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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
565/637

#565 ハル、そして新種。

■ワクチン打ってきました。少しダルかったけどもう元気。





「【トランスレーション】」


 このままだと僕らにはなにを言っているのかわからないので、翻訳魔法を彼にかけた。

 僕が手を出すと一瞬だけ警戒した目を向けたが、メルが優しく言い聞かすとおずおずとだが手を握ってくれた。


「……変な感じだ」


 手を伝わり翻訳魔法が効果を表したのだろう。彼の言葉が、はっきりと僕らにもわかった。


「僕らの言葉がわかるかい?」

「う、うむ、わかる。其方そなたは誰だ? 姉様の従者か?」


 突然話しかけられて、びくっとなった彼にメルがクスリと笑う。


「ハル、この方は望月冬夜さん……この国の『王』であり、私たちの恩人です」

「なんと……! そ、それは失礼した……」


 ペコリと軽く頭を下げて謝る少年。……随分と素直だな。本当にこの子がフレイズの『王』なのか?


「それでハル、いったいこれはどういうことなの? どうしてそんな姿に? なぜあなたがこの世界にいるの?」

「それは……」


 矢継ぎ早に疑問を投げかけるメルに答えようとしたハルだったが、そのタイミングで庭の入口からこちらへとやってくる者がいた。


「ただいま〜。うわ、なにこの残骸。なんかあったの? え? 君は……」


 帰ってきたエンデが庭に転がる宝石フレイズの残骸とメルの手を取るハルを見て目をパチクリさせている。


「…………貴様は」


 底冷えのする声を放ち、ゆらりとメルから離れたハルの手がビキビキと結晶武装して赤い大きな刀身へと変わっていく。え、なにこの不穏な空気……!


「エンデミュオン! 貴様、よくも姉様を!」

「ハル!」

「ハル……? 姉様って……ハルか!?」


 メルの言葉を振り切ってハルがエンデに襲いかかった。振り下ろした大きな刀身がエンデの頭上に振り下ろされる。

 紙一重でそれを躱したエンデが、僕が作ってやった晶材製のガントレットを一瞬で腕に装着させる。


「貴様が! 姉様を!」

「ちょ、ちょっと待った!」


 振り下ろす刃をエンデがガントレットでうまく弾いている。うーん、少年の方は力任せに振り回しているだけだな。腕はさほどでも無い、と見た。今のエンデなら躱すのは容易いだろう。


「やめなさい、ハル! エンデミュオンを傷付けるのは許しません!」

「姉様! 姉様は騙されているんだよ! こいつさえいなければ『結晶界フレイジア』がメチャクチャになることもなかった!」


 メルの制止に従わず、がむしゃらにハルはその刃をエンデに叩きつける。

 『結晶界フレイジア』がメチャクチャに? エンデのやつ、何かしたのか?

 攻撃し続けるハルをエンデが躱し続ける。エンデからは攻撃する気はないようだ。ハルの技量ではおそらくエンデを傷つけることはできまい。

 かといっていつまでも放置するわけにもいかないか。

 僕が二人の仲裁に入ろうとした時、それより速く飛び込んできた影があった。


「こら────っ!」


 ガキンッ! とハルの刃を受け止めたのは、腕に結晶武装のガントレットを纏ったアリスであった。


「なんだ、君は……!? 姉様たち以外の支配種……? えっ? この響命音は……!?」

「お父さんをいじめるヤツはボクが許さないぞ!」

「いや、あの、アリス? 僕は別にいじめられていたわけじゃ……」


 なんともいえない声を出すエンデをよそに、アリスがハルへと向け突進する。


「【薔薇晶棘プリズマローズ】!」

「なっ!? 【薔薇晶棘プリズマローズ】!? それは姉様の……!」

 

 突き出したアリスの手から水晶の薔薇の蔓が飛び出し、あっという間にハルを束縛する。


「あっ、アリス! 待ちなさ……!」

「【振晶電棘レゾナンスプラズマ】」!

