のお偉いさんに丸投げして、僕はやっと解放されることとなった。

 あー、もうしんどかった……。



          ◇ ◇ ◇



「いい機会だから、地球に自分で行けるくらい【異空間転移】を修業せんかね?」

「え……?」


 で、家族旅行のことを世界神様に頼もうと神界に行ったら開口一番そんなことを言われた。


「修業、ですか?」

「その身は地上にあれども、神となったんじゃから、世界くらいは自由に渡れんとの。未知の世界は無理じゃろうが、自分が生まれた世界ならそれほど難しくはないと思うぞ」


 世界くらいは、って。

 でも、エンデのやつもできるらしいし、そこまで難しい技術じゃないのか……?

 でも自分の力で地球に行けるようになったなら、これからも向こうの家族と自由に会えたりするのだろうか。


「今更言うことでもないが、君はすでに向こうでは死んだ身。それが蘇ることはあの世界のことわりに反する。じゃから、以前地球に行かせた時は君を子供の姿にしたんじゃが……」


 なんだ? 世界神様が言いづらそうにキョロキョロと視線を泳がせている。

 まあ、僕を誤って殺してしまったのは世界神様だからな……。そりゃあ気まずいか。


「子供の姿……もしくは僕とわからない姿であれば、地球に行ってもいいってことですか?」

「いや、君の世界のように神々の保養地として認められた世界ならともかく、許可されていない異世界に勝手に神が降臨するのはやはり問題なのじゃ。ま、世界神たるワシの許可があれば大丈夫なんじゃが……」


 そういえば、前に【異空間転移】を覚える時、花恋姉さんといろんな世界を回ったな。あれは許可されている世界だったのか。

 文明的に低い世界が多かったけど、そういうのも理由に含まれるのかな?


「問題はそこじゃなくての……。その、言いにくいんじゃが……」

「なんです?」


 世界神様がまたそわそわと視線を彷徨わせ始めた。なにか僕が地球に行くことで問題が発生するのだろうか?

 子供の姿であれば、僕に似ていると思ってもまさか同一人物とは思わないから、問題ないと思うのだが……。


「君のご両親がな、おそらく君が生きていることに気付いておる」

「え!?」


 父さんと母さんが!? なんで!? なにかバレる要素があったか!? あれは夢って思わせたはずだけど!?


「ほれ、君らが日本むこうにいたときに、拠点としていた家があったじゃろ。あの家に君のお母さんが行ってな。いろいろとおかしなところを見つけてしまったんじゃよ」


 世界神様から聞いた話によると、あのあと母さんは久しぶりにじいちゃんの家を掃除しようとやってきたのだそうだ。

 掃除をしていると出てきたのは長い金髪や銀髪、挙げ句の果てには桜色の髪の毛。さすがに鈍い母さんでも、これは、とピンと来たらしい。

 あちゃあ……。夢の中で母さんは桜にも会っているからな……。

 僕のお嫁さんらの存在を確信した母さんは、あれは夢じゃなかったと悟ったらしい。

 その後、家中をひっくり返し、じいちゃん秘蔵の酒が無くなっていることや、アルバムが一冊無くなっていること、冷蔵庫に何かを入れた痕跡などに気がついた。

 さらにこのことを父さんにも話し、父さんの知り合いの探偵を使って、ユミナたちが近くのデパートやファミレスに行っていたことを突き止めた。と、同時に小さな男の子を連れていたことも。

