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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
539/637

#539 『金』の王冠、そしてレファンの女王。





「動くな! 貴様らどこの手の者か!」


 やっとステフと会えたかと思ったら、僕らは槍を構えた城内の兵士たちに取り囲まれてしまった。

 まあ、間違いなく侵入者だしなあ。【ミラージュ】も解除しちゃったし、スゥたちも含め、完全に姿を見られてしまっている。

 【テレポート】で逃げるか? いやいや、娘が世話になったのだから、ここは一つきちんと親としてこの国の女王陛下に礼を言わないといかんか。

 まあ、年齢的に娘とは言っても信じてもらえないだろうから、親戚と言うしかないんだけれども。


「だめーっ! この人たちはステフのかぞくなの! てきじゃないよ!」


 僕が適当に事情を説明しようと兵士たちの前に出ようとすると、その前にステフが僕たちを庇うように進み出た。

 兵士たちはお互い顔を見合わせて判断に迷っていたが、やがてその中でも兵士長らしき人が槍を下げるように命令した。


「客将であるステファニア殿の家族であれば致し方ない。できればきちんと門から入っていただきたかったところですが」

「すみません。こちらもステフがどういう状況下にいるのかわからなかったもので」


 少し刺のある言葉を吐く兵士長に、素直に謝っておく。向こうの言い分はもっともだからな。

 だけど真正面から『ステフの親戚です、会わせて下さい』と言っても会わせてくれたかどうか怪しい気もするが。

 というか、ステフのやつ客将扱いなのか……。五歳児を客将にするって大丈夫なのか、この国。


「それでステフは連れ帰っても?」

「い、いや、それはちょっと待ってほしい。ステファニア殿が居なくなってしまってはこの城が落ちてしまう」


 慌てた様子で兵士長が告げる。そんな気はしていたが、やはり女王陛下の陣営はステフでなんとかもっている状態なんだな?

 だからステフを連れ帰られると困ると。だけどもそれはそっちの都合であって、僕らが従わなければならない理由はない。


「とーさま、じょおうさまにあって。とーさまなら『れがりあ』ってのをみつけられるでしょ?」


 どうやってステフを連れ帰るか思案していた僕に、その本人から唐突にそんな声をかけられる。

 『れがりあ』? 『れがりあ』って『レガリア』のことか? 王権の証ってやつだよな、確か。日本の三種の神器とか、中国の伝国璽とか。レファン王国にもそういったレガリアがあるのか。


「そ、それは誠か!? 貴殿はレガリアを探し出せるのか!?」

「いや、探索魔法は使えるけど、絶対と言うわけじゃ……」

「魔法か! ステファニア殿が使っているものと同じやつだな!? ならば我が女王陛下に会って話を聞いてもらいたい!」

 

 えー……娘連れて早く帰りたいんですけども。

 僕が嫌そうな顔をしたからかステフが袖を引いてきた。

 

「とーさま、おねがい。じょおうさまはステフにやさしくしてくれたんだよ。『いっしゅくいっぱんのおんぎ』があるんだよ」

「重いな!?」


 一宿一飯の恩義って。そりゃ博徒の仁義じゃなかったか? 誰だ、教えたの! たぶん僕だな!? 未来の僕の馬鹿!

 くう。娘のお願いを無視できるほど今の僕はドライにはなれない。援軍を頼もうと母親であるスゥに目を向けると、ステフが既にスゥを落としにかかっていた。


「かーさまもおねがい」

「ううむ、そうじゃのう……。世話になったのだから、礼はせねばならんか。冬夜、話だけでも聞くとしよう」

「やったあ!」


 ステフにお願いされ、スゥもあっさりと陥落する。というか、スゥが見たことない感じのレベルでデレデレしてるが。

 やっと会えた娘に気が緩んでいるのかもしれないな。

 確かにスゥのいう通り、向こうに打算があろうとも世話になっておきながら、挨拶もなく去るというのは礼儀知らずに当たるか。子供の前でそんなことはしたくはないなあ。

 

「ではこちらへ」


 レファン女王陛下と対面することになった僕らは兵士長の案内で城内を進む。そして当然のように僕らについてくる黄金のゴレムが一体。


「ステフ。さっきから気になってたんだけど、あのゴレムは『金』の【王冠】か?」

「『きん』の【おうかん】? あれはごーるどだよ?」


 ステフが何言ってんの? という感じで首を傾げる。ううむ、どう尋ねたらいいのか。未来のブリュンヒルド城には『白』の王冠であるアルブスもいたはずだが、みんな普段から『白の王冠』呼ばわりはしてないんだろうな。


