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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
567/637

#567 竜骨の塒、そして不安要素。





「今日はリイルも連れて来たよ! ほらリイル、ご挨拶!」

「こ、こんにちは」

 

 翌朝、アリスがリイルを連れていつものように淑女教育を受けにやってきた。

 わだかまりが解けたのか、アリスはリイルの手を引いて、にこにこと笑っている。

 対するリイルの方は真逆で、そわそわと落ち着かない感じの視線をキョロキョロと彷徨さまよわせていた。

 アリスが無言の先輩風ならぬ、お姉ちゃん風を吹かせているのを感じる。


「仲直りできたんですね」

「うん! あ、リイル、久遠はね、ボクの未来の旦那さんなんだよ! だからリイルのお兄ちゃんだね!」

「お兄ちゃん……?」

「それはちょっと違うような……」


 アリスの説明に久遠が微妙な顔をしている。従姉妹いとこの旦那は義理のお兄さんではない、とか考えているんだろうな。気持ちはわかるけども、そこは深く考えんでもよろしい。


「あの、お邪魔なら帰りますけど……」

「いえ、構いませんよ。今日は歴史の勉強ですので、貴女も聞いて無駄ということはないと思います」


 おずおずとリイルが口を開くと、にっこりとユミナが答える。うん、この世界のことを知っておくことは無駄ではないはずだ。


「あ! それと陛下! リイルの分の【ミラージュ】が付与されたペンダントが欲しいんだけど……」

「ん? ああ、メルたちのを借りてきたのか。わかった。帰りまで作っとく」


 支配種の特徴が見られないリイルにしばらく気が付かなかったが、彼女は僕がメルたちにあげたペンダントを首から下げていた。

 【ミラージュ】の効果で人間の少女に見える。久遠たちより同じかちょい下か? ステフよりは身長が高いけど。

 たぶん服も幻影だな。シンプルな無地のワンピースだ。


「リンゼ、悪いけど……」

「わかりました。何着かサイズの合った可愛いものを作っておきますね」


 僕が全てを言う前にリンゼがこくんと頷く。つうと言えばかあというか、阿吽の呼吸というか。長年連れ添った夫婦っぽくてちょっと嬉しくなる。

 リイルはアリスに連れられて、ユミナと一緒に歴史の授業を受けるべく去っていった。

 そういや、彼女の中にいるハルの意識ってどんなタイミングで浮かんで来るんだろう? 少なくともエンデが視界に入ると出てくるような気はするんだが。

 あいつも大変だな。リイルがいる家に帰れば攻撃され、娘に近づきたくてもそばにリイルがいるから近づけない。

 今は安心してメルたちのいる家に帰っているだろうけど……リイルが帰ってきたら追い出されるわけか……。何と不憫な……。

 まあ、そのうちなんとかなるだろ。あまり他所よそ様の家庭問題には口出ししないことにしよう。

 なんてエンデに言い訳がましいことを考えていたら、スマホに着信が。……エンデじゃないよな? あ、博士か。

 

「はい、もしもし?」

『「方舟アーク」が動いたよ』


 博士の言葉にピリッとした緊張感が走る。


「僕のレギンレイヴと専用機ヴァルキュリアの調整は?」

『すまないね。レギンレイヴに関してはまだ手を付けてもいない。専用機ヴァルキュリアの方はエルゼ、八重、ヒルダ、ルーの四機は仕上がっている。水中でも活動できるし、機動力もある程度はアップしているけど……」


 博士の言いたいことはわかる。四機ともどちらかというと白兵戦向きだ。ルーのヴァルトラウテなら換装してなんとか遠距離に対応できるけども……。


海騎兵ネレイドは?」

「動かせるのは十機ほどかな。ぶっつけ本番で乗ってもらうことになるけど」


 騎士団のみんなにはフレームユニットで海騎兵ネレイドの機体と水中ステージでの訓練をさせている。

 実戦は初めてでも、基本操作はフレームギアとそれほど変わらないから、そこまで手こずることはないと思うんだが……。


「『方舟アーク』はどこに向かっているんだ?」

『アイゼンガルドの西の海域を北上しているね。このままだと龍鳳国オルファンにぶつかる」


 オルファン龍鳳国か。鳳帝陛下の治める島国だ。ちょうど日本に似たイーシェンと真逆の形をした国である。

 『方舟アーク』の目的地は龍鳳国なのか? それともその近くの海底資源が目的? 