 子供時代の僕の写真を見せるとファミレスの店員は一緒にいたのはこの子に間違いないと頷いたという。


「我が母ながらなんという行動力……」

「それでのう、それから毎晩毎晩ワシに向けて『冬夜を出せ、冬夜を出せ』と夢の中から思念を送ってくるんじゃよ……。ワシ、ちょっと怖くての……」

「母がホントすみません……」


 ゲンナリしている世界神様に深々と頭を下げる。神様を脅迫するなよ、マイマザー……。


「向こうに行ったらちゃんと話した方がいいのう」

「え、と……いいんですか? 神様のこととか異世界とかバレちゃいますけど……」

「記憶を消すことも可能なんじゃが……。さすがにそれは、な。ご両親から君を奪ったのは間違いなくワシじゃからの……」


 どうにも世界神様は僕の両親に後ろめたい気持ちを持っているようだ。そんなに気にしないでも……と言いたいところだが、無理かなあ。


「もちろん口外はせんように口止めはしといてくれ。君の御両親なら軽々しいことをするとも思えんが、そうなると本当に記憶を消さねばならなくなるからの」

「わかりました」


 僕としても親に死んだと思われているより、行けないほど遠くだけども、ちゃんと生きていると思われていたい。


「あれ? じゃあ【異空間転移】で僕が単独で地球に行けるようになったら、いつでも父さん母さんに会えるってことです? ああ、もちろん世界神様に許可をいただいたらって話ですけど」

「そうじゃな。あまりポンポンと許可は出せんが……。一年に一度くらいなら構わんじゃろ」


 おお! ということは、一年に一度は里帰りができるってことか。それは嬉しい。これで冬花いもうとの成長をこの目で見ることができる!


「あくまでもこれはワシの眷属である君への特別処置じゃ。神々の保養地としたあの世界を管理するという、その仕事に対する特別な報酬と思ってくれ」

「なるほど。ボーナスってことですか」

「厳密には違うが……まあ、そうしとこう」


 うん、そういうご褒美があるなら仕事も頑張れるってもんだよな。

 ……仕事? あれ? でもこれって、これからどんどんと神々があの世界にやってきて、いろいろと問題を起こしても、僕がなんとかしないといけないっていう大変な仕事の前払い……? 報酬というよりは仕事をさせるための甘い罠……?

 世界神様をちらりと見ると、そっぽを向いて口笛を吹いていた。古いとぼけ方をするなや。こりゃ当たりだな……。

 まあ、どうせやらなきゃいけないことだし、ご褒美もないよりはあったほうがいいに決まってる。ここは素直に受け取っておこう。


「ではさっそく修業に入ってもらうかの」

「え!? 今からですか!?」

「大丈夫じゃ。ちゃんとしたナビゲーターをつける」


 世界神様の横にシュッ、と時江おばあちゃんが現れた。ナビゲーターって時江おばあちゃんのこと?


「なにしろ時空神じゃからな。その手のことなら神業レベルじゃ」


 うわ。出たよ、神様ギャグ……。そりゃ神業ってのは間違いないだろうけどさ……。


「でも時江おばあちゃんは次元震の修復に……」

「原因はもう潰しましたからね。ゆっくりやっても問題はないのよ。冬夜君としてもその方がいいでしょう?」

「それは、まあ……」


 あっさりと終えられてしまっては、子供たちとの最後の時間が無くなってしまうからな……。そこは限界までゆっくりと進めてほしいところだ。

 そういうことならば遠慮なく師事させてもらおう。時空神に【異空間転移】のことを学ぶなんて機会は滅多にないだろうし。


「修業期間も気にすることはないわ。何年経とうとこの時間に戻って来るから」

「ちょい待ち! 何年もかかるものなの!?」

「もののたとえよ。一つの世界に絞れば……そうね、ひと月くらいかしら」


 それでもひと月かかるのか。

 この時間に戻って来れるのなら、時間は気にすることはないのかもしれないが、それだけ大変ってことだよなあ。

 一万年かかる、とか言われてたら心が折れたかもしれない。

 ともかくここはやるしかないだろ。後々のためにも。帰省できるようになればなにかと便利だし。


「それじゃあまず、時間移動からね」

「え!? 時間移動!?」


 時江おばあちゃんのいきなりの発言に驚いてしまう。時空神である時江おばあちゃんは、時間と空間を司っている。

 そのうちの空間を移動する魔法が転移魔法で、僕が使う【ゲート】や【テレポート】がこれに当たる。

 【異空間転移】も空間を飛び越えるものだから、てっきりそっちを修業するのかと……。


「異なる世界は時間の進み方が違うの。たとえば冬夜君の元いた世界と今いる世界だと、今いる世界の方が時間の進み方が速いのよ。だから時間調整をしないで『日本』に行って数日過ごし、こちらの世界に帰って来ると、何年も経ってしまうわ」


 ええ……? マジですか……? 世界を飛び越えると、そんなウラシマ効果が働くの?

