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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
507/637

#507 祖母、そして祖父。





「未来から来た陛下とファルネの娘……私の孫娘、ですか……」


 部屋のソファーに腰掛け、ぽかんとしたフィアナさんにその孫娘であるヨシノが抱きついている。他のみんなには一旦席を外してもらった。ややこしくなるからね。

 この部屋には僕と桜、フィアナさんとヨシノだけだ。


「ちょっと信じられないかもしれませんけど……」

「ああ、いえ、時空魔法……時や空間を操る魔法が存在している以上、そういうことも理論上は可能でしょう。ましてや常識の通じない、規格外の陛下ならばありえなくもないと思います」


 ……あれ、遠回しにディスられてるような。


「じゃあお母さんはヨシノのなにが受け入れられないの?」

「ああ、ヨシノちゃんがどうこうじゃなくてね。いきなりおばあちゃんになるとは思ってもみなかったものだから、心の準備が……。いきなり年をとった気がして」


 桜の追求に対面に座ったフィアナさんが苦笑いして答える。そっちかい。気持ちはわかるけれども。

 僕も時江おばあちゃんにいきなり子供たちが来ると聞いて、どうしたらいいかわからずパニックになったからな。


「向こうのおばあさまよりこっちのおばあさまの方が若いよ!」

「あらあら。喜んでいいのかしらねえ」


 フィアナさんがヨシノのごく当たり前の言葉に困ったような笑みを浮かべる。


「ヨシノはおばあちゃんが大好きなんだな」

「うん! いつも一緒に遊んでくれるし、いろんなことを教えてくれるから。魔法も教わったんだよ」


 魔法もか。確か桜の六属性魔法の適性は水と闇。それに対してヨシノは火と風だっけ。

 適性が違うとうまく教えられないからな。フィアナさんはヨシノと同じく、火と風の適性を持っているらしい。複属性持ちは珍しいんだが、さすが魔法王国フェルゼンの出身といったところか。


「まさかこんなに早く孫の顔を見ることになるとは思いませんでしたわ」

「僕らも同じですよ」


 人生なにがあるかわからないものだ。神様の雷に当たって異世界に行くとかね。


「あの、このことを魔王陛下には?」

「あー……。どうしようかと。フィアナさんにだけ話して、魔王陛下に話さないってわけにも、ねぇ?」


 ちらりと横を見ると、隣に座った桜があからさまに嫌そうな顔をして目を逸らしていた。そんなに嫌か。


「別にヨシノに会わせるのはいい。その後が嫌なの。会わせた後の行動が手に取るようにわかる。絶対に狂喜乱舞する。迷惑。ウザい」


 うん、それは僕も簡単に想像できる。間違いなくテンションが爆上げになる。いや、泣くかな? 号泣かな。どのみちウザいことに変わりはないけど。


「ヨシノが生まれた時なんかとんでもなかったんじゃないか? ゼノアスあげてのお祝いパレードとか……」

「なんかね、私が生まれた日にファロン伯父さんとおじいさまが大ゲンカしたって聞いたよ」


 は? ファロン伯父さんって、あのゼノアスの王子か? 脳筋の。なんでまためでたい孫娘誕生の日にケンカなんか。


「おじいさまがゼノアスの魔王やめてブリュンヒルドに移住するって言い始めたの。いきなりすぎるってブリュンヒルドのお城で大ゲンカになったみたい」

「おおう……」


 つーか、ウチでケンカしたのかよ。その光景がありありと浮かぶけど……。

 そりゃファロンの義兄にいさんもキレるわ。孫娘可愛さに国政丸投げしようってんだからな。無責任過ぎる。


「おばあさまに窘められてその場は落ち着いたらしいよ。でも今でも魔王業をやめようと頑張ってる」

「頑張る方向が違うだろ……」


 未来でもどうやらあの人は変わらないみたいだな……。うーむ、どうする? 本当に教えるか? いらん騒動を招くだけな気もするんだが……。


「どうする、桜?」

「本当は面倒くさいし、会わせたくない。けど、そうなると他の子たちも祖父母に会わせるのが難しくなる」


 んー……まあな。まだユミナとスゥの子供が来てないからフレイとアーシアのとこだけだけど、どのみち国王同士、世界会議とかで会うことになるし。その時に孫の話なんか出たら、魔王陛下だけハブられているのがバレる。そのことを考えると今から頭が痛い。

