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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
540/637

#540 レガリア、そして検索終了。

■熱出して寝込んでました。PCR検査受けて、陰性でした。熱出たらそこらの病院では診てくれなかった…。





『んー、間違いねえナ。来る時に見た軍隊だ。正確な数? っと……二〇三四八だナ。うち、ゴレムを装備しているのが二〇三七。色以外ほとんどおんなじ形してっから、工場ファクトリー製だと思う。飛行型はいねえみたいだゼ。あと十分くらいでこっちに到着するナ』

「わかった。そのまま待機してくれ」


 僕はステルスモードでこの上空に待機している、モニカとの通話を切った。

 振り返り、不安そうな表情を浮かべている女王陛下に声をかける。


「間違いないみたいですね。こちらに二万弱の軍隊が向かっています。あと十分くらいでこっちに来るようです。旗印は紫の海蛇だとか」

「ベリウス侯爵の軍です。王都を占拠しているブルーソン公爵の同盟軍ですわ。同盟といっても実質的な配下ですけど」


 王都を占拠しているブルーソン公爵とやらが差し向けてきた軍隊らしい。ブルーソン公爵ってのは反女王派の筆頭氏族で、王家の血も流れているらしく、女王陛下に次いで家格が高いのだとか。

 そんな公爵に占拠されている王都は現在戒厳令が敷かれ、厳しい弾圧により市民たちは自由を失っているとか。

 王都を押さえていることで、自分が王位に就くのが正しいと他の貴族たちに示しているんだろう。


「こちらの兵力は?」

「五千ほど。一番近い都市から援軍を呼ぶにも二日はかかります」


 僕の質問に先ほど報告に来た兵士長が答える。相手の約四分の一か。援軍を当てにする籠城戦ならなんとか戦える数かもしれないけど……。


「うみへびのはたって、またあのおじさん? しつこいなあ」

「なんじゃ、ステフ。知っておるのか?」


 僕らの会話を聞いていたステフが、むっとした顔で言葉を漏らす。


「まえにもじょおうさまをおそってきたの。わたしとごーるどがおいはらったんだよ。『くそがきが! くたばれ!』ってうるさかった」

「よし、潰そう」


 うちの娘に『くたばれ』だと? 万死に値する。いや、あっさり殺しちゃ後悔させられないな。生き地獄を見せてやろうか……?


「王様、落ち着く。殺気を引っ込めて。大人気ないから。子供たちが引く」

「……なんてね。冗談ですよ、冗談」

「は、はぁ……」


 桜の言葉にはっと我に返った僕は、子供たちより引いていた女王陛下に笑顔を向けた。

 嫌だなぁ、それくらいでキレるわけないじゃないですかー。……まあ、少しだけ本気だったけども。ほんのね。ほんのちょっぴり。


「またおいかえしてくるね。ごーるど、いくよ!」

『了解』

「ああ、待て待て」


 ゴールドを伴って部屋を出て行こうとするステフを止める。


「ここは僕がやる。ステフはスゥと待っててくれ」

「とーさまが?」

「とうさま、潰すのはダメだよ?」


 父親としていいところを見せようとしたが、ヨシノに釘を刺される。……うん、潰さないよ。追い返せばいいんだろう、追い返せば。


「だ、大丈夫なのですか?」

「大丈夫です。あの手の軍隊は何度か追い返しているんでね。慣れたもんですよ。ちょっと待ってて下さいね」


 僕は女王陛下に断りを入れるとスマホのマップを空中に展開して周囲の状況を確認する。


「【マルチプル】。ターゲットロック。ベリウス侯爵軍」

『了解』


 マップにあった赤い光点が次々と捕捉されていく。さすがに二万人ともなると少し時間がかかるな。

 まあ、行軍中で足並みを揃えているからロックしやすくて助かったよ。


『ロック完了』

「んー……プリムラ王国近くの平原でいいか。ベリウス侯爵軍全ての足元に【ゲート】発動」

『了解。発動しまス』


 さっきグングニルで通ってきたルートを遡って位置を決め、【ゲート】を発動させる。


「はい、おしまいっと」

「え?」


 女王陛下が不思議そうな顔をしてこちらを見ている。まあ、何をしたのか今のじゃ全然わからないだろうからなあ。

 やがて慌ただしく伝令の騎士が部屋へと飛び込んできた。


「ご、ご報告致します! 物見によりますと、ベリウス侯爵軍が突然姿を消したそうです! まるで地面に吸い込まれるように消えていったとか……!」


 伝令の言葉をその場にいた女王陛下と護衛の騎士たちがポカンとした表情で聞いている。


「あ、あの……。もしかしてこれは公王陛下が……?」

「はい。ダオラ山脈近くの方へ転移させました。またここにくるのに数十日はかかるでしょうね」

「潰さなかったのじゃな」

「冗談だって言ったろ」


 スゥの軽口に答えながら出された紅茶を一口飲んだ。おっ、美味い。


「ステフの魔法もとんでもないと思いましたが……公王陛下の魔法はその上をいってますね……」


 心底驚いたような、呆れ果てたような難しい表情をして、女王陛下が兵士長たちにまだしばらくは警戒を解かないようにと念を押していた。信じてないんかね? まあ、普通は信じられないか。いつものことだし、気にしないでおこう。


