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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
537/637

#537 噂、そして黄金のゴレム使い。





 一つ目ゴレムに襲われたレア王国から帰ってくると、博士たちはバビロンに閉じこもり、アルブス専用のオーバーギア製作に没頭しているようだった。

 相変わらずの秘密主義で、僕にはまだ見せてくれやしない。ちょっとくらいいいだろうと思わんでもないが、こうなると何を言っても無駄なので諦めた。

 まあ、完成したらお披露目されるだろ。

 クーンの方も手伝ってはいるようだが、あくまでもお手伝いレベルのようで、博士たちほどバビロンにこもりがちではない。

 姉妹弟きょうだいたちとお茶をするくらいはしているようである。

 そして今回は二世界会議の場で、フレームユニットの調整に来てもらっている。なにせ『工房』のロゼッタと『格納庫』のモニカも博士たちの方へ行ってしまっているので、人手が足りないのだ。

 今もフレームユニットに乗って画面の中で操縦訓練をしている鳳帝陛下と鉄鋼王のサポートをしている。

 お、決着が付いたか。鳳帝陛下が勝ったみたいだ。まあ、初心者なのでゲームで言うところのガチャ押しで勝った感じになったが。


「勝った! 龍麻様、勝ちましたよ!」

「ぬうっ、負けてしまったか」

 

 並んだフレームユニットからオルファン龍鳳国の鳳帝陛下と、鉄鋼国ガンディリスの鉄鋼王陛下が姿を見せた。

 会場にはそれぞれの国家代表とその重臣の人たちが集まって歓談している。

 フレームユニットに馴染みのない西方大陸の人たちも、さほど臆せず訓練を受けてくれた。訓練というか対戦という名の遊びだが。

 レア王国で起きた事件を二世界会議で話し、フレイズ襲来の時と同じように、各国にフレームギアを操縦できる者を育てておきたいと提案した。

 それに対してミスミドの獣王陛下が手を挙げる。


「すると公王陛下はフレイズの時のような、大掛かりな侵攻があるかもしれないと睨んでいるのか?」

「可能性はあります。クロム・ランシェスの『方舟アーク』がどれくらいの生産力を持っているかによりますが、一機二機ではないと思います。少なくとも各国の『工場ファクトリー』と同じくらいの生産力はあるでしょう。時間をかければ数を揃えることはできると思います」


 僕の言葉に西方大陸の国家代表たちは唸りながら考え込んでしまった。ここらへんはゴレムを日常的に使用している西方大陸の人たちの方が理解が早いようだ。

 おそらく奴らは海底資源を掘り起こして一つ目ゴレムを量産しているのではないかと博士は言っていた。だとしたら素材はいくらでもあるわけだ。時間をかければそれだけ量産できる。

 今度はベルファスト国王陛下から質問が上がる。


「その、『邪神の使徒』だったか? やつらはいったいなにをしようとしているのだ?」

「邪神の復活、あるいは新たな邪神の誕生ですかね。あくまでも予想でしかありませんけど、碌なことじゃないのは確かですよ」


 おそらく邪神を復活させるにしろ、新たに目覚めさせるにしろ、いわゆる人間などが持つ負のエネルギーが大量に必要なのだろう。

 ユラの時もそうだったが、手っ取り早くそれを手に入れるには世界を不安と恐怖に陥れるのが一番早い。

 そのためにあの一つ目ゴレムを量産しているとしたら、今のうちに手を打っておかないと後手後手に回ってしまう。

 邪神が本当に復活、あるいは新生してしまうと、正式に神族になった僕とその眷属である奥さんたちでは直接手が出せなくなってしまう。なんとしてもそれは防がねば。

 しかしあらためて気が付いたのだが、この世界にある国々で、海に面していない国ってウチくらいなんだよね(ダンジョン島は除く)。後は内海に囲まれているロードメア連邦とラミッシュ教国くらいか。

 なのでどの国にも侵攻の可能性はある。それを防ぐにはやはりフレームギアをぶつけるしかないわけで。

 問題はフレイズの時のように、事前に出現場所がわかるわけじゃないってことだ。

 一報が入れば僕の転移魔法ですぐにでも駆けつけるが、辺境の村なんかだと連絡が来た時にはすでに壊滅してしまっている可能性が高い。

 これに関してはこの一つ目ゴレムを捕獲し、解体、分析して、そいつを発見するためのレーダーのようなものを作れないかとエルカ技師が言っていたが……まずその初めの一機が捕獲できないのでは話にならない。