 やはり先に会わせた方がいいか。ヨシノだってそう望んでいるんだし。


「じゃあ向こうに連絡してゼノアスに行くか……」

「あの、私も一緒に行ってよろしいでしょうか?」

「え? フィアナさんも?」

「その、魔王陛下が暴走した場合、私が止めますので……」


 そうだった。この人がいないと実力行使で止める羽目になる。一国の国王にさすがにそれはなあ。国際問題になるわ。


「最悪私が止める……。私なら殴っても国際問題にはならない……」


 いやっ、それはどうかな!?

 桜は娘だけど、ブリュンヒルド王妃でもあるわけだし、やっぱりマズいと思いますよ!?

 一抹の不安を抱えたまま、僕らはゼノアス行きを決定した。



          ◇ ◇ ◇



「ということで、この子が娘のヨシノになります。魔王陛下にとっては孫娘にあたるわけですけど……。あの、聞いてます?」


 ソファーに深く腰掛けながら、真顔で停止している魔王陛下に声をかける。

 ゼノアスの魔王城、万魔殿パンデモニアムの一室で、僕らは連れてきたヨシノのことを説明していた。


「……………………」

「おい、親父。どうした?」

「父上?」


 固まって動かない魔王陛下に、両サイドに座った桜の兄でもあるファロンとファレスが声をかける。

 この二人にも同席してもらっていた。ヨシノにとっては二人とも伯父にあたるわけだし。

 この部屋には僕と桜、そしてヨシノとフィアナさん、魔王陛下にファロンとファレスの七人しかいない。全てヨシノの肉親だ。

 石像みたいに固まっていた魔王陛下が、錆びついた機械が動くように首を横に動かし、僕の横に座るヨシノに視線を向けた。


「……孫?」

「ええ」

「余の?」

「桜との娘ですので」


 魔王陛下がじっとヨシノを見つめている。ヨシノの方は『?』とばかりに首を小さく傾げていた。


「ファルネーゼの小さい頃によく似ている……。いやしかし……」


 あ、やっぱり信じられないのかな。まあ無理はないか。ああ、そうだ。


「ヨシノ、王角出せるかい?」

「いいよー」


 僕の言葉に答えたヨシノの耳の上から、にょきっと銀色の小さな角が伸びてくる。


「「「おおっ!?」」」


 それを見て魔王陛下のみならず、王子二人も声を上げた。

 王角。魔王族の証。彼らの頭にも同じものが生えている。


「その歳で王角を自由にできるのかよ……」

「魔力操作が完全にできているんだ。すごいね、君」


 伯父二人がヨシノの角を眺めながら、感心したようにつぶやく。ちらりと横の桜を見ると、どことなくドヤ顔をしているように見えた。まあ、僕も同じ気持ちだけれども。

 ふらりと魔王陛下が席を立ち、ヨシノの横でしゃがみこんで目線を合わす。


「……本当に、余の孫なのか?」

「そうだよ。おじいさま」


 真面目くさった顔がおかしかったのか、ヨシノがくすくすと笑う。うん、うちの娘は可愛いなー。


「孫か!」

「孫だよー」

「そうか! 孫娘か!」

「孫娘だ!」


 ケラケラと笑うヨシノを魔王陛下が抱えて、たかいたかいー、とばかりに持ち上げる。


「ちょっ……!」


 桜が慌てて腰を浮かすが、楽しそうに笑うヨシノを見て、再びソファーに腰を落とした。隣に座るフィアナさんがそんな桜を見て笑う。


「ヨシノか! ヨシノはいくつだ!?」

「九歳だよ」

「九歳か! 歳の割には頭が良さそうだな!」

「えへへ、それほどでもー」


 魔王陛下の腕の中で、照れたように笑うヨシノ。それを見て『おお……』とばかりに震える魔王陛下。


「ブリュンヒルド公王! 孫可愛い!」

「何を当たり前のことを。うちの子だぞ」


 わかりきったことを言うな。うちの子が可愛くないわけがないだろ。そんなことを言う奴がいたらそいつは目が腐ってる。


「ヨシノはなにか好きなものはあるか?」

「お菓子!」

「そうか、お菓子が好きかー。おい、ファロン。我が国の製菓業にありったけの援助金をばら撒け。ゼノアスをスイーツ大国にする」

「はぁ!?」


 にこやかに告げた言葉に、ファロンが驚いて固まる。ゼノアスは魔族の国だ。魔族はとにかく悪食で、なんでも食べる。味は二の次、三の次なのだ。それなりにお菓子というものもあることはあるが、他国のようにそこまで洗練されたものではなく、簡単な焼き菓子とか果物を干したようなものが多い。

 それを改正しようという試みは悪くはないと思うけど、あまりにも唐突過ぎる。ファロンが驚くのも無理はない。すでに暴走してるな。


「そのうちお菓子を部屋いっぱいに買ってやろう。他になにかしたいこととかないか?」

「えっと、おじいさまとおばあさまとで写真を撮りたい、かな?」

「っ! いいな! よし、すぐ撮ろう、今撮ろう!」


 ウキウキとした魔王陛下がヨシノを下ろし、懐から自分の量産型スマホを取り出してファレスに手渡した。『え、僕?』といった顔でファレスがスマホを受け取る。


「おい、いいか? 手ブレなんぞしたら許さんからな……?」

「えぇー……?」


 父親のドスの効いた言葉に若干引きつつも、ファレスは受け取ったスマホを構える。

 ヨシノを真ん中に、その左右にフィアナさんと魔王陛下が座る。両隣のおじいちゃん、おばあちゃんの腕をヨシノがぎゅっと握った。

 どちらも若く見えるので、孫と祖父母というよりは、親子のようにも見えるな……あれ、なんか悔しいぞ……? ヨシノはうちの子だからね?