「それで『レガリア』のことですけど……」

「あ、はい。『レガリア』はレファン王国の王権の証にして代々の国王に受け継がれてきたものです。しかし私から遡ること三代前……私の曽祖父の時代に王位を巡っての諍いがあり、行方知れずとなってしまいました」

「それがあればブルーソン公爵とやらも王都から立ち退く、と?」

「レガリアが私の手にあるとわかれば中立派は間違いなくこちら側に傾きます。そうなればブルーソン公爵にはとても勝ち目はありません。その後、降伏を促します」


 レガリアは王権の象徴。これがなかったために、ブルーソン公爵に大義名分を与え、反乱を許してしまったのだから、それが戻れば公爵は拳の振り下ろす先を失う。

 しかしなあ……そのレガリアが見つからなかった場合、どうするよ? さすがに僕もなんでもかんでも探せるわけじゃないんだけど。

 隠蔽の結界が張られていたり、もはやこの世に無かったりしたら、探すのは無理なんですが。


「それでそのレガリアというのはどういう物なのかの? 剣か、玉璽か……王冠かの?」


 スゥが僕も思っていたことを女王陛下に尋ねた。そう、まずはそれがどういったものなのかがわからなければ探しようがない。


「いえ、レファン王国のレガリアは楽器なのです」

「楽器っ!?」


 女王陛下の言葉に食いついたのはヨシノだった。隣の桜も興味深そうにしている。音楽好きの二人だから無理もないけど、もうちょっと興奮を抑えたまえ。ちょこっと女王陛下が引いてるからさ。


「当たり前ですけど、楽器って音を鳴らす楽器のことですよね?」

「はい。金属製の小さな縦笛で、我々は『ステラの笛』と呼んでいます」

「ステフのなまえに似てるー」

「ふふ、そうね」


 ステフの言葉に女王陛下が微笑む。ステフとステラ。まあ、似てるか。

 なんでも女王陛下の話だと、レファン王国の王族は、幼少期から笛の練習を嫌になるほど叩き込まれるのだとか。

 即位の儀式の時には国民の前で一曲披露しなければならなかったらしい。その演奏を聴いて、国民たちは次の国王がどういった人物なのかを見定める(聴き定める?)んだとか。

 プレッシャーに押し負けてミスれば気弱で頼りない王、とか言われるのかね?

 まあ、選ぶ曲によってもその人それぞれの個性とか性格って出るからね。


「ねえねえ、じゃあ女王陛下も笛を吹いたの?」

「私の時にはすでにステラの笛は失われていて、即位式の時に吹くことはなかったの。でも笛を吹くのは子供の頃からずっとやらされてたから今でも吹けますよ」


 ヨシノの言葉に女王陛下は暖炉の上に飾られてあった縦笛を手に取る。三十センチにも満たない木製の笛だ。

 女王陛下はおもむろにそれを咥えると、静かに笛を奏で始めた。

 緩やかなテンポで鳴り響くその音色はとても綺麗で心地よく耳に残る。聞いたことのない曲だったが、心身ともにリラックスできるような、そんな優しい音色にしばし僕らは酔いしれた。

 やがて演奏が終わるとその場にいたみんなから拍手が巻き起こる。


「いや、素晴らしいですね。女王陛下は音楽家でもあったわけだ」

「いえいえ、王家の血を継ぐ者は皆これくらいの演奏はできますので……」


 女王陛下はそう謙遜するが、今の演奏が半端なくレベルが高いことは素人の僕にでもわかるぞ。

 その演奏にウズウズとしているのは桜とヨシノの母娘おやこだ。どうやら女王陛下の演奏を聞いているうちに自分たちもなにかしたくなったらしい。


「私たちも女王陛下に一曲披露するよ!」

「いや、ヨシノに桜? 話が脱線してるから……」

「構いませんわ。ブリュンヒルドの音楽を私も聴いてみたく思います」


 フリーダムな娘と妻を嗜めようとすると、女王陛下から許可が出てしまった。

 うむう。彼女たちのはブリュンヒルドの音楽っていうか、ほとんど地球の音楽なんだが……。

 ヨシノがスマホを起動させ、半透明なガラスのような楽器を空中に生み出した。ヨシノの演奏魔法だ。ギターとベースにドラム? 


