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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第32章 めぐり逢えたら。
480/637

#480 フレイの実力、そして伯父伯母。




「ころすっ! ごろずうぅっぅっ!」


 赤銅色の肌をした巨体のオウガ族が、丸太をブンブンと振り回してこちらへと迫る。とんでもないパワーだな。あんなのを食らったら、ただではすまないだろう。

 当たれば、だが。


「よいしょー」


 振り下ろされた丸太をひょいと躱し、その大きな腕を駆け上がって、フレイが手にした大剣をオウガの後頸部に叩き込む。


「うげっ!?」


 オウガが前のめりに倒れる。首は切れてはいない。大剣は刃引き状態のようだ。


「ガキが! 調子に乗りやがって!」


 槍を構えたワーウルフがフレイへ向けて渾身の突きを繰り出した。

 それに慌てることなく、フレイは手に持った大剣を投げ捨てる。

 投げ捨てた大剣は【ストレージ】に収納され、間髪入れずに腰にやった手の先から、新たな【ストレージ】を通じて別の武器が手に収まった。

 それは美しい刃紋煌めくサムライの刀。フレイはそれを鞘から一気に引き抜くと、ワーウルフの持っていた槍を下から真っ二つに切り裂いた。


「なっ!?」

「調子になんて乗ってないんだよ」


 目を見開いたワーウルフの後頸部に、フレイの刀が振り下ろされる。一瞬今度こそ首が落ちたかと思ったが、瞬間的に刃引き状態へと切り替えたようだ。武器を使いこなしているな……。

 意識を手放したワーウルフが地面へと倒れこむ。

 そのまま今度は刀を【ストレージ】へと収納、刀と入れ違いに飛び出してきた銀の弓と矢を掴み、素早く引き絞ってヒュンと木の上へと放つ。


「ぐはっ!?」


 木の上にいたダークエルフが真っ逆さまに落ちてくる。あれは……【パラライズ】の付与された矢か。フレイは弓まで使うのか。おそらく、いや確実に狩奈姉さん仕込みだな。

 再び弓を【ストレージ】にしまい、今度は斧槍ハルバードを持って、フレイはケンタウロスへと向かっていった。


「なんだあの【ストレージ】の使い方……。あんなに速く出し入れできるもんなのか?」


 フレイの【ストレージ】の使い方に呆れる。【ストレージ】は一応出し入れの手順があり、いくらなんでもあんなに速くは取り出せないはずだが。


「フレイお姉様の武器は【アポーツ】を付与してますから。武器の方から飛び出してくるんですよ」

「ああ、なるほど。そういう作り方があったか……。ってあの武器作ったの未来の僕か……」


 僕がぽかんとしていると、傍にいたクーンがその秘密を教えてくれた。

 話しつつ、クーンも手に持った二丁拳銃ならぬ、二丁魔法銃(スペルキャスター)で、襲いかかってくるハーピィを電撃で撃ち落としている。

 横にいるパーラもぴょんぴょんと跳ね回り、その電撃爪でサテュロスを痺れさせていた。あいつもなかなかやるな……。


「レスティア流剣術、一式・風刃ー!」

「レスティア流剣術、五式・螺旋!」


 ふと正面に視線を戻すと、フレイとヒルダの剣が、大型ゴレムに炸裂するところだった。

 放たれた風の刃がゴレムの首を断ち斬り、回転をかけた必殺の突きがその腹に風穴を開ける。おお、親娘初の共同作業。

 当たり前だけど、フレイもレスティア流剣術を使えるんだな。


「綺麗な太刀筋です。きちんと研鑽を積んでいるようですね」

「えへへ、お母様に褒められたんだよ!」


 照れながらもその手は止まることなく、フレイの剣閃が走るたびに盗賊たちが倒れていく。まるでお遊びのようにひょいひょいと、相手の剣を弾き、躱し、撃ち込み、叩き伏せていく。

 ちょ、そのでっかいハンマーなんですか!?