 あれ? ひょっとして浦島太郎の話って、異世界に招待されて、戻ってきた説がある? 宇宙に連れてかれて、って説がウラシマ効果の元だったと思うけど……。宇宙も異世界もあまり変わらないのかもしれないが。

 というか、世界神様も花恋姉さんもそれを簡単にやってのけてたのか。


「それじゃあこのまま僕が地球へ【異空間転移】をしたら、過去か未来の時間へ?」

「時間の流れの違いから、たぶん過去には行かないと思うわ。下手したら何億年も先の未来に出て、文明がすでに崩壊した世界に出るかもしれないけれど」


 マジカヨー。その未来って猿が支配する世界になってたりしない……? ボロボロの自由の女神なんぞ見たくないぞ……。


「普通に異世界を渡るとそういったズレができるけど、ちゃんとした【異空間転移】なら、ズレる心配はなくなるわ。だからまずは簡単な時間移動をこの世界でできるようにしましょう」


 そう言うと、時江おばあちゃんはちゃぶ台の上にレトロチックな目覚まし時計を置いた。ん?


「えっ、と……これでなにを?」

「きっちり一時間先の世界をイメージして【異空間転移】をするのよ。きちんとできれば時計の針は一時間後を指しているはずです」


 なるほど。一時間先の未来へ跳ぶわけだな?

 一時間後の世界をイメージ……時計が一時を指している時か。

 とりあえずやってみよう。

 目を瞑り、頭の中に一時を指した時計を思い浮かべる。


「【異空間転移】」


 フッ、と一瞬だけ身体が軽くなり、すぐに元に戻る。目を開くと目の前の時計はちょうど一時ではなかったが、一時五分を指していた。

 おおっ、初めてにしてはなかなかいい感じなんじゃない!?


「残念。失敗ね」


 浮かれる僕の前に座る時江おばあちゃんがにっこりと笑いながら口を開く。ええ……? 厳しいなあ……。五分やん……。

 あれ? 世界神様がいない。一時間の間にどこか行ったのかな?


「でも、五分くらいなら誤差なんじゃないかな。そこまで厳密に移動しなくても……」

「五分? ああ、違うわよ。あなた七十三時間五分後の未来へ来てるの。完全に失敗よ」

「え!?」


 七十三時間!? 三日以上跳んだってこと!?

 驚く僕をよそに、時江おばあちゃんがパンパン、と手を叩く。フッ、という浮遊感があったかと思うと、ちゃぶ台の時計が十二時に戻っていた。

 世界神様も時江おばあちゃんの横で呑気にお茶を飲んでいる。元の時間に戻ったのか?


「失敗したようじゃの。ま、最初はそんなもんじゃろ」

「たぶん単に時計の針が差している時間をイメージして移動したのね。こう……時計の針がぐるりと一周するイメージを浮かべて跳んで見るといいわ」


 時江おばあちゃんに言われるがままに、今度は時計の長針が進んで一周し、一時を指すイメージで跳ぶことにする。一時間だけ、一時間だけ……。


「【異空間転移】」


 一瞬の浮遊感があり、目を開くと時計は一時十分を指していた。これは……成功か、失敗か?

 時計の先にいる時江おばあちゃんに目を向けると、またにっこりとされた。あれ? また失敗……?


「今度は成功よ。少しズレたけど、ちゃんと一時間後に跳んでるわ」

「よかったー……」


 胸を撫で下ろす。なんとか成功したみたいだ。一時間未来へ時間移動した。……全く実感がないが。

 目を瞑っている間に世界神様がこっそり針を進めてた、なんてオチはないよね?