「はい、撮りますよー……」


 カシャッ、とシャッター音がして、撮影が終わる。なんとかうまく撮れたようで、ファレスが安堵の息を漏らしていた。


「ファ、ファルネも一緒にどうだ? みんなで家族写真を撮ろう!」

「いい。めんどくさい」

「かあさまも一緒に撮ろうよー」

「わかった」


 あわよくば娘とも撮ろうという父親の誘いを断りながら、娘の誘いには即OK。なんという手のひら返しか。桜らしいといえば桜らしいんだけども。


「王様も一緒に撮る」

「え、僕も?」

「家族なんだから当然」


 まあ、そうだけどさ。こういった写真は苦手なんだが。

 しかし断る理由もないので、桜に手を引かれるまま、ソファーに座る三人の後ろに二人で立つ。


「はい、そのままー……」


 先程と同じようにファレスが何回かシャッターを切る。こういう記念写真的なものってなんか緊張するな……。

 そそくさと撮り終えたファレスのもとへ行き、画像を確認する魔王陛下。


「うむ! よく撮れておる! 今日からこれを待ち受け画面にしよう!」


 はしゃぐ魔王陛下の横から覗き込むように僕も撮った画像を見る。

 む。確かにいい写真だな。なによりも真ん中のヨシノが笑顔なのがいい。桜は少し膨れているけども。僕も少し硬い笑顔だが。


「おじいさま、その写真私にも送って」

「おお、いいぞ。じゃあアドレスを交換しようかぁ」


 すっかりデレデレになった魔王陛下がヨシノとスマホでやり取りをしているのを、ファロンとファレスの息子二人が珍獣を見るような目で見ていた。


「あんな親父見たことねぇぞ……。若干キモい……」

「蕩けるくらいにデレデレだね……。孫バカってこういうことを言うんだなぁ……」


 魔王陛下の方は呆れたような生温かい目を向けられても、それに反応することもない。完全にヨシノしか見えていないようだった。


「そうだ! ヨシノ、城の中を案内してやろう。ちょうど昨日、珍しい魔獣の剥製が届いたところでな……」


 手を握りヨシノと連れ立って部屋を出て行こうとする魔王陛下の肩を、慌てたファロンががっしと掴んだ。


「ちょ、おい、親父! この後は商業組合のやつらとの話し合いがあるだろ! すっぽかすのかよ!? いくら孫でもどっちが大事か、」

「孫に決まってるわ!」


 食い気味に魔王陛下がえた。ファロンがパクパクと言葉に詰まっている。

 開き直ったぞ……あかん、これ完全に暴走してるわ。


「面倒だ。よし、ファロン。お前に魔王の座を譲る。今からお前がゼノアスの魔王だ。全部やっとけ」

「はあぁぁぁぁぁぁ!? ふざけんなこのクソ親父!」


 うわぁ、とんでもないこと言い出したぞ。これ、未来でヨシノが生まれた時のイベントちゃうの? 早く発生させちゃったか?


