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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
591/637

#591 森の研究所、そして動き出す野心。





 トリハラン神帝国の北方、レファン王国に近いパパリカ山の麓にある森の中にそれは建っていた。

 一言で言えば塔だ。三十メートルはあるか? オルトリンデ・オーバーロードと同じくらいの高さだから、多分それくらいだと思う。

 二階か三階くらいまではティッシュ箱のような長方形の建物だが、左手端からにょきっと高い塔の部分が飛び出している。灯台みたいだな。


「ここがマエストロの研究所、ですか」

「うむ。前に来た時とあまり変わっとらんな」

「なんとも趣味が悪いね。もうちょっと華美にできないものかな?」


 連れてきたエルカ技師、教授プロフェッサー、バビロン博士がそれぞれそんな感想を漏らす。

 趣味が悪いってのは概ね同意だ。なんというか寂れた廃墟って雰囲気なんだよな……。蔦とか蔓延りまくっているし。

 教授プロフェッサーが前とあまり変わってないって言うことは、ずっとこんな状態だったってことだろ? 手入れとか掃除とかまったくしてなかったのかね?


「あやつは自分の生活なんぞ、進めている研究や開発に比べたらどうでもよかったからの。大事なのは中身で、ガワなんぞ気にしても意味がないってことなんじゃろ」


 それでこの廃塔か。作りはしっかりしてそうだから住むだけなら問題はないんだろうけどさ。


「で、どうする? 突入するかい?」


 博士がそんなことを言うが、どうしようかね? ここが敵のアジトなら、もう既に僕らが来たことは知られているはずなんだけど、先ほどからなんの反応もない。

 中で待ち伏せしているって可能性もなくはないけど……。一応【サーチ】で調べてみたが、邪神の使徒の反応はなかった。とりあえず刑事ドラマよろしくドアを蹴破って突入してみるか。

 僕はブリュンヒルドを構え、壁に背を向けながらゆっくりと横のドアへと近づき、勢いをつけて木製のドアを蹴り──やぶった。


「わ、腐ってる!?」


 本当にドアを蹴破ってしまった。ドアを蹴破った僕の足だけが向こうに飛び出している。ドアがドアとしての機能を果たしてない。いててて、破ったところが尖ってて痛い。

 ケンケンと後ろに跳ねて下がると、ドアが蹴破ったところから真っ二つにバキッと割れて内側に倒れた。

 

「前に来た時も壊れそうな様子じゃったが、やはり修理しとらんかったか」

「そーいうのは早く言ってくれ……」


 唯一、ここに訪問経験のある教授プロフェッサーの言葉に、僕はゲンナリとする。

 ぶっ壊れたドアから中を覗くと、まるで空き家のように何もなかった。

 いや、椅子とかテーブルとか、家具類らしきものはいくつかある。だが、中身は何もない。

 埃っぽいガランとした部屋を抜けて、教授プロフェッサーの案内で研究所ラボだったという場所に行ってはみたが、そこももぬけの殻だった。


「どうやら全部持ち去ったようじゃの」

「なんだい、無駄骨か」


 立つ鳥跡を濁さず、じゃないが、見事に何もないな。僕らが来なかったら、誰にも知られることなくこの建物はこのまま森の中で朽ちていっただろう。

 一応、塔の方も調べてみたが、いっさいがっさい持ち去られていた。塔の最上階はおそらくマエストロの私室らしく、簡素な机と椅子、そして三つの本棚があるだけだった。


「なんというか……五大マイスターという割には質素な感じがするな……」

「マエストロは仕事を選んでおったからな。金を積まれても嫌な仕事はせんかったし、自分の知識の糧になると思ったら無料でも引き受けた。まあ、性格がアレなんで、大抵の依頼人は追い払われておったが」


 こだわりのある職人ってやつか? こだわり過ぎな気もするが……。

 だが、そのこだわりの結果、『金』の王冠という当たりを引いたのだから、本人は満足していたのかもしれない。たとえ人間をやめたとしても……。

 僕らは残念な結果に終わったマエストロの研究所を後にする。

 おそらくもう二度と主人が戻ることはない塔が僕には寂しげに見えた……。



          ◇ ◇ ◇



「はっ!」


 八雲の気合の入った一閃を諸刃姉さんがひらりと躱す。そのまま、すっ、と前に進んで八雲との距離を詰めた。


「ほら、足元がお留守だ」

「あっ!?」


 パン! と小気味いい音を立てて、八雲の足が払われる。

 体勢を崩した八雲だったが、なんとか堪えて横に転がり、諸刃姉さんから距離を取る。諸刃姉さんからの追撃はない。


「【九重真鳴流奥義、蜂刺一突ほうしいっとつ】!」

 