『海底資源が目的なら今は無理して相手しない方がいいかもしれないね。こっちも万全じゃない。キュクロプスの量産は許してしまうが、一気に千機も二千機も増えるわけじゃないし」


 確かにその通りだ。僕らが考えている『方舟アーク強襲作戦』は、『方舟アーク』に直接乗り込み、あの転移魔法を使う潜水ヘルメットの使徒を倒すこと。

 そのためにはまだ少しの時間がかかる。龍鳳国が攻められるのなら防衛に出向かねばならないが、向こうが海底資源を掘るだけというなら放置してもいいと思う。なんとも癪な話だが。

 幸い、僕らの懸念は外れ、『方舟アーク』は龍鳳国の南方の海で掘削作業を始めた。どうやら海底資源が目的だったようだ。

 だからといって油断はできない。博士に監視体制の強化と、並行して専用機ヴァルキュリアの改装や海騎兵ネレイドの量産を進めるように頼んでおく。

 一応、近くにあるオルファン龍鳳国とラーゼ武王国に注意を促すメールを送っておく。海岸付近で異変を感じたら避難するようにと。

 『方舟アーク』は動かなくても、半魚人とかの襲撃はあるかもしれないからな。

 ここ数週間、港町への襲撃は行われてはいない。僕はそれが嵐の前の静けさに思えて、なんとも言えない不気味さを感じていた。



          ◇ ◇ ◇



 ブリュンヒルドから遥か南、鬱蒼とした森が広がる大樹海には『竜骨のねぐら』と呼ばれている場所がある。

 密林の中にひっそりと口を開けた大空洞である。

 ここは大樹海にある赤竜が統べる竜たちの生息地、『聖域』から少し離れた場所にある、彼らにとっては大切な場所であった。

 広い洞窟の中には大小様々な竜の骨が転がっていた。『竜骨のねぐら』とはその名の通り、年老いた竜が最期の時を過ごす場所。

 かつて仲間であった者たちに囲まれて、黄泉路へ旅立つための、大切なついの住処であった。

 最強の魔獣と言われるだけあって、竜は繁殖力が強くない。

 強い故に種族的にあまり増える必要がないのだ。千年に十匹も生まれればいい方である。

 竜は長命種であるから、長い時を生きる。生まれる数が少なくとも、いつの時代もある程度の数は必ず存在していた。

 しかしながらここ数年、竜は大きく数を減らしている。

 分別を知らぬ若い竜たちの暴走、『竜王』を名乗る竜人族による支配と殺戮など、多くの竜が『竜骨のねぐら』で生を終えることなくこの世を去った。

 最後にここで竜が眠りについたのは何百年以上も前のことである。

 竜の骨は大きな魔力を内包しており、何千年経っても朽ちることはない。

 長い年月をかけて、『竜骨のねぐら』には多くの竜の亡骸が転がっていた。

 その亡骸が眠る、竜にとっての聖地とも言える場所に、三人の怪しい影が立っていた。

 一人はメタリックブルーの手斧を腰に差した、潜水ヘルメットの男。

 もう一人はメタリックオレンジの戦棍メイスを腰にぶら下げるドミノマスクの女。

 そして最後の一人は黒いローブに身を包み、山羊の頭蓋骨を被った、見るからに異様な男。

 山羊骨男はメタルブラックの王笏セプターを手にしていた。


「はー……骨、骨、骨、骨、骨ばっかり。辛気臭いったらありゃしない」

「ここは墓場のようなものなんですから骨があるのは当たり前でしょうが」


 鬱陶しそうに呟いたドミノマスクの女──タンジェリンに、潜水ヘルメットの男──インディゴがため息をつきながらそう返した。

 

「で? 使えそうなの、これは?」

「問題ない。魔力を充分に内包しておる。これならば良い触媒になろうて」


 タンジェリンの問いかけに黒ローブの男がしわがれた声で返した。喉の奥から愉悦を漏らす黒ローブに、タンジェリンが、うえっ、と舌を出す。


「なら急ぎなさい、グラファイト。グズグズしてると……って遅かったみたいですね」


 インディゴの声にグラファイトと呼ばれた黒ローブが振り返る。そこには洞窟の入り口に立つ、巨大な赤い竜がこちらを睨みつけていた。


『誰の許しを得てここに入っている。ここは貴様らのような者が立ち入って良い場所ではない』


 煮えたぎる怒りを含んだ声が赤竜から発せられる。問答無用で炎のブレスを吐きたいところだが、同胞たちの眠りの場を荒らすわけにはいかない、と、彼はなんとか自制していた。

 できればこいつらがここを出て行ってから、燃やし尽くしたい。


「ほう、赤竜か。これは面白い。こやつの骨も使えるな。タンジェリン、倒すのは任せたぞ」

「はあ!? なんで私がそんな面倒なこと……!」


 勝手なことを述べるグラファイトに対し、タンジェリンが文句を返した瞬間、ゴウッ! とその場が煉獄の炎に包まれた。

 相手に立ち去る気がないとわかった瞬間に、赤竜が我慢するのをやめたのだ。

 赤竜の吐く炎のブレスはミスリルでさえ溶かす威力を持っている。オリハルコンでさえ、何度も受ければただでは済まない。そんなブレスを受ければ人間など骨も残らずに消え去ってしまう。