「っ!?」


 アリスを止めに入ったメルだったが一瞬遅く、バチィッ! と、稲妻のような雷撃が水晶の蔓を通してハルの全身に流れていく。

 あれって確かアリスが使う捕縛用の技だっけか? 僕と久遠の【パラライズ】と似たようなやつだったと思う。

 電撃を受けて、ハルが水晶の蔓に絡まれたまま、くたっ、と意識を失った。

 大丈夫だよな? アリスのことだから手加減を間違えて……なんてことはないと思いたい。

 慌てたネイがハルへと駆け寄り、その胸に手を翳す。


「……大丈夫だ。一時的に休眠状態になってるだけだと思う。この身体がフレイズと似たようなものならば、だが……」


 ネイの言葉に、ホッ、と胸を撫で下ろす一同。


「……あれ? その子、倒しちゃダメな子?」

「倒しちゃダメというか……」


 周りの雰囲気から、自分がなにか失敗をしたと悟ったアリスの言葉に、久遠が苦笑しながら答える。


「びっくりした……。この子……本当にハルなのか? 姿が全く違うけど……」

「ええ。でも響命音が同じなの。少なくともハルとなんらかの関係があるのは間違いないと思うんだけど……」


 倒れたハルを覗き込みながらメルがエンデの疑問に答えた。

 姿が違う、か。エンデたちのいうハルってのがフレイズの支配種なら、大人の姿で生まれてきているはずだからな。この場合の『大人』ってのは『成人』って意味だから、若い姿なら十五歳くらいの姿ってこともあるらしいけど。

 ネイが小さくため息をつきながらハルを抱き上げる。


「この子がハル様かどうかはわからんが……とにかく詳しい話を聞かねばなるまい。エンデミュオン、お前は連絡するまで家に帰ってくるな」

「え!? なんで!?」

「お前がいてはこの子もまともに話せまい。またさっきのようなことになるぞ。この子が本当にハル様なら、お前はメル様をたぶらかした憎っくき悪党なのだから」


 ネイの言葉にショックを受けたようなエンデだったが、僕はハルがなんであれほど怒っていたのか、理由がわかって納得していた。

 そっか、エンデは大切な姉を連れ去った(?)悪い男になるわけか。


「ネイが言うと真実味がある」

「だなあ。ネイもエンデを見たら突っかかっていたし」

「くっ、古い話を持ち出すな!」

 

 リセと僕が頷き合っていたら、ネイに顔を真っ赤にして怒鳴られた。

 あん時みたいにエンデを一発殴らせてやったらこの子も落ち着かないかね?



          ◇ ◇ ◇



「宝石のようなフレイズねえ……。悪いけど僕には心当たりはないな」


 コロン、と宝石フレイズの欠片をテーブルに放り投げ、エンデはカップに入ったアイスティーを飲んだ。

 家を追い出された(?)エンデを連れて、僕は酒場へとやってきた。もちろん久遠は城へ帰したぞ。もうすでに日も暮れかけていて、教育に悪い奴らが酒場ここに集まり始めているからな。


「そいつらに守られるように、あの子……ハルの核があったんだ。本当に心当たりはないか?」

「ないってば。そもそもあの子がハルかどうかも怪しい。僕が知っているハルは僕より少し下くらいの少年だった」


 フレイズの支配種に子供時代はないといっても、生まれてくる成人の姿はそれぞれ違うらしい。

 だいたい15〜40ほどの外見年齢で生まれるらしいが。見た目で10代のやつより40代の方が若いこともありうるのか……? いや、こっちの長命種も同じようなものだし、そんな変なことでもないのか?

 ハル……『結晶界フレイジア』の『王』であったメルの弟は、エンデより少し下くらいの年齢外見だったという。

 っていうと、十五、六歳くらいか? いや、そもそもエンデ《こいつ》、いくつなんだ……? 見た目は十七、八に見えるけど、絶対に僕より年上だろ。異世界の住人は年齢が不詳すぎる。


「支配種は子供を作る時、相手の核の複製をもらって自分の核と融合させる。彼らに結婚とかそういう概念はないから、支配種の兄弟姉妹ってのはほとんど異父異母の兄弟なんだ。だけどメルとハルの場合は少し違ってね」


 フレイズの『王』は強き次代を生み出すため、他の強者の『核』を取り込む。そうして相手の強さを取り込み、さらに強い『王』を生み出すのだ。

 メルの場合もそうであり、先代の『王』と選ばれた強者の間に生まれたという。


「だけどハルは『王』から単体分離して生まれた支配種だったんだよ」

「あれ? 確か支配種は個人で次代の核を生み出すことができるけど、親の劣化した複製のようなものになるとか言ってなかったか?」

「次の『王』はメルが継ぐことが決まっていたからね。ハルはこう言ったら悪いけど、先代の『王』が戯れに作った子だった。絶対に裏切らないメルの従者として作られたと言ってもいい」


 子供を物のように扱う支配種の概念に少しばかり不快さを覚えたが、向こうじゃそれが普通だったのだろう。


「メルとハルは仲が良かった。弟であるハルはメルを尊敬していたし、メルもハルのことを可愛がっていたと思う。先代も身罷り、メルが『王』になってしばらくしたころに、僕は『結晶界フレイジア』を訪れ、そこでメルと出会った。初めて彼女と出会った時────っと、それは今関係ないか」