「どっかーん!」


 超重武器を腹に叩き込まれたゴレムが砦の城壁までぶっ飛ばされてバラバラになる。

 違う。僕はてっきり武器に【グラビティ】が付与されているから、あの子は軽々と大剣などを使いこなしているんだと思っていたが、あれは違う。

 あれは【パワーライズ】だ。使用者の膂力りょりょくを跳ね上げる無属性魔法。フレイは【ストレージ】と【パワーライズ】を持っているのか。

 確かに気持ちは騎士かもしれないが、戦闘スタイルが騎士らしいかと言われれば微妙な気はする……。その短い偃月刀を柄で二つ合わせたような武器の名前はなんですか?


「死ねや!」

「おっと」


 ボーッとしてたらワータイガーのチンピラに斬りかかられた。いかんいかん、戦闘中だ。剣を後ろに跳んで躱し、抜いたブリュンヒルドで麻痺弾を撃ち込む。


「がふッ!?」


 一撃でワーウルフは舌を出しながらその場に倒れた。なんだかんだで盗賊たちも半分くらいは減ったのか? ほとんど僕は手を出してないけど。

 奥さんと娘を戦わせて、自分は高みの見物とかはないよな。よし、お父さんも頑張ろう。

 と、思っていたら砦の城壁をぶち壊して、大きな斧を両手に持った搭乗型ゴレムが現れた。一瞬フレームギアのパクリロボ、鉄機兵かと思ったけど、あれより出来がいいな。


「貴様ら何者だ! 魔人王の手の者か!?」


 首のない搭乗型ゴレムに剥き出しのまま乗っているのは、青白い肌で赤目の男だった。ヴァンパイア……かな? ひょっとしてこいつが頭目だろうか。


「魔人王とは関係ないけど、魔人王もすぐにここにくるから安心しなよ」


 きちんと襲撃する前に【ゲートミラー】でここのことは伝えておいたからな。国内で勝手に暴れるわけにもいかんし。すぐに討伐隊と一緒に向かうって返事が来たけど、たぶん僕らだけで終わらせられると思う。盗賊討伐の許可はもらったし、僕らが殲滅しても問題はないはずだ。


「おのれ! 貴様らみたいなガキどもにやられるか!」


 ガキってのには僕とヒルダも入っているんだろうか。結婚してるし、一応ここに子供もいるんだけどねえ。未来から来た子ですが。

 まあ、ヴァンパイアにしてみたら僕もヒルダもガキには違いないか。

 ズシンズシン、とゴレムが地響きを立てて、斧を振りかぶりながらこちらへと突っ込んでくる。遅いな。


「レスティア流剣術、三式・斬鉄!」


 飛び込んだヒルダの剣がヴァンパイアの搭乗するゴレムの腕を肘から斬り落とす。斧を持った太い右腕がドゴンッと地面に落ちた。


「なっ!?」


 驚くヴァンパイアの男の前に、巨大な突撃槍ランスを振りかぶったフレイが立つ。


「ていっ」


 槍投げの要領でフレイが突撃槍ランスを力いっぱい放った。それ、そういう使い方じゃないと思う……。

 投げられた突撃槍ランスは搭乗型ゴレムの腹に突き刺さり、乗っていたヴァンパイアの男は地面へと吹っ飛んだ。


「ぐっ……!」

「はい、お疲れ様」

「ぐあああっ!?」


 立ち上がろうとしたヴァンパイアの男へ、クーンの魔法銃スペルキャスターが容赦なく電撃を見舞う。ヴァンパイアの男はそのままパタリと地面に倒れた。あれ、僕なんにもしてない……。