「どうせお前が継ぐんだ、速いか遅いかの違いだろうが!」

「嫁をもらうまでは譲れん! とか抜かしてたのはどこのどいつだ、この野郎!」

「よく考えたらお前に嫁なんかあと百年は来んわ! 待ってられるか!」

「言ったな!?」


 そういや以前やった仮面舞踏会でのお見合いでは、ファレスの方は何人かの問い合わせがあったが、ファロンの方は全滅だったとか聞いたな。

 痛いところを突かれたファロンと魔王陛下が取っ組み合いのケンカを始めようとしたので、僕が止めようとすると、それより先に二人の前にヨシノが立ちはだかった。


「二人ともケンカはダメっ! 仲良くしなさいっ!」

「「…………はい」」


 ヨシノの一喝に、気圧されたように掴み合っていた二人が離れる。

 うおう、こわ……。小さくても胆力があるな、この子……。


「おじいさま、お仕事はちゃんとしないとダメ! 無責任なお仕事はみんなの迷惑なんだよ!」

「あ、うむ、すまぬ……」

「伯父さんも! すぐに手を出すのは猿と同じなんだからね! 伯父さんは猿なの!?」

「いや、違う。うん、俺が悪かった……」


 すっかり萎縮した二人にヨシノのお叱りが飛ぶ。その人らこの国で一番目と二番目に偉い人なんだけれども。

 魔王陛下が暴走した時のためにフィアナさんを連れてきたわけだけど、いらなかったなあ。


「子供たちを叱るお母さんそっくり。血は争えない」

「そうかしら? ……私、あんな感じなの?」


 感心する桜と、困惑するフィアナさん。ああ、言われてみればそんな感じかも。学校のやんちゃ小僧を叱るフィアナさんはあんな感じだ。

 子供たちに優しくするだけが教育ではない。叱るときは叱り、反省させなければ意味がない。

 ううむ、僕は子供たちに叱ることができるのだろうか……。不安だ。

 いつの間にか二人を正座させて説教を始めた娘を見て、微妙な空気を味わっていると、遠慮がちにドアをノックする音が聞こえてきた。入ってきたのは魔王陛下の護衛でもあり、ゼノアスの騎士団長でもあるダークエルフのシリウスさんだ。


「ご歓談中失礼します。陛下、この後のご予定がありますので、そろそろ……」

「嫌だ! 仕事なんぞしたくない! 余はヨシノと遊ぶ!」

「おじいさま?」

「……の、のは〜、また今度にする……」


 一旦本音をぶちまけた魔王陛下だったが、ヨシノに睨まれてしゅんと小さくなる。どっちが子供かわからんな。

 慰めるわけじゃないが、落ち込む魔王陛下に僕は声をかける。


「ヨシノは【テレポート】が使えますからいつでも会えますよ」

「本当か……? ……ファルネも使えるがほとんど来たことがないぞ?」

「…………嫁いだ王妃が実家にポンポン帰るのは外聞が悪いから。他意はない」


 ジロリと魔王陛下に視線を向けられた桜が、しれっと答える。本当だろうか?