 跳ね起きた八雲が裂帛の突きを放つ。諸刃姉さんは慌てることなく後ろへと距離を取った。


「【ゲート】!」

「む」


 八雲の刀の切っ先が小さな【ゲート】に吸い込まれその姿を消す。

 その切っ先は後ろへと避けた諸刃姉さんの背中側から現れた。これは避けられない、と観戦している僕らは誰もがそう思った。


「よっ」

「え?」


 まるで孫の手で背中を掻くように、諸刃姉さんは手にした剣を背中へと回し、八雲の切っ先を剣の腹で受け止めてしまった。後ろを振り返ることなく、である。あのひと、背中にも目玉がついてんのかよ……。

 そのまま【ゲート】から飛び出していた八雲の切っ先を弾き、今度は前に出て八雲の首筋に剣の切っ先を突きつけた。


「甘いね。【ゲート】の先がどこを狙っているかすぐわかるようじゃ小手先の技にしかならない。それならまだ足を狙ったほうが確実だ」

「くっ……参りました……」


 八雲が降参と言うように両手を上げると、諸刃姉さんは剣を下ろした。

 八雲が諸刃姉さんの厳しい指導を受けたいと言い出したのは、『方舟アーク』での戦いで自分の不甲斐なさを実感したかららしい。

 僕なんかから見ると、そこまで悪い戦いではなかったと思うんだが、八雲にしてみるとなにか忸怩たるものがあったのだろう。

 反対する理由もないのでこうして許可したが、朝からずっとぶっ通しってのはどうなのか。


「そろそろ八雲は休憩したら?」

「そうなんだよ! 八雲姉様ばっかりズルいんだよ! 次は私の番!」


 代われーっ! とばかりに隣で声を上げたのはフレイである。

 朝からずっとお預けを食らっていたのでもう限界! というところだろうか。


「いや、もう少しでなにか掴めそうなんだ。あと一回だけ……!」

「さっきもそう言ったんだよ!」


 ごねる八雲にフレイが、ぷんすか! と怒りを滲ませる。これは強制的に交代させないとどっちにも悪影響を及ぼすぞ。


「【ゲート】」

「あっ」


 足下に現れた【ゲート】により、ストンと落ちた八雲が僕の隣へ、同じく別の【ゲート】に落ちたフレイが諸刃姉さんの前に落ちる。これぞ配置転換の術。なんちゃって。


「父上……! 私はまだ……!」

「なにを焦っているのか知らないけど、その疲れた状態じゃもう碌に動けないだろ?」

「そ、それは父上が【リフレッシュ】をかけてくれれば……」

「ダメです。普通に休みなさい」


 僕がキッパリと断ると、八雲は観念したのかその場に腰を下ろした。

 体力回復魔法の【リフレッシュ】をかければ、確かに体力は回復するのだが、同時に肉体的成長も阻害することがある。

 毎日ランニングをして鍛えている二人の人物に、片方は毎回【リフレッシュ】をかけ、片方は自然回復をさせた場合、基本的に基礎体力が付くのは後者だ。筋肉の成長を奪っているわけだからな。

 成長が終わっている大人ならまだしも、子供にあまり乱発すると成長を損いかねない。それは八雲も望むところではないだろう。


「いくんだよーっ!」


 散々待たされたフレイが爆発したかのように諸刃姉さんへ向けて攻撃を繰り出す。手にしている武器は、フレイが操る神器と同じ槍だ。

 リーチの長い槍相手だと、間違いなく剣の方が不利なんだが、相変わらず諸刃姉さんにその常識は通用しないようだった。片手で右に左に鼻歌混じりにあしらってるわ。


「どれくらい修行を積めば、あの領域に到達できるのでしょうか……」

「いや無理だろ」


 ぼそっとつぶやいた八雲の言葉に、即答する僕。

 アレと同じレベルとか……人間にはまず無理だから。


「いろんな意味であの人は規格外だから、目指すなら八重にしときなさい」

「母上にも勝てる気がしないんですが……」


 うん、まあ……。八重も半分くらい人間やめてしまってるから……。神族になった僕のせいだけども。

 でもまあ八雲だって一応半神なんだから、充分に可能性はあると思うぞ?

 ただ、お父さんとしては最強の娘になられても困るような……。嫁の貰い手が確実に無くなるだろうし。ん? なら、いいのか……?