「えーっと、ゴールドとはどこで会ったんだ?」

「んーとね、パイスの町のちかく? ごーるどはおそらからおっこちてきたの」

「は?」


 ステフの説明によるとこうである。

 ステフはレファン王国の南方、コールソン地方の街道近くの深い森の中に出現した。

 事前に次元の狭間で時江おばあちゃんにあれこれ注意されていたにもかかわらず、見知らぬ世界にテンションを高くしたステフは、森の中を駆けずり回り、襲いかかってきた熊や狼をぶちのめし、その挙句、スマホを落としたという。

 ええ……。と僕は残念な気持ちになるが、ヨシノによると、ステフは未来でも頻繁にスマホを落としていたらしいのでこれが通常運転らしい。この子は何かに夢中になると、注意力がかなり散漫になるようだ。

 まあ、なんだかんだでお腹が減ったステフは、森を脱出しようと【プリズン】の結界をまとい、【アクセル】全開で木々を薙ぎ倒しながら一直線に森の中を爆走していた。

 この子には環境破壊って言葉を教えるべきだな……。

 その途中、ステフは森の上空にぽっかりと穴が開いている場所を見つけたという。


「穴?」

「うん。こう、ぐごごーっ、とか、ぶわわーっ、ばちばちっ! ってなってて、ぐるぐるぐるーっ、てのが、おそらにあったの」


 ……さっぱりわからん。



          ◇ ◇ ◇



「ゴレムだ!」


 空にあった穴から落ちてきた黄金のゴレムにステフは警戒もなく近づいていった。

 もちろんあらゆるものを弾く【プリズン】は展開してある。ステフは無意識下でこの【プリズン】を常時発動させていた。

 ステフにとって【プリズン】は服のようなものであり、安全でない場所でそれを脱ぐことはない。

 ステフにとっての安全な場所とは、家族のいるところである。それ以外の場所では寝るときでさえ【プリズン】を解除はしなかった。

 それが日常的になっているため、ステフには警戒心というものが薄い。絶対(でもないのだが)安全なのだからする必要もないのだろうが。

 ステフが木にもたれるようになっていた黄金のゴレムに近づく。

 大きく壊れたところは見当たらないが、いたるところにヒビや亀裂が入り、ボロボロな状態である。まるでなにか大きな力で滅多打ちにされたような姿だ。

 黄金のゴレムはピクリとも動かず、二、三度コンコンと叩いてみたがまったく反応はなかった。

 ゴレムが落ちてきた空を見上げると、バチバチとスパークしながら渦を巻いていた穴がだんだんと小さくなっていき、やがてしゅるんと跡形もなく消えた。


「おちたときにこわれちゃったかな?」


 ステフは動かないゴレムを見て、ゴレム好きの姉を思い浮かべていた。

 間違いなくクーンならば、このゴレムを見て喜んでくれるだろうに。そして、このゴレムを直してくれただろう。

 ふと、ステフの脳裏にクーンのゴレムであるパーラを、彼女がメンテナンスしていた時の記憶がよぎった。

 確かあれは……。


「えっとぉ、【おーぷん】?」


 姉の見様見真似で黄金のゴレムの胸に手を当て、魔力を流す。

 バシュッ、と空気が抜ける音がして、ゴレムの胸が上下に開いた。ゴレムの心臓部とも言えるGキューブが陽の光を浴びてキラキラと輝いている。

 さて、開けてはみたが、ステフにはこのあとどうすればいいかさっぱりわからなかった。

 恐る恐るGキューブに触れてみる。このGキューブがゴレムの大事なパーツだということくらいはステフも姉から教わり知っている。

 ジェル状の球体に守られているGキューブを取り出してみたが、何も起こらなかったのでステフはそれを元に戻した。


『警告。マスター情報が登録できませン。ヤリ直シテ下さイ』

「わあ!?」


 突然喋り出したゴレムにステフが尻餅をつく。

 入力サポート用の音声ガイダンスだったのだが、ステフはゴレムが喋ったと勘違いしてしまった。


『警告。マスター情報が登録できませン。ヤリ直シテ下さイ』


 訝しげにゴレムを観察していたステフだったが、その言葉だけを繰り返すゴレムに痺れを切らしたように話しかける。


「どうすればいいの?」

『マスターとナル人物ノ髪、爪、皮膚等の一部をGキューブへ投入シテ下さイ』


 言われるがままにステフは母親譲りの金髪から髪の毛を一本抜き、それを取り出したGキューブに入れて元に戻す。

 姉も確か同じようなことをしていた。この行動は間違いではないとステフは確信する。