 とにかく今は襲撃に備えないといけないだろう。


「なるほど。それで西方大陸の国々にもフレームユニットを預けて、フレームギアの乗り手になってもらおうというんだね?」


 レスティア騎士王であるラインハルト義兄にいさんが納得したように小さく頷いた。


「はい。フレイズ侵攻の時のように、非常時には各国にフレームギアを貸し出すことにしました。特に海岸沿いを警戒をしていただきたく」


 同盟国の首脳陣にはスマホを渡しているが、他にも『ゲートミラー』を多く渡すことにした。

 地方や辺境の町に『ゲートミラー』があれば、瞬時に手紙を中央の政府に送ることができる。そこから僕に連絡が来れば、迅速な対応ができるんじゃないかと思うんだが。

 西方大陸にはもともと通信機はあるが、あれは通信距離が短く、時間がかかるからなあ。


「しかしこうなると残りの国も早く同盟に加入してもらいたいところだな」


 最近同盟に加入したレア王国のエルフ王がそんな言葉を漏らした。同じくこちらも最近加入した魔神国ヘルガイアの吸血鬼王も首肯している。

 今回の一つ目ゴレム襲撃は防げなかったが、各国からそれぞれ義援金などがレア王国に送られている。

 早いうちに町は復興を遂げることができるだろう。

 今回は小さな町だけであったが、沿岸部に大きな湾岸都市がある国もある。今回のカダンの港より、はるかに大きな被害になる可能性も高いのだ。

 世界を恐慌の坩堝るつぼに叩き落とすなら、大きな都市の方がいいだろうからな。


「キュリエラ王国は例の港町のこともあって、前向きに検討しているようだよ。次は参加してもらえると思うな!」


 カボチャパンツことパナシェス王国のロベール王子がそう語る。その横で人の良さそうなパナシェス国王もうんうんと頷いていた。

 キュリエラ王国はこの前、半魚人や四つ腕ゴレム、岩巨人に湾岸都市アルプリスを壊滅させられた。

 こちらも邪神の使徒の仕業である。まったくゲリラ的なやり口に腹が立つな。キュリエラ王国が同盟に前向きになってくれたことはありがたいが……。

 同盟に参加していないのはキュリエラ王国の他に、ランジェ王国、レファン王国、ジェム王国。

 キュリエラ王国は参加確定だとして、残り三国はどうかな?


挿絵(By みてみん)


 このうち、ジェム王国はトリハラン神帝国が掛け合ってくれている。反応は悪くないらしい。

 ランジェ王国もお隣のキュリエラ王国が同盟国に加入すれば同じく加入するかもしれない。同盟国に囲まれている状態になってしまうからな。

 問題はレファン王国だ。ここの国の情報はほとんどないんだが、どうなっているんだろう?

 お隣のプリムラ王国の国王陛下に聞いてみる。


「レファン王国か……。隣の国ではあるのだが、レファン王国とプリムラ王国の間にはダオラ山脈という高い山々があって、ほとんど行き来はされていないのだ。さらにレファン王国にはミスリルが地表に多く露出していてな……」


 ああ、確かミスリルってゴレムとの相性が最悪なんだっけか? 能力が半分以下に落ちるとか。危険なゴレムなどを封印するときにも使われるとか聞いたな。東方大陸だと貴重な魔鉱石なんだが。

 ゴレム文明が広がった西方大陸の人たちの感覚だとそんな地にはあまり行きたがらないか。ゴレムの飛行船でも墜落の可能性があるわけだからな。ミスリルの影響を受けないゴレムもあるのだけれども。


「わずかに聞く噂では現在レファン王国は戦乱の真っ只中にあるらしい。とても同盟に加入できる状態ではないと思う」


 内戦中か。どっちかというと覇権争い?少し前のイーシェンみたいな状況なのだろうか。

 レファン王国はいくつかの氏族クランによって成り立っているらしい。しかしその国を治める王に力がなく、一つの氏族に王都を追い出されてしまったとか。

 その王都に居座った氏族に対抗する氏族、この混乱に乗じて版図を広げようとする氏族、周辺の少数氏族をまとめ、新しく新興する氏族と、様々な思惑が絡み合い、まさに戦国さながらな状態らしい。