「まあ、ほどほどにね。今回の作戦は八雲のお陰で成功したんだから、そこまで思い詰めなくてもいいんだぞ?」

「ですが、神器から神気を奪われてしまいました……」


 それか。あれはどうしようもない。どちらかと言うと堕神ばかり気にしていて、グラトニースライムの対策を怠った僕のミスだ。

 神器には既に神気を補充し、二度と吸収されないように対策もしてある。だからそこまで八雲が気にすることはないのだ。

 ……と言ったところで、この子は気にするタイプなんだよなぁ。そこらへん八重と似てるな。

 基本的に八重も竹を割ったような性格だが、真面目すぎて考えすぎるきらいがある。

 強く思い込んでしまうというか、頑固というか。もっと適当でもいいと思うんだけど。まあ、ステフみたいになにも考えてないのも問題だが。

 こういうとき、八重の場合は……。

 

「食べ物だな」

「は?」


 くさくさした気持ちは美味しいものを食べてパーッと晴らすに限る。

 僕はそう判断すると、すぐにルーとアーシアにメールを打ち始めた。





「で、カレーパーティーですか?」


 中庭に設置された大型ワゴンに大小様々なカレーが並べられているのを見て、ユミナが呆れたようにつぶやく。並んでいるのはミスミドのカラエじゃない、地球のカレーだ。

 異世界こっちの人たちにはミスミドのカラエを改良した食べ物と思われているけども。

 中庭どころか城中に暴力的な匂いが漂っている。食欲をそそるこの強烈な香りは、昼食前のみんなにはキツいかもしれない。気のせいかどこからかキュルルルル……という、お腹の音が聞こえてきそうだ。


「それにしてもいろいろ取り揃えましたね?」

「例によってルーとアーシアが暴走してね……。どちらも究極のカレーを作るんだと、試行錯誤して……」


 並んでいるカレーは、鉄板のポーク、チキン、ビーフカレーから、お馴染みのシーフードカレー、カツカレー、野菜カレー、ちょっと変わったところだと、カレーうどんにカレーラーメンまである。

 その他、キーマカレーにグリーンカレー、スープカレーなんてものまで、ありとあらゆるカレーがあった。

 それだけじゃなく、ルーとアーシアのオリジナルのカレーもあって、もはや混沌としている。なんか凄く真っ赤なカレーもあるんだけども……。アレには手をつけまい……。

 お昼になると、待ってましたとばかりに城の騎士からメイドさんまで昼食を摂りに中庭へとやってきた。

 普段は共同食堂を使っているが、今日ばかりはとこちらへ流れてきている。

 というか、お弁当派の人らも来ているな……。カレーの力恐るべし。

 美味しそうにカツカレーを食べる八重の横で、同じような表情を浮かべてカツカレーを頬張る八雲。

 少しは気分が晴れたかな。

 美味しいものを食べれば気分が上がり、悩みも少しは軽くなるってじいちゃんが言ってたからな。

 どれ、僕もいただくとするか。


「あっ、お父様! お父様には素材を何日も煮込んで秘密のスパイスを加えた、このブラックカレーを!」

「いえ、冬夜様には私が調合した黄金スパイスを使った黄金カレーを!」


「えっ?」


 普通にチキンカレーを取ろうとした僕の横から、にゅっ、とアーシアとルーから二つの皿が差し出される。

 えっ、と……。これ、どっちも食べないとダメですか?

 ま、まあ、一口二口なら……。え? 全部食べろって?


「「どっちが美味しかったですか!?」」


 きたよ……。なんとかふた皿食べ終えた僕に二人がぐいぐいと迫ってくる。

 どっちも美味しかったよ。甲乙付け難いですよ。

 正直言って、僕はそんなに味に鋭くないので、些細な違いなんかわからんよ。

 どっちかと言えば、アーシアの方が食べやすかったけど、それはルーのカレーが二杯目だからお腹に入らなかっただけであって。順番が逆なら感想も逆だったよ。

 そもそも食べやすかったって、これは美味しいか、美味しくないかの感想じゃないし。


「えーっと、このカレーは引き分けということで……」

「ではこちらのパイナップルカレーで勝負ですわ!」

「それならば私はこのイカのドライカレー詰めを!」


 二人が再びぐいっとカレーの皿を出してくる。え、ちょっと待って、また食べなきゃならんの……?