「ボッ、ボスがやられたぞ!?」

「に、逃げろ!」

「逃がしません」

「逃がさないんだよー」


 頭目がやられて逃げ惑う盗賊たちを、フレイとヒルダが次々と倒していく。

 盗賊団全員が動けなくなるまでそんなに時間はかからなかった。





「ブリュンヒルド公王。此度のお力添え、誠に感謝している」

「いえ、こちらこそ勝手な振る舞いを致しまして申し訳ありません」


 しぼらくして魔人王が兵を率いてやってきた。魔人国ヘルガイアの国王である魔人王はヴァンパイアロードである。

 ヴァンパイアロードとはその名の通り、ヴァンパイアの君主であり、千年以上を生きたヴァンパイアの上位種だ。盗賊団の首領もヴァンパイアだったらしいが格が違う。


「あやつはもともと我が国の貴族だったのだが、落ちぶれたものよ。まさか盗賊に身をやつしているとは」


 兵士たちに連行されていく盗賊団のボスを見てため息をつく魔人王。ヴァンパイアだからヴァンパイアロードに逆らえないってわけじゃないんだな。

 映画とか小説みたいに、こちらのヴァンパイアは血を吸った相手を隷属化する、なんて能力はないみたいだし。


「魔人族にもいろいろおってな。過去、人間に虐げられた者も多い。そのため、人間との交流を望まぬ奴らもいる。攻め滅ぼせというやつもな。特に年老いた者たちに多い。あやつもその一人よ。人間を嫌うのは構わん。しかし人間憎しで、その矛先を同胞に向けるのは許せん」


 まあね。村の人たちにとっては、そんなの関係ないからね。『お前らのために人間と戦おうとしているんだ。だから金と食糧を寄越せ』ってのは恐喝以外のなにものでもない。


「ヘルガイアの同盟入りはやはり難しいですか?」

「いや、イグレットとの交流もあり、同盟入りの方向でまとまってきておる。まだ何人かが難色を示しているが、じきに折れるだろう」


 それは良かった。同盟入りしてもらえれば、なにかと助かる。一歩前進かな。


「ところでそちらの子は……奥方の御親戚で?」


 魔人王がヒルダとフレイを見比べてそう口にした。まあ、似てるからね。普通は妹とか親戚だと思うよね。


「ま、まあ、そんなもんです」


 詳しく説明できないのでとりあえずそう答えておいた。

 『違うんだよ、娘だよ』と反論しそうになるフレイの口をクーンが手で塞ぐ。ナイスだ。

 ともかく盗賊団は全て捕らえて、ヘルガイアに引き渡した。報奨金が出るそうだが、それは襲われた村の復興に当てて下さいと辞退した。代わりと言ってはなんだが、盗賊たちの壊れたゴレムで使えそうなパーツなんかはもらったけどね。

 いずれヘルガイアから同盟加入の知らせが来ることを楽しみに、僕らはブリュンヒルドへと帰還した。



          ◇ ◇ ◇



「美味しいんだよ! やっぱりルーお母様の料理は最高なんだよ!」

「あなたはいい子です!」


 バビロンの『城壁』内の食堂で、お手製のオムライスを頬張るフレイの頭を、満面笑顔のルーが撫でる。美味そうに食うなあ。食べっぷりは八重に似てら。一緒に生活してるとどこかしら似たりもするのかね?


「むう……。ヒルダ殿が羨ましいでござる……」

「八重はまだいいじゃない。娘がもうこっちの時代に来てるんだから。贅沢よ」


 八重にボヤきにエルゼが口を尖らせる。こればっかりはな。年長組ばかり出現するのは、順番になにか法則でもあるのかね?


「いや、来ていても会えなければあまり意味がないというか。心配ばかりが先に立って……」

「あれ? 八雲お姉ちゃんまだ来てないの?」


 オムライスをもぐもぐとさせながらフレイが尋ねる。

 一応、来てはいるのだが、剣の修業と称して諸国を回っているらしいと僕が説明すると、フレイは大きなため息をついた。


「あー、お姉ちゃんらしいんだよ。でも一回こっちに来て挨拶してから行けばいい話だよねえ。まったくしょうがないお姉ちゃんだよ。ルーお母様、おかわり!」


 フレイは少し怒りながらもオムライスを食べる手を止めず、あっさりと平らげて、さらにおかわりを所望した。僕らも同じオムライスを食べているが、スピードが段違いなんですけど。八重の子じゃないよね?


「そういえば、フレイはいくつなんです?」

「ん? 私は十一だよ。八雲お姉ちゃんと同じなんだよー」


 フレイがリンゼの質問にナプキンで口を拭いながら答えた。

 八雲と同い年なのか。てことは、数ヶ月だけ八雲の方が先に生まれたってこと?