 周囲にある竜の骨はオリハルコン並みの頑丈さと魔法抵抗力があるため、一撃で溶けることはない。故に、赤竜は遠慮なく吐いた。同胞たちの眠りを邪魔してしまった後ろめたさはあるが、彼らも一刻も早く再び眠りにつきたいに違いないと心の中で自分を弁護する。

 やがて炎が消え去ると、赤竜の前には何も残ってはいなかった。


『ふん、消えたか。それにしても見張りは何をしていたのか……怠慢だな。これだから近頃の若いものは……!』

 

 と、言いかけて振り向いた赤竜はギョッと目を見開く。

 なぜなら先ほど炎のブレスで消したはずの人間が、自分の眼前まで迫っていたのだ。


「はー、めんどい」

『ガフッ!?』


 気の抜けた声と共に、空中に飛び上がっていたタンジェリンが、メタリックオレンジの戦棍メイス、『ハロウィン』を振り下ろす。

 赤竜にしてみれば爪楊枝くらいでしかない金属の棒なのに、まるで同胞の尻尾の一撃を食らったように感じるほど重い一撃が横っ面を襲う。

 続けざまに二撃、三撃と戦棍メイスの打撃が赤竜に叩き込まれる。

 一撃目より二撃目、二撃目よりも三撃目と、威力がどんどんと上がっている。

 何度も殴られていた赤竜が反撃とばかりに炎のブレスを吐くと、タンジェリンはまるで水の中に落ちるように地面へと消えた。


『なに!?』


 消えた女の姿を探して視線を洞窟内に彷徨わせると、その場から離れた場所に、先ほど消したと思っていた残りの人間が二人いるのが見えた。

 自分を殴りつけた女はいない。一体どこへ? と赤竜が警戒していると、突如脳天に今までで一番重い一撃が振り下ろされた。


『ガハッ……!?』


 いつの間に頭上へ!? ここに至り、赤竜は相手が何かしらの転移能力を持っていることに気付いた。

 いや、この女から周囲への魔力の流れは感じなかった。だとすれば残りの二人、どちらかの仕業であろう。

 ならばそちらから片付けなければ、と考えたところでぐらりと赤竜の頭がふらつく。

 頭を殴られたせいか、目の焦点が合わない。立っていることもできず、赤竜は横倒しに洞窟の地面に音を立てて倒れた。


「けっこう持った方ね。さすがは竜と言うべきかしら」

「馬鹿者が。竜の頭蓋骨は一番貴重な部分ぞ。砕けてしもうたら使えないではないか」

「は! 文句言うなら自分でやりなさいよ!」


 言い争いをしている奴らにブレスの一撃を食らわせてやろうと赤竜は口を開くが、首が思うように定まらない。


『おのれ……! ここまでか……!』


 赤竜が諦めかけたその瞬間、どこからともなく白い霧が洞窟内に広がり始めた。

 霧は瞬く間に洞窟内に満ち、わずか数メートル先も見えないほどになる。


「ちょっと、何よ、この霧?」

「タンジェリン、迂闊に動かないように。これはただの霧ではありません」


 インディゴの言葉にタンジェリンは素直に従い、その場に留まり、周囲を警戒する。

 この霧の中から誰かが襲いかかってこないとも限らない。

 時間にして僅かに一分ほど。霧の中で戦闘態勢を崩すことなくいた邪神の使徒たちは、だんだんと霧が薄れていくのを感じた。


「あら?」

「は、やられたの」


 完全に霧が晴れたそこには、横たわる赤竜の姿がなかった。


「逃げられましたか。となると急いでこれらを回収しないといけませんね。さすがに群れで来られてはたまりません」

「そう思うのならさっさとやれ。それがお前さんの仕事じゃろ」

「まったく人使いの荒い……」


 グラファイトに言われるがままに、インディゴは洞窟内に横たわる竜骨を転移させ始めた。



          ◇ ◇ ◇



『ぐ……』

『赤竜、大丈夫ですか?』


 まだぐわんぐわんと揺れる頭を赤竜がなんとか起こすと、そこには白き竜の姿があった。赤竜よりも一回り小さく美しい竜である。


『霧竜……そうか、お前が助けてくれたのか』


 霧竜は竜族の中でも珍しい転移能力を持つ竜である。正確に言えば霧を生み出し、自身、あるいは対象を霧化させ、その中を自由に移動できるという能力ちからを持っていた。

 これは【テレポート】ではなく【ゲート】に近いが、一瞬で移動できるわけではなく、広範囲に広げた霧の中を進まなければならないという欠点も持つ。

 現在、赤竜がいる場所は、『竜骨のねぐら』からだいぶ離れた森の中であった。ここまで霧竜が運んでくれたのだろう。


『「ねぐら」の上を飛んでいたら、赤竜の炎が噴き上がるのを見て……いったい何があったのです? あの人間たちは?』


 霧竜はその特性故にあまり高い攻撃力を持たない。赤竜がやられているのを見て、自分一人ではどうにもならないと判断し、赤竜を救助、そのまま逃走を選んだわけであるが、彼女の判断は正しかったと言える。