「なんだよー、言えよー。お前たちの馴れ初めってやつだろうに」


 ニマニマして続きを促す僕に、エンデが嫌そうに顔を歪める。


「冬夜に話すとアリスにまで伝わりそうだから絶対に話さない」

「ちっ」


 面白そうな話だったのにな。まあ、子供に自分たちの馴れ初めなんか知られるのは正直恥ずい。

 僕の場合は舞台にまでなってしまってるしな……。あれ公演終了しないかなあ……。


「まあ、いろいろとあって、ハルは僕のことを毛嫌いしているってわけさ。ネイの時と同じだよ」

「まあなあ。大切な姉さんを攫っていった誘拐犯だ。そりゃあ恨みもするわな」

「誘拐犯って……せめて駆け落ちと言ってよ。それに『結晶界フレイジア』を出て行く前に、僕らは何度も何度も説得をしたんだ。だけどもハルもネイも聞いてもくれなくてさ」


 だろうな。完全に平行線だもの。『王』を失いたくない『結晶界フレイジア』の人たちと、愛する者と共に生きていきたいと願う『王』。誰が悪いというわけじゃないんだろうけど……。


「『王』の責務を放り出すなんて無責任だなんて言う奴らもいたけどね、メルは望んで『王』になったわけじゃない。自分勝手な奴らのために、メルは自分の幸せを捨てなければならないのか? メルは『王』の座を捨てたがっていたし、自分だけに依存する『結晶界フレイジア』の未来にも悲観していた。だから彼女が一番信頼していたハルを『王』にして、僕らはあの世界を後にしたんだ」


 エンデの方にも言い分はあるだろうが、残された方はたまったもんじゃなかったろうな。

 こう言うのを聞くと、高坂さんによく言われる、『なんでもかんでも陛下がやってしまうのは国のためによろしくない』ってのが実感できるなあ。

 個人だけに頼り切りになってしまうと、いざその存在がいなくなってしまった場合、あっという間にその国は瓦解する。

 戦国時代なんかでも武田信玄、織田信長、豊臣秀吉など、カリスマなトップが死んで瓦解した例は多い。

 次代の後継者が盤石になっていれば問題なかったのかもしれないが。

 メルは今ならまだ間に合うとハルに任せたんだろうが……。


「さっき話した通りハルは『王』が単体で生み出した支配種だ。強者と融合されて生み出されたメルより、戦闘力ではかなり劣る。だからギラやその兄であるゼノ将軍など、一部の支配種はハルを認めていなかったな。力が全てって奴らだからね。それでもいくらかの支配種はハルが『王』だと認め、支えてくれると言ってくれたんだけど……」


 最後まで反対していたのはハル本人やネイを含めた一部の者たちで、さらに言うなら、いっそ『王』であるメルを討ち果たし、その力を奪おうとする過激派まで出てきたという。その筆頭がギラやゼノ将軍なんだろう。

 身の危険もあり、メルとエンデは『結晶界フレイジア』を飛び出したという。


「その後『結晶界フレイジア』がどうなったかは僕らにはわからない。あの子は本当にハルなのか? 『結晶界フレイジア』でいったい何があったのか……」


 エンデがテーブルに転がる宝石フレイズのかけらをトントンと指で叩きながら、考え込むようにそんなことをつぶやいた。

 なんともしんみりとした雰囲気のエンデに、僕は少し驚いてしまう。


「……ひょっとしてお前のせいで『結晶界フレイジア』がメチャクチャになった、ってハルの言葉を気にしてるのか? お前にそんな繊細な心があったなんてちょっと意外だな……」