 そもそも桜の言う『実家』って、この城じゃなくお世話になっていたシリウスさんのフレンネル家のことを言っている気がする……。


「ぬ、ぐ……名残惜しいが仕方ない……。ヨシノ、後で必ず電話するからな?」

「かけてもいいけど一日一回、長電話禁止。着信記録で通話時間をチェックする。あと午後七時以降はかけちゃダメ。それ以降は親子の時間。ヨシノに悪影響を及ぼすならすぐに着拒させるからそのつもりで」

「厳しいな!?」


 桜のあまりに細かい指定に魔王陛下が思わず叫ぶ。いや、僕も妥当なところじゃないかと思う。そうしないとこの人一日中電話してくるだろ。朝昼関係なく。さすがに迷惑だ。

 あと【テレポート】があるからって、ヨシノ一人ではゼノアスに行かせるつもりはない。きちんと事前に報告させてから、琥珀らの誰かを護衛に付けるつもりだ。


「おら、親父、行くぞ! ファレス、後は頼んだ」

「わかったよ、兄さん」

「うぐぐぐ! もう少しだけ! もう少しだけなんとかならんか!?」

「いいから、来いっての!」


 ファロンにマントを掴まれ、引き摺られるようにして、魔王陛下が部屋から退場していく。

 相変わらず騒がしい方だよ。なんかすっごい疲れた……。


「すみません、騒がしい父上で……」

「ああ、いえ。ご苦労様です……」

「ホント、疲れます……」


 僕の心情を読んだのか、ファレスが頭を下げてくる。

 桜との件で王位継承権を剥奪されたとはいえ、第二王子でもある彼は、今もゼノアスの政務に携わっている。やがて長兄ファロンが王位に就いた時は、その右腕として活躍することだろう。

 あの脳筋王子の下では苦労人ポジションが目に見えているが……。すでに疲れている感じだしなぁ。なにか労ってあげたいところだが……あ。


「あの、こんな時になんですけど、以前約束していたうちの書庫に今から来ませんか? いくらか気晴らしになると思うんですけど」


 バビロンの『図書館』ではなく、ブリュンヒルド城の書庫には珍しい書物などがいっぱい納められている。以前お見合いパーティーの時に、ファレスが興味を持っていたのを思い出したのだ。


「え……! いいんですか!? お邪魔では?」

「いえいえ。気に入った物があれば貸し出しますので。ヨシノに案内させましょう。いいかな? ヨシノ」

「うん! ファレス伯父さんをうちに案内するよ!」

「はは、『伯父さん』か。なんかすごい歳をとってしまったような気がするよ」


 苦笑いしながらヨシノに答えるファレス。やっぱりみんなそんな気持ちになるらしい。

 とりあえずヨシノの方はこれでよしと。あとはフレイの祖父がいるレスティア騎士王国と、アーシアの方のレグルス帝国か。この二国はこっちほど面倒なことにならないと思うけど。はてさて。










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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
あれよあれよと言う間に本当の父母と再会、温かく公爵家に迎えられることになったのだが、同時にこの世界が前世でプレイしたことのある乙女ゲームの世界だと気付いた。しかも破滅しまくる悪役令嬢じゃん!
冗談じゃない、なんとか破滅するのを回避しないと! この世界には神様からひとつだけもらえる『ギフト』という能力がある。こいつを使って破滅回避よ! えっ? 私の『ギフト』は【店舗召喚】? これでいったいどうしろと……。


新作「桜色ストレンジガール 〜転生してスラム街の孤児かと思ったら、公爵令嬢で悪役令嬢でした。店舗召喚で生き延びます〜」をよろしくお願い致します。
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