『再起動しまス。機能停止前の情報を破棄しまスか? 破棄すルと本機の思考、行動、能力に支障をきたス場合もありまス。破棄しテもよろしいでスか?』

「ししょう? はき? んー……よくわかんないけどいいよ」

『了解。情報を消去しまス。……消去しましタ。ハッチを閉めテもう一度魔力を流して下さイ』


 ステフとしては『よろしいですか?』と聞かれたので、何も考えず、『はい』と答えただけだった。

 この行為はゴレムの頭脳であるQクリスタルの初期化だったのだが、彼女にそれがわかるはずもない。

 ガイダンスに従い、胸のハッチを閉めてもう一度魔力を流す。


『クラウンシリーズ、形式番号CS-10『セラフィック・ゴールド』、再起動しまス。マスター名を登録して下さイ』

「ますたーめい?」

『オ名前を』

「ステフだよ。ステファニア・ブリュンヒルド」

『登録シマシタ。マスター登録変更完了』


 ゴールドという名の黄金ゴレムの目蓋バイザーが開き、カメラアイがステフの姿を捉える。

 木にもたれていたボディを起こし、小さなゴレムがゆっくりと立ち上がった。


『我ガ名ハ、セラフィック・ゴールド。貴女ノ忠実ナル僕。ドウカ御命令ヲ。マスター』



          ◇ ◇ ◇



「マスター契約したのか……!?」


 おいおい、待ってくれ。ステフはこの『金』の【王冠】とマスター契約をしたのか?

 ユミナと『白』の【王冠】アルブスとは仮契約である。ユミナに適性はないが、その先祖のアーサーが元・マスターなため、血縁関係で結ぶサブマスター契約をしている状態だ。

 この契約なら『代償』を払う王冠能力クラウンスキルは使えないので心配はない。

 しかし、ステフは違う。本契約をしているのだ。それはすなわち『代償』を必要とする王冠能力クラウンスキルを使えるということで……。


「お前は『金』の【王冠】なのか? 王冠能力クラウンスキルはなんだ?」

『前者ノ質問ニハ肯定。後者ノ質問ニハ解答不能。我ニ王冠能力クラウンスキルハナイ』


 僕の質問に後ろからついてくるゴールドが答えた。そういえばシルヴァーが、クロム・ランシェスは『代償』無しのゴレムを作っていたって言ってたな。

 シルヴァーと同じく、ゴールドも『代償』はないのか? ちょっとだけ安心する。

 しかしまさかステフが『金』の【王冠】と契約してしまうとは……。

 いや待てよ。アルブスのマスターであった、アーサー・エルネス・ベルファストはベルファスト王家の先祖だ。

 つまりユミナだけじゃなく、スゥもその血を引いているわけで。

 『銀』の【王冠】であるシルヴァーはユミナの息子である久遠と契約した。そしてスゥの娘であるステフは『金』の【王冠】と……。

 アーサーが持っていた【王冠】に対する適性の素質が久遠とステフに受け継がれていた? そう考えるとなるべくしてなったような気もするな……。

 どっちみち帰ったら博士やエルカ技師に徹底的にゴールドを分析してもらおう。ステフに負担がかかるような機体ならなんとかしなければならない。

 しかし、こいつが『金』の【王冠】なら邪神の使徒はどうやって方舟アークを手に入れたんだ? 僕らの知らない【王冠】がまだあるのか?


「ゴレムとのことはわかったが、この国の女王陛下とはどこで知り合ったのじゃ?」

「えっとねー……」

「女王陛下はこちらにいらっしゃられます」

 

 スゥの質問に答えようとしたステフの声に被せて、案内してきた兵士長が大きな扉の前で止まった。

 ま、その辺りはご本人から聞こうか。

 観音開きの扉が開かれると、中には一人の女性が僕たちを待ち受けていた。

 五十代くらいのその女性はあまり女王というイメージはなかった。着ているドレスも華美なものではなく、どちらかといえば地味で、丸い眼鏡をしてにこやかな笑みを浮かべている。

 どことなく、スゥの母親であるエレンさんに似ているような気がした。むろん、エレンさんは女王陛下よりもかなり若いが、歳をとったらこんな風になるんじゃないかな? エレンさんの孫であるステフが懐いたのもわからないでもない。

 

「初めまして、ブリュンヒルド公王陛下。レファン王国女王、ソーニャ・クイル・レファンでございます」

「あれ? 僕のことを?」

「存じております。ステフに散々自慢されたので」


 そう言ってレファン女王陛下が笑う。なんの話をしたのか気になるが、今は聞くのをやめておこう。

 