「とうさまも! はい!」

「え!? 僕も!?」


 ヨシノにベースを渡された。ちょっと待って、僕ベースはあんまり得意じゃないんだが……。

 だいたいなにをろうとしてんのさ。ベース(これ)だと僕が弾けるのはちょっとしかないぞ?

 僕の疑問にヨシノが答えた曲は、僕がじいちゃんに教えてもらった曲であった。うむむ、確かにこれなら昔けっこう練習したから弾けると思う……たぶん。ブランクがあってたどたどしいかもしれないが。

 久しぶりにベースの弦を指で弾いてみる。いけるかな……?

 ふと顔を上げるとドラムの席には奏助兄さんが。……おい、音楽神。いつ来た? 

 女王陛下が目をぱちくりとさせているが、大丈夫ですと手で示す。


「いくよーっ!」


 ヨシノの声に合わせて僕はベースの弦を弾き、リズムを刻んでいく。躍動感のあるベースライン。それに乗せるようにヨシノのギターが彩りを加えていく。

 そこに桜のボーカルが重なる。

 この曲は『キング・オブ・ポップ』の異名を持つアーティストが幼少の頃に兄弟で結成したボーカルグループの曲だ。

 デビュー曲のこの曲でいきなり全米チャート一位となる快挙を達成し、デビューから四曲続けて一位という偉業も成し遂げた。

 この曲はベースが一際耳に残る。つまりそれだけ曲の大事な屋台骨となっているわけだが……。

 くう。奏助兄さんとヨシノに合わせるのがなかなかにキビシイ……!

 桜の歌声に合わせてソファに座っているスゥとステフが手拍子を始めると、女王陛下や部屋にいた護衛の人たちもそれに続く。

 『帰ってきてほしい』というこのタイトルはレガリアを探す女王陛下に合ってるかもしれないな。

 ヨシノがそこまで考えてこの曲をろうと言い出したのかどうかはわからない。たぶん偶然じゃないかと思う。

 なんとか最後まで弾き終えると、みんなから拍手が送られた。ふう……娘に付き合うのも大変だよ……。


「素晴らしい曲ですね! 言葉の意味は分かりませんでしたが、心に響く曲でした!」


 女王陛下がそう言って褒めると、ヨシノは『えへへ』と照れて、桜はちょっとだけ嬉しそうにVサインを出す。ちなみに奏助兄さんはもういなかった。セッションするだけのために転移してきたのか、あの人は……。


「っと、すみません。話を戻しますけど、その笛の形を詳しく教えていただけませんか。詳細がわかれば見つかる可能性が高くなるんですが」

「ああ、それならば何枚かの写真があります。ちょっと待って下さい」


 女王陛下が部屋にあった机の引き出しから何枚かの写真を持ってきた。西方大陸こちらではゴレムにあるカメラアイ技術の流用で、写真はけっこう昔からあるんだよな。

 とはいえ、持ってこられた写真はセピア色に変色したもので、ずいぶんと昔の物だと窺える。

 まあ、女王陛下の祖父の時代に無くなったらしいし、当たり前か。

 写真は二枚。一枚はステフくらいの少年が笛を持っている写真。もう一枚はリビングで撮ったような家族写真で、中央の机の上に箱に入った笛がある。


「こちらの少年が祖父です。手に持っているのがステラの笛ですね」


 ほほう。この少年がお祖父さん。すると百年近くは経っているのかな。

 しかし手にしている笛はこれといって特徴のない笛である。長さが女王陛下の持つ笛と同じくらいということしかわからんな。


「こちらの家族写真は?」

「祖父と曽祖父、曽祖母、そして祖父の弟……叔祖父おおおじですね。この叔祖父おおおじが後に祖父と王位継承を争うことになります。その結果、敗れた叔祖父おおおじは屋敷に火を放ち、自害するのですが、その後ステラの笛が無くなっていることに気がついたのだそうです」


 ふむ。その自害した叔祖父おおおじとやらがどこかに隠したのかもしれないな。


「この叔祖父おおおじに子供は?」

「いましたがこの争いで粛清されてます。叔祖父おおおじ派閥の主だった者が粛清された後に笛の紛失が発覚したので、まったく情報がなかったらしく……」


 ううむ、レガリアなんてものはそうそう表に出すものじゃないからな。女王陛下の祖父が王位を継ぐことに決まり、即位式でステラの笛を使うために確認したら箱の中身は空だったそうだ。