 トップに力がないとどうしてもそうなるのかなあ……。なんて、人ごとじゃないな。うちみたいな小国でもクーデターがないとはいえないんだから。


「いや、うちの方で聞いた噂だと、戦乱は収まって来ているようですよ。なんでも国王の側近に凄腕のゴレム使いが現れたとか」

「ほう」


 レファン王国に接するもう一つの国、トリハラン神帝国のルーフェウス皇太子殿下が口を挟む。お隣には婚約者であるストレイン王国のベルリエッタ王女がいた。

 この二人、相変わらず魔導乗用車エーテルビークルを改造して乗り回しているらしい。そのうちトリハラン神帝国は魔導乗用車エーテルビークル大国になるかもしれないな。


「しかしレファン王国にはミスリルがあって、ゴレムは自由に動けないのでは?」

「いや、そのゴレムはの地でもなんの影響も受けていないんだそうで。もしかしたらアイゼンガルドの魔工王が開発した例の装置が流出したのかもしれません」


 魔工王のジジイが開発した……? ああ、かつて存在したレーヴェ王国の『獣王機』を参考に作ったっていう、ミスリルの影響を受けなくなる装置か。

 いや、ひょっとしてそのゴレム使いが持っているゴレムって、『獣王機』じゃないのか?

 確か『獣王機』は十二体あったとか。ガルディオ帝国との戦いでほぼ破壊されたと聞いたが、その生き残りなのかもしれない。


「なんでもそのゴレム使いが操るのは黄金のゴレムらしいですよ。さらにその使い手は年端もいかない少女だそうです」

「……へえ」


 ルーフェウス皇太子の言葉に僕はぴくっと眉を動かした。

 黄金のゴレム。どうしても金の『王冠』を思い起こしてしまう。

 実際には黄金のゴレムというものは結構存在する。よく成金が作ったりするのだ。以前に金の『王冠』を探そうと検索してみたら山ほど出てきた。

 金ピカのゴレムなんて、わかりやすい成功者の証みたいなところがあるからな。趣味は悪い気がするけど。

 この点についてはうちにも黄金のフレームギアがあるからなんとも言えない。僕も成金と言えなくもないし……。

 レファン国王の側近に現れたゴレム使いってのも成金なんだろうか。いや、歳若い少女というから成金の娘? 親の金の力で権力の弱い国王をサポートしているのかな? 


「五歳かそこらの少女が全く敵を受け付けないんだそうです。完全防御壁の力を持つゴレムだそうで」


 ……ん?

 

「使い手本人も疾風のように戦場を駆け抜けて、敵を一網打尽に蹴散らしたとか。誰一人としてその少女に触れることもできなかったそうですよ」


 んんん……!? ちょっと待って、それって……。いやいや、そんな馬鹿な。


「お父様。私、ものすごくその人物に心当たりがあるのですけれど」


 なんとか否定したい僕だったが、それを否定する声が後ろのクーンからかけられた。ええ……。やっぱり?


「名前はなんと言ったかな……。スタッフだったか、ステップだったか……」


 惜しい! ルーフェウス皇太子、正解はステフです! 正しくはステファニア。うちの子!

 嘘だろ、なんでうちの子が内戦に参加してんだよ……。


「なにがどうなってそんなことになってる……?」

「ステフのことだから多分なにも考えてないと思いますわ。ご飯をくれるから手伝っている、くらいのレベルかと」


 おいおい、餌付けされてんのか? 大丈夫か? いいように利用されているんじゃ……。


「そこらへんは多分大丈夫かと。あの子、人を見る目は鋭いですから。動物的直感と言いますか……久遠やユミナお母様の『看破の魔眼』並みですよ」


 なにそれ!? うちの子は野生児か!

 クーンの言葉を信じるなら、ステフは自分の考えでレファン国王に手を貸していることになる。レファン国王は悪い人物じゃないってことか?

 プリムラ国王やルーフェウス皇太子にそこらへんを聞いてみると、なんとレファン王国の国王はストレイン王国と同じく女王陛下だった。

 すでに還暦近いそうだが、人としての悪い噂は聞こえてこないという。取りも直さず、国王としての悪い噂は聞こえてくるということだが。

 いい人がいい国王とは限らないんだよな……。レファン王国は多くの氏族が集まる国家だ。氏族同士の紛争や利害対立などをうまくさばけないと、王としてはやっていけまい。

 そしてなによりも家臣を従わせる実力が必要になってくる。それが今のレファン国王……レファン女王には残念ながらないのだろう。

 そこを現在、うちのステフが補っているのか? ……ちょっと待て、そのままうちの子がレファン王国の新しい女王になったりしないよね!?