「それにしても……ずいぶんと若いお父様ですね。そちらがお母様……? えっと……」


 レファン女王陛下がステフと手を繋ぐスゥの姿を見てなんとも言えない声を漏らす。

 この世界での結婚適齢期は15〜18くらいだが、ステフが5歳だとして、僕は13の時に父親になったことになり、スゥは8歳で産んだことになる。や、さすがにありえないだろ。


「あ、いや、実はステフは親戚でして。とーさまとかはあだ名のようなもので……」

「えっ、ちが……もがっ」


 何か言おうとしたステフの口をスゥが無言で塞ぐ。ナイスフォロー。


「そうでしたか。ステフは一生懸命説明をしてくれるのですけど、よくわからないことも多くて」


 なんとなくわかります。ぐごごーっ、とか、ぶわわーっ、ではよくわからんよね。

 女王陛下にすすめられるままにソファーに座る。対面にステフを挟む形で僕とスゥ。その横のソファーには桜とヨシノが。琥珀は僕の足元に、ゴールドは少し離れた場所に立った。


「まずはステフを保護していただき、ありがとうございます」


 とりあえず女王陛下に頭を下げる。あちらにもいろいろと思惑はあったろうが、寝食を世話してくれていたのは紛れもない事実だ。親としてそれには感謝しなければならない。


「いえいえ、とんでもない。助けてもらったのはこちらの方で……。ステフがいなければ間違いなく私は死んでいました」


 女王陛下の話によると、馬車での移動中、街道で敵対する氏族の兵に襲われていたところを、通りすがりのステフとゴールドが助けてくれたんだそうだ。

 ちら、とスゥのことを見る。僕が彼女と出会った時も同じシチュエーションだったな、と。母娘で同じような状況に……いや、スゥとステフでは立ち位置が違うか。助けられる側と助ける側で。

 その後、女王陛下たちが逃げ込んだ町にその氏族の軍勢が襲いかかったのだが、それもステフ一人で蹴散らしたらしい。

 まあ【プリズン】があるからなぁ……。なんでも城門前の橋に陣取って、一人も通さなかったとか。なんだ、うちの娘は長坂橋の張飛か?

 にしても一人で敵に立ち向かうってのは……。


「いえ、一人でというか、こっちの兵もいたのですけれど、ステフにまとめて吹っ飛ばされましたので……」


 なんとも言い辛そうに女王陛下がそう述べる。

 どうやら味方も蹴散らしていたようだ。ステフの戦い方は【プリズン】で守りをガチガチに固め、【アクセル】による高速移動で相手を吹っ飛ばす、というやり方だ。

 【プリズン】を大きくすれば、壁が高速でぶつかってくるようなものだからな。敵も味方もたまったもんじゃないだろう。

 結局、味方がいると逆に危険ということで、ほとんどステフに任せっきりになってしまったのだそうだ。


「こんな小さい子に頼らざるをえないのが情けない限りで……」


 ステフを見ながら女王陛下がそんな言葉を漏らす。なんとも言えないその表情は、自分の力の無さを嘆いているのか、子供に戦わせてしまったことへの後悔なのか。


「べつにいいよ、あれくらい。ちゃんとおかねもおかしもごはんももらってるし、こまってるひとがいたらたすけてあげるのはふつうのことなんだよ。『なさけはひとのためならず』っていうんだよ!」

「うむ! ステフはよいことを言うのう! いい子じゃ!」

「えへへ、ほめられた!」


 スゥがステフの頭を撫でる。少し照れつつも笑顔でそれを受けているステフ。ううむ、僕も撫でてあげたいが、今は我慢しとこう。

 しかし『情けは人の為ならず』って。さっきの『一宿一飯の恩義』もそうだけど、この子は変な言葉ばっかり使うな……。教えたのは……やっぱり僕だろうなぁ……。

 おっと、今は女王陛下から話を聞かないと。


「えーっと、それでですね。先ほどステフに聞いたのですが、『レガリア』というものを探しているとか?」

「はい。『レガリア』は古来からの王権の証で、それを持つ者がレファンの王だと認められます。レファン王国は現在、女王である私の女王派、いくつかの反女王派、そして中立派の三派に分かれて勢力争いをしています。『レガリア』を手中に収めれば中立派はこちらへと傾き、反女王派も矛を収めるしかなくなる─────」

「失礼します! ベリウス侯爵の軍勢がこちらへと向かっています! その数二万!」


 突然、先ほど案内してくれた兵士長が僕らのいる部屋へと慌てて飛び込んできた。

 軍勢? あ、ひょっとしてさっき見た、こっちへと向かっていたやつか?







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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
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