 それはもう大変な騒ぎだったらしい。日本で言うなら三種の神器が忽然と消えてしまったようなものだからなあ。そりゃパニックにもなるわ。

 写真の中の笛を凝視する。女王陛下の祖父が手に持っている写真はあいにくと手が邪魔で全体の姿がイマイチわからない。

 家族写真の方は小さくてぼんやりしている。まあなんとなく形はわかるし、大丈夫かな。


「これって金属製ってことでしたけど材質は?」

「オリハルコンです」


 おっと、オリハルコン製の笛かよ。さすがはレガリアと言うべきか。ってことは壊れている可能性は低いな。だけど、なにかの素材に鋳潰いつぶされて使われた可能性もないとは言えない。オリハルコンは希少だし。

 レガリアの価値を知っている者ならそんなことはしないと思うけど……。

 まあいい。とにかく調べてみよう。

 スマホを取り出してこの国のマップを呼び出す。とりあえずは国内からだな。


「検索。『ステラの笛』」

『検索中……検索終了。表示しまス』


 マップに光点が一つ浮かび上がる。よし! 一つだけなら間違いはないんじゃないか!?

 あれ? でもここって……。

 怪訝そうな顔をする僕を見て不安になったのか、女王陛下が尋ねてくる。


「ど、どうでしたか?」

「あ、いや、その。とりあえず見つかったんですけど、場所が……」


 そう言って僕は女王陛下にもわかるようにマップを空中に表示してみせる。

 レファン王国の地図が指し示す光点の位置。そこは……。


「王都レファンシア……!?」


 女王陛下が驚きの声をあげる。ああ、やっぱりここが王都か。今は敵地となった王都にレガリアがある。これはつまり……。


「これはどういうことじゃ? ブルーソン公爵とやらがこちらより先に笛を手に入れたということか?」

「いえ、それはありえません。あの男がステラの笛を手に入れていたのなら、とっくにそれを宣言し、私に退位を迫っていたはずです」


 スゥの疑問に女王陛下が答える。ということはだ。


「王都にステラの笛があるのに、それにまったく気付いていないってことだな。自分たちが追い求めるものが足下にあっても気付かないなんて……ははっ、笑えるね」

「うっ」


 僕の言葉に女王陛下が胸を押さえる。

 あっ、しまった。女王陛下ももともと王都にいたんだった……。


「王様、もっと言葉を選ぶ」

「すみません……」


 桜に怒られた。

 ま、まあ灯台下暗しってやつ? よくあることですから!


「冬夜、それで王都のどこにあるのじゃ?」

「んーと、ちょいまち……っと、ここらへんだな。あれ?」


 スマホの画面をピンチアウトしてマップを拡大していく。光点は大きな建物の中にあった。ここってたぶん、あれだよなあ……。


「ここは……! 王城の中ではありませんか!? まさか……! 何十年も探したのに!?」


 女王陛下が唖然とした顔でマップを凝視している。うわあ、なんかいたたまれないぞ。

 『財布がない!』と大騒ぎして家中引っ掻き回し、通勤通学路、警察にも尋ねたのに、『あ、ズボンのポケットに入ってました……』みたいな感じである。


「なんで!?」

「いや、なんでと言われましても……」


 女王陛下が叫ぶ。あ、僕に向けて叫んだんじゃないな、コレ。未だに画面を凝視してるし。あまりの理不尽さに叫んだというところか。


「なんで私が城にいた時に見つからなかったの!? 城を追い出された後になって今ごろ!? なんで!?」


 いや、あなたが探してって言ったからでしょうが。気持ちはわかるけど落ち着いて下さいな。


「場所がわかって良かったではないか。嬉しくないのかの?」

「嬉しいですよ! 嬉しいんですけど、なんというか……! 情けないやら、頭にくるやら……! あーもう! もう! もう!」


 女王陛下が頭を抱えて絶叫した。護衛の騎士たちもどうしたらいいのかおろおろしている。


「じょおうさま、どうかしたの?」

「大人にはな、いろいろとあるのじゃ」

「いろいろ?」

「そう。いろいろじゃ」

「おとなってめんどうだね」


 スゥとステフがそんな会話をしながら叫ぶ女王陛下を眺めている。

 いろいろとストレスも溜まってそうだしなぁ……。レガリアを無くしたのは女王陛下じゃないのに、それがないから王として認めん、なんてのは向こうの言いがかりみたいなものに聞こえる。

 それでもこういった権威ってのは無視できないからな。うちもなにかそういった王権の証みたいなものが必要だろうか。

 スマホ? うーん、でもこれ一応神器だからな。地上に残すわけにはいかない。僕の子孫で悪い奴が受け継いだら、そいつの負の感情を得た邪神が生まれかねないし。

 無難に剣銃ブリュンヒルドかな。久遠に王位を渡す時に一緒に渡そう。シルヴァーがむくれるかな?

 そんなことを考えていたら、女王陛下がやっと落ち着きを取り戻した。


「取り乱しまして……」

「いえいえ」


 ま、気持ちはわかります。








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