 さらに心配になってきた。

 黄金のゴレムを従えているってのがわからないが……ともかく、迎えに行かねばなるまい。

 かといって、二世界会議を放り出すわけにもいかない。

 この会場にはステフの母であるスゥもいるが、いま娘のことを教えてしまうと、パニックになってしまう可能性もある。会議が終わるまで黙っていよう。

 それから数時間。焦燥に苛立ちながらも、なんとか無難に会議を終わらせることができた。さあ、すぐに動かなければ。

 すぐさまみんなを集め、先ほど聞いたステフの話を伝えると、反応が面白いほどに真っ二つに割れた。

 ユミナら奥さんたちは『ええっ!?』という驚いた反応。

 久遠ら子供たちは『ああ……』という達観した反応だ。


「あんまり驚かないんだな」

「ステフの奇行は今に始まったことではないので……。あの子はいい意味でも悪い意味でも自由なのですよ」


 奇行って。なんかおかしい行動をしているように聞こえるじゃんか。いや、おかしいんだけども。

 久遠の返しに僕がなんとも微妙な気持ちを味わっていると、我慢しきれなくなったのかスゥが一人せっついてきた。


「そんなことはどうでもよい! 早くレファン王国に行くのじゃ! ステフに会わねば! きっと寂しい想いをしているであろう……母であるわらわが迎えに行ってやらねば!」


 それはもちろんなんだけれど、レファン王国に僕は行ったことないんだよね。なので【ゲート】は使えない。

 同じく【ゲート】の使える八雲にもレファン王国に行ったことがあるかどうか聞いてみたが、ないとのこと。うーむ、困ったな。

 これは直接行ってみるしかないか。【テレポート】だとどこに出るか分からないからな。戦場の真っ只中とか、偉い人のプライベート空間なんかに出て、後々国際問題になったら困る。

 プリムラ王国には【ゲート】で行けるから、そこからダオラ山脈だかを越えてレファン王国に入ろう。


「もちろんわらわも行くぞ」


 と、当然のようにスゥが名乗り出る。それに続いて意外にもヨシノが手を上げた。


「ステフを捕まえるのは得意だよ。私には【アブソーブ】も【テレポート】もあるから」


 なるほど。ヨシノなら【プリズン】で籠られても【アブソーブ】で魔力を吸収して無効化し、【アクセル】で逃げても【テレポート】で追いかけられるのか。ステフの天敵だな。

 久遠も魔眼があるからステフの暴走をよく止めていたらしいが。

 しかし捕まえるって、別に野生動物を捕獲しに行くわけじゃないんだが……。


「ヨシノが行くなら私も行く」


 娘さんが心配なのか桜も行くと言ってきた。紛争地域に行こうってんだから心配する気持ちもわかる。

 とりあえず【バビロン】の『格納庫』に跳び、管理人のモニカに高速飛行艇『グングニル』を出してもらった。

 グングニルはスゥの乗るオルトリンデのサポートユニットでもある。ステルス機能も有しているので、こっそりと向かうには最適だ。

 僕一人が【フライ】で飛び回り、探してもよかったのだけれど、スゥが待ってられない感じだったからさ。


「んじゃ、行くゼ。しっかりつかまってナ!」


 僕が開いた【ゲート】を通って、モニカの操縦するグングニルは一気にプリムラ王国上空へと躍り出た。

 すぐにステルスモードに移行し、地上からは視認されなくなる。


「で? レファン王国に入ったらドコに向かうんだ? 王都に行けばいいのか?」

「いや、王都はすでに他の氏族に占拠されているらしいから、そこにはいないだろう。国王……女王のいるところにいると思うんだが……」


 レファン王国に範囲指定して『女王陛下』と検索したら複数出てしまった。見た目だけ『女王陛下』がそんなにいるのか……。まあ、氏族同士の争いで、その氏族の長が女性ならそれもあり得るのか?


「金色のゴレムならどうじゃ?」

「いや、前にそれで山ほど出てきたんだけど……」

「この国限定なら絞り込めるのではないか?」

 

 確かに。こう言ったら失礼だが、反応は西方大陸でも金持ちが多い大国に多かった。ストレイン王国とか聖王国アレントとか。

 レファン王国にはそれほど反応はなかった気がする。

 スゥのいう通りこの国に範囲指定して検索してみると三件がヒットした。内二件は王都にある。つまり、残りの一件がステフの側にいるゴレムに違いない。

 場所はレファン王国の東、ここからだいぶ距離があるな。急がなければ。


「モニカ、東に針路を向けてくれ」

「わかった。東だナ」


 グングニルはダオラ山脈を超えて、一路東へと向かって飛び続ける。厄介なことに巻き込まれていなければいいんだが……いや、もう巻き込まれているのか。


「どうしてこう、うちの子供たちはトラブルに巻き込まれやすいんだ?」

「冬夜がそれを言うか?」

「絶対に父親からの遺伝。間違いない」


 すみません。







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