 八雲に元気を出してもらおうと計画したカレーパーティーだったが、思わぬところでミスがあったようだ。コック長のクレアさんに頼めばよかった……。

 これ決着つけないといつまでも食べる羽目になるんじゃ……どっちの勝ちにしても面倒なことになりそうなんだが……。

 結局僕は限界までお腹いっぱいにカレーを食べて気持ち悪くて寝込んだ。勝負の結果? 気を失ったから知らんよ。



          ◇ ◇ ◇



 かつてアイゼンガルド、いや世界を襲った大厄災の日より、の国は、北のラーゼ武王国、東のガルディオ帝国と袂を分かった。政治的、国際的な意味でも、地理的な意味でも。

 天より飛来し、大地に突き刺ささった呪われし棘は、岩を砕き、土を腐らせ、アイゼンガルド周辺の地形を大きく変化させた。

 北のラーゼと東のガルディオに続く大地を海の底に沈ませて、アイゼンガルドは小さな一つの大陸となった。

 その北、ラーゼ武王国にほど近いところに、大きな円と小さな円が二つ、まるで雪だるまのように繋がった形の湖があった。

 ここに落ちた二つの呪いの棘が大地を抉り、近くの川から水が流れ込んで出来上がった巨大な湖である。

 面積で言えば神国イーシェンの半分ほどにもなるこの巨大な湖は、いつからか『厄災湖』と呼ばれていた。

 川の水が流れ込んでできたこの湖だが、その水は不気味なほど真っ赤な色に染まっていた。

 プランクトンの異常増殖により起こる赤潮とは違って、くっきりとした血のような赤であった。

 呪いが水に溶け込んでいるのか、この湖では生きた魚を見ることはない。

 周辺は荒野となり、人ひとり、いや、動植物の類さえ見えない、死の湖であった。

 その湖の中心、湖面から十メートルほど上空に、黄金の翼を持った小さなゴレム──ゴルドが浮かんでいた。

 ゴルドは手にしていた何やら小さな種を湖面へとパラパラと落とす。


『【成長ヴァクストゥーム】』


 湖面に目を翳したゴルドがそう呟くと、水面からブワッ、と何本もの枝が飛び出し、あっという間に成長していった。

 尋常ではないスピードで、木の枝や根がニョキニョキと伸び、複雑に絡まり合って形を成していく。

 それはまるで湖面の上に立つ城塞のように見えた。植物でできた城塞である。

 やがて木々が成長をやめた頃には、樹海の城塞とでもいうべきものが、赤い湖の中心に立っていた。


「これが『緑』の王冠の王冠能力ゴレムスキル、【植物支配】か……」


 背中のジェットパックを使い、宙に浮いてゴルドの後方からそれを見ていたペストマスクの男は、ため息とともにそんな声を漏らした。

 ゴルドが何本もの枝や根でできた城塞の地面に降りると、ペストマスクの男──マエストロ、いやスカーレットもその場に降り立つ。


『スグに阻害結界を張レ。『ポルタ』完成まデの時間を稼ぐ』

「わかった。そちらは任せておけ」


 スカーレットが腰に差したメタリックレッドのレイピアを引き抜き、地面──木の根に突き立てる。


「喚び出せ、『クリムゾン』」

 

 スカーレットの目の前に、幾つもの赤い魔法陣が現れ、その中から四つ腕ゴレムや半魚人たちがゾロゾロと這い出してきた。

 そしてそれとは別に、魔法陣からさまざまな機械や魔道具などが次々と現れ、それを四つ腕ゴレムや半魚人たちがテキパキと運び、チャカチャカと組み立てていく。

 あっという間に樹木でできた城塞の四方に避雷針のような高いものが設置され、それが起動すると同時に城塞全てを包み込む障壁が生まれた。


「『方舟アーク』を失ったのは痛いが、幸い海底から回収した素材はまだ山のように残っている。すぐに工場を建て、キュクロプスの量産に入ろう」


 スカーレットはそう言うと、城塞の一部分を指定し、そこに資材の山を積み上げた。再び四つ腕ゴレムたちがそこに建物を建築し始める。


『【急速シュネル】』


 空中からゴルドが黄金の羽一枚を建築現場に突き立てると、そこを中心として広範囲にいた四つ腕ゴレムや半魚人の動きが目に見えて速くなる。

 『黒』の王冠の王冠能力クラウンスキルによる力だ。大きな代償が必要になるため、多用はできないが、ゴルドはそれを惜しむつもりはなかった。

 自らの目的を遂げることさえできれば、全てを失ったとしても惜しくはない。

 ゴルドは何もない空間から薄紫色の液体で満たされた円筒形の小さなガラスケースを取り出した。

 金平糖のようなトゲトゲとした核が不気味な脈動を発している。


「待っテいロ……。この歪んだ世界を必ズ正ス……」


 ゴルド──クロム・ランシェスの赤い両目カメラアイには、凄まじいほどの執念の炎が宿っていた。

 

 





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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
あれよあれよと言う間に本当の父母と再会、温かく公爵家に迎えられることになったのだが、同時にこの世界が前世でプレイしたことのある乙女ゲームの世界だと気付いた。しかも破滅しまくる悪役令嬢じゃん!
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