『わからん……が、墓荒らしには変わらぬ。同胞たちの眠りを妨げる者を放ってはおけぬ!』


 赤竜は満身創痍の身を奮い立たせ、再び『竜骨のねぐら』へと向かおうと背中の翼をはためかせるが、すぐにふらつき、地面へと落ちた。


『おのれ……!』

『赤竜はここにいて下さい。私が様子を見てきます』


 そう言うと、霧竜は再び霧をあたりに発生させ、その場から溶けるように姿を消した。

 霧を広げていき、そのまま『竜骨のねぐら』の中へと侵入する。霧竜が霧の中からその身を現したとき、洞窟内にもはや人の影は見られなかった。

 それどころか眠りについていたはずの同胞たちの骨も一つ残らず消え去っていたのである。



          ◇ ◇ ◇



「間違いない。そいつらは『邪神の使徒』だな」


 竜の神獣である瑠璃の下へとやってきた白い竜から話を聞き、それが邪神の使徒の仕業だと僕らにはすぐにわかった。

 くそっ、『方舟アーク』だけを見張っていても、転移魔法で邪神の使徒どもがあちこちに移動しているんじゃ捕まえようがない。裏をかかれたとかそれ以前の問題だ。


「あいつら竜の骨を集めて何をする気だ?」

「竜骨は万能の素材です。武器の素材としてもオリハルコン並みですし、魔法や薬の触媒としても使えますからね。キュクロプスのインナーフレームに使うのかもしれません」


 僕の疑問に中庭で魔法銃スペルキャスターを整備していたクーンが答えてくれた。

 え、竜の骨って薬にもなるの……? 砕いて粉にして飲むとか? それとも豚骨スープ的な……?

 竜肉があれほど美味いんだから、その骨で出汁を取り、スープを作ったらさぞ美味いんだろうな……。竜骨ラーメンとか……ちょっと興味あるな。

 何かを感じ取ったのか、霧竜が僕から一歩下がった。おっと余計な思考が漏れたようだ。


あるじ。『邪神の使徒』とやらの討伐に赴く際は是非とも私にお供を。眠りを妨げられた者たちの怒りを与えてやりたく存じます』


 瑠璃のメラメラと燃えるような青い瞳がこちらを向く。瑠璃は冷静沈着な性格に見えるが、かなりの激情家だ。眷属たちにされた仕打ちに怒りを燃やしているのだろう。

 『竜骨のねぐら』で生涯を終えた者は基本的に寿命を迎えた者たちである。

 戦いの中で命を落としたのなら、その身を勝者に自由にされても竜たちに文句はないらしい。

 だが長い生涯を終え、安らかに天へと旅立った者たちの遺骸を貶めることは、どうにも我慢がならないということだ。

 寿命で生涯を終えた竜ということは、間違いなく古竜エンシェントに至った竜であるからなあ。いわば歴代の長老たちなわけで。その墓を荒らされたら竜たちも怒るだろうし、そのトップである瑠璃としても黙っちゃいられないよな。

 

「古竜の骨……ね。まさかとは思うけど」

「リーン?」


 魔法銃スペルキャスターを整備するクーンの横で、魔導書を開いていた母親のリーンが娘に似たその顔を上げる。


「竜の骨を使った魔法生物を生み出そうとしているのかもしれない。竜牙兵ドラゴントゥースウォーリア……スパルトイとも呼ばれる魔法で生み出された兵が、古代魔法王国の一国では不滅の兵として使われていたらしいわ」

「半魚人に四ツ腕ゴレムに今度は竜牙兵かよ……。くそっ、向こうは着々と戦力を増強しているな……」


 まあ、こっちも準備万端整いつつあるが……。

 神器もできたし、『方舟アーク』も発見した。新機体の『海騎兵ネレイド』の量産も、専用機ヴァルキュリアの改装も進んでいる。

 いくつかの不安な要素はあるけれども、それを気にしていたらいつまでも攻め込めない。

 僕は『邪神の使徒』との激突が近いことを感じていた。

 








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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
あれよあれよと言う間に本当の父母と再会、温かく公爵家に迎えられることになったのだが、同時にこの世界が前世でプレイしたことのある乙女ゲームの世界だと気付いた。しかも破滅しまくる悪役令嬢じゃん!
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新作「桜色ストレンジガール 〜転生してスラム街の孤児かと思ったら、公爵令嬢で悪役令嬢でした。店舗召喚で生き延びます〜」をよろしくお願い致します。
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