 また時江おばあちゃんが手を叩くと針がパッと天辺に戻る。


「じゃあ次は三日後ね」

「ちょ、ちょっと待って。三日後って、時計の長針が七十二周回るのをイメージするってこと?」


 さすがにそれは難しくないか? 何周回ったか数えているうちに眠りそうだ……。


「日が昇って沈むのを三回イメージすればいいのよ。何回も繰り返していれば感覚が掴めるわ」


 なるほど。それなら三日先をイメージしやすい。……けども、それだと三日後の朝にしか跳べない気がするな。いや、そこからお昼くらいまで太陽が昇って──とか考えれば、ある程度は自由が効くか。

 そこから何度も何度も時間移動を繰り返し、なんとか感覚を掴むことができた。いや疲れた……。

 さらに時計を戻す感覚を掴んだら、過去に跳ぶこともできるようになった。まさか自分が時を超えられるようになるとは。


「言っとくが、神界ここじゃから時間移動を許可しておるが、下の世界では基本的に使用禁止じゃからな? あくまでそれは世界を渡る際の調整のための技じゃからの」

「え? そうなの?」

「今回の騒動でわかったように、時間移動には大きなリスクが伴うの。全部を私がカバーするのは大変なのよ」


 確かに時空神である時江おばあちゃんのサポートがなければ、過去の改変によりタイムパラドックスが生まれたり、歴史が全く違うものになってしまう事もあり得る。

 特に僕なんかは地上で生きているわけだから、その世界で時間を行ったり来たりしたら、なにか大きな手違いをやらかすかもしれないな……。


「たとえばだけど。冬夜君は過去に戻って、たまたまその場で死にそうになっていた子供を見捨てることができる?」

「それは……」

「助けたその子は大きく歴史を変えてしまうかもしれない。あるいはその子が生き残ることで、他の誰かが死ぬかも。全く関わり合いにならない自信がないのなら迂闊に時間移動はしない方がいいわね」


 時江おばあちゃんが言いたいことはわかる。

 今回の次元震に端を発する時空間の問題は例外で、本来ならば歴史の改変などは許されないのだろう。

 過去や未来に自由に行き来できるということは、少なからずその危険を孕んでいるわけで。

 気楽に時を超えて、その尻拭いを毎回時江おばあちゃんにしてもらうなんて図々しいことは言えないよな。


「それじゃあ次は実際に地球に転移して調整してみましょう。初めは私が誘導するから。とりあえず跳びますよ」

「えっ、ちょっ……!」


 何か言う前に僕は時江おばあちゃんに手を取られ、あっという間に【異空間転移】で地球へと転移していた。



          ◇ ◇ ◇

 


「ここは……」


 時江おばあちゃんに連れられてやってきたのは木々が鬱蒼と茂るジャングルの中。そこらじゅうから怪しい鳥の鳴き声なんかが聞こえてくる。え、ここ本当に地球?


「人がいないところの方がいいからここにしたわ。少しくらい騒いでもバレないし」


 なるほど、そういう理由……。って、ここってどこだろ。熱帯雨林って感じだけど、南アメリカ……アマゾンとか、あるいはマレーシアのジャングルとか?


「今の【異空間転移】は私が調整して跳びました。以前あなたたちがこの世界から去った時間から、異世界での今までの時間が同じく経過しています。一秒もズレはありません。この時間を起点とします。しっかりと覚えてね」


 えーっと、新婚旅行で日本から異世界へ帰って、僕らの体感時間と同じ時間が経過した地球にやってきた、ってこと?

 地球の方が時間の進み方が遅いらしいから、未来に来た……ということなのだろうか。

 なんとなくだが、時間の感覚がわかる。そこまで未来じゃないな。僕らの世界の時間が早いと言っても、何百年とかではないようだ。

 これくらいなら調整するのは難しくないと思う。咄嗟にやれと言われたらさすがに難しいが……。


「それじゃ、訓練を開始しましょう」


 そう言って時江おばあちゃんはまたあのレトロチックな時計を取り出した。

 

「ここに来てからもう少しで五分が経ちます。向こうに同じく五分後に戻ってね」


 いきなりですかい。五分、五分か。えーっと時計の長針が五周……って、違う! それじゃ五時間後だろ! えーっと秒針が五周回る……。

 僕は頭の中でぐるぐると回る時計と格闘しながら、【異空間転移】を自分のものにするために修業を開始した。










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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
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