「……っ! 誰かさんと違って僕は感受性が豊かなんだよ……! 嫁さん全員に『鈍い』って言われている冬夜にだけは言われたくないね!」

「ああ!? 言っちゃならんことを言ったね、エンデ君! それを言っちゃあ、おしまいだよ!」

「ああ、おしまいさ!」

「そこまで」


 ガルルル……! と睨み合う僕らの間に、すっと手が翳される。いつの間に来たのか、リセが呆れたような顔をして立っていた。

 あからさまに大きなため息をつくな。


「リセ……ハルは?」

「寝てる。たぶん問題ない。けどエンデミュオンがいると面倒なことになるから今日はどっかに泊まってってメル様が」

「やーい、追い出されたー」

「ぐぬぬ……!」


 僕がふざけて挑発するとエンデが苦虫を噛み潰したような顔になった。

 結局ハルが起きてからじゃないと何もわからないな。とりあえず僕も帰るとするか。

 リセはついでにエンデと夕食を酒場ここで取っていくらしい。ううむ、リセがエンデのところに来たのって、それが目的だったんじゃ……まあ、いいけど。

 今日はいろいろとあって疲れたな……。

 それにしてもあの宝石フレイズのかけら……どうしようかね……。とりあえず奥さんたちに相談してみるか。

 僕はそんなことを考えながら酒場を出て【ゲート】を開いた。



          ◇ ◇ ◇



 次の日、城の方へメルたちがハルを連れてやってきた。ハルは昨日と違って大人しい。エンデがいなければ本来は穏やかな性格なのかな?

 そのエンデは当然ながら、ここにはいない。やっぱり面倒なことになるからとハルとは離しているらしい。

 メルたちと一緒に来たアリスは早々にユミナたちのところへ淑女教育を受けに行った。今日は食事のマナーを学ぶらしい。

 応接室でハルを連れたメル、ネイ、リセと対面する。


「その、わかりやすく言うと、この子はハルであってハルではない……という存在らしいのです」

「ごめん、全然わかりやすくない……」


 話し出したメルに、僕は眉根を寄せてそう言葉を返す。さっぱりわからんから。一から話してくれ……。


「初めから話すと……」


 メルがハルから聞いた『結晶界フレイジア』のその後。

 『王』となったハルはメルの抜けた穴を埋めるべく必死に国を支えようとした。

 しかし、やはり不満を漏らす者や、生まれが単体分離の支配種であるハルを『王』と認めない者たちにより、『結晶界フレイジア』は荒れに荒れたという。まとまっていたフレイズたちが好き勝手をし始めたのだ。

 反抗勢力をなんとか抑えようとハルが頑張っていたとき、一つの事件が起こる。

 世界を渡る技術を得た、ユラたちの出奔である。

 ハルを認めない者、メルを、あるいはメルの力を求める者がこぞって『結晶界フレイジア』から姿を消した。

 同行したネイやリセの話だと、『結晶界フレイジア』を出発した時点ではかなりの数の支配種がいたそうだ。

 しかし数多あまたの世界を渡るたびに、その世界の住人たちと戦いとなり、次第に仲間は減っていったという。


「まあ、そもそも我らは互いに仲間などと思っていなかったがな。利用し、利用される間柄で、それぞれの目的が同じだっただけだ」


 ネイの言葉に僕はかつて出会った支配種たちを思い出す。戦闘狂のギラ、快楽主義の双子レトとルト、そして『王』を超える力を求めていたユラ。

 ネイもリセも仲間意識なんてものはまったくなかったのだろう。僕だってあいつらとは仲良くなれる気がしない。

 話が逸れたが、反抗勢力だったユラたちがいなくなり『結晶界フレイジア』は落ち着きを取り戻すかに思えた。

 だが、ユラたちが出奔したことで、『王』に対する反抗勢力はいなくなったが、『結晶界フレイジア』での『王』の権威は地に落ちてしまった。

 臣下をまとめられない無能な『王』と見られてしまったのだ。

 周囲の非難に苛まれるハルが縋りついたのは、かつての『王』、姉であるメルの存在。

 メルのような力を得れば、『結晶界フレイジア』はまた『王』の下に纏まることができる。そう考えたハルはユラの残した研究に目をつけた。


「それが『クォース』と呼ばれる人工フレイズの量産計画。フレイズとはまったく違う結晶進化をした、新たなフレイズ兵を作る研究です」


 メルの言葉を地球的な言葉で言い直せば『アンドロイド兵士量産計画』とでも言うのだろうか。

 ハルはその研究を個人的に進め、かつての『王』と同じような『力』を得ようとした。

 単体分離して生まれたとはいえ、ハルも『王』の一族である。彼はユラほどではないにしろ、優秀な研究者の一人であった。

 基本的なベースはすでにユラが作り上げていたので、ハルはそれを改良するだけでよかったという。

 しかしこの『クォース』には重大な問題があった。

 『クォース』がアンドロイドのようなものなら、当然ながらそれを使役する者が必要となる。ゴレムの契約者マスターと同じような者だ。

 『クォース』を従わせるにはそれらを統率する新たな支配種を生み出す必要があったのだ。

 支配種の『核』と『クォース』の『核』を融合した新たな『核』を持つ種が。

 

「ちょっと待ってくれ。まさかそこにいる『ハル』は……」

「ええ。この子はハルの複製した『核』と『クォース』の『核』を融合させて生み出された、混合種なのです」


 










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