 複数の奥さんがいる以上、そういう可能性もあるとは思っていたけど……。

 八重とヒルダが同じ年に出産か。大変そうだなあ……。

 しばし未来に意識をトリップさせていた僕にユミナが話しかけてくる。


「ところで冬夜さん。フレイちゃんやクーンちゃんのこと、お城の人たちにはどう説明します?」

「ああ、それね。どうするかな……」


 実はまだクーンたちのことは城のみんなにはきちんと紹介していない。

 クーンは城下町には足を運んではいたが、初日からほとんどをバビロンで過ごしていたし、フレイもまずはバビロン《こっち》に連れてきた。

 年齢的に僕の妹とかで通すかとも思ったが……。


「バレますよね?」

「バレますなあ……」


 ヒルダとフレイ、リーンとクーンを見て、間違いなく血縁関係があるとわかる。どっちかというと、そっちの方の妹です、と言った方がもっともらしい。

 だけどリーンはともかく、ヒルダはレスティアの元王女だからな。その妹と言ったところで、いつからレスティアの先王陛下に第二王女が? となる。

 最悪レスティア先王陛下に隠し子が!? なんてスキャンダルになりかねんし。


「やっぱり【ミラージュ】を付与した魔道具でごまかすしかないか」

「そうですね。冬夜さんの『親戚』とでもしておけば、ある程度ハチャメチャでも納得してもらえるかと」


 んん? なんか引っかかるんですが、奥さん?  そのハチャメチャなの君らのお子様たちでもあるんですよ?

 ……まあいい。クーンは自分で【ミラージュ】を使えるからいいとして、フレイに祭りの時に使った変装用の星型ブローチを渡しておく。

 もちろん僕らには効果が出ないように設定しておいた。幻影をまとった見知らぬ少女のままで生活するのは寂しいしね。

 ルーお手製のオムライスを堪能したフレイは、早速城にある騎士団の訓練場へ行きたいと言い出した。

 ここらへんはやっぱりヒルダの教育が行き届いているって感じだな。

 バッジをつけたフレイを連れて地上に降りると、訓練場では相変わらずウチの騎士たちが訓練に明け暮れていた。もちろん指導をしているのは剣神・諸刃姉さんだ。


「おろ? 兄上でござる」

「え?」


 ヒルダたちについてきた八重がそんな声を漏らした。見ると騎士団のメンツに交じって、八重の兄である重太郎さんが木刀を持ち、諸刃姉さんと打ち合っている。

 八重の兄である重太郎さんは、現在、剣の修業のため、婚約者の綾音さんとブリュンヒルドに滞在している。ああしてほぼ毎日、諸刃姉さんから指導を受けているとか。

 なんというか、重太郎さんを見てると八雲が修業から戻ってこないのも納得してしまう……。剣術バカは九重家の血だよなあ……。あ、倒された。


「やあ、みんなお揃いで。うん? その子は……もしかして君はヒルダのところのフレイかな? こっちに来たんだね」


 偽装用のバッジをしているのに、あっさりとその正体を見抜く諸刃姉さん。やはり神族にはきかないか。


「えへへ。来たんだよ、諸刃もろはお姉ちゃん」

「諸刃お姉ちゃん?」


 フレイの言葉に僕はちょっと引っかかった。お姉ちゃんってのは? 立ち位置からすると、『諸刃伯母(おば)さん』になるはずだが。


「んーとね、花恋お姉ちゃんが私たちに、絶対に『おばちゃん』って呼んじゃダメって。だから諸刃お姉ちゃんのことも諸刃お姉ちゃんって呼ぶんだよー」


 花恋姉さんのせいかよ。変なところにこだわるな……。二人とも神族なんだからこれ以上老けたりはしないし、別に……いや、老けないからこそ『おばさん』って呼ばれるのが恐怖なのかもしれんな。実際に『伯母さん』なんだけど。


「私も訓練に参加させてほしいんだよ! お母様と試合したいんだよ! お父様、いいでしょう!?」


 目をキラキラさせてこちらへと視線を向けてくるフレイ。いや、それっていいのかなぁ……。ヒルダにちらっと視線を向けると、彼女も小さく頷いている。

 エンデのところのアリスといい、この子といい、なんでそう親と戦いたがるかな……。


「木剣による訓練だから【ストレージ】を使っての武器換装はできないよ?」

「それなら大丈夫。ちゃんと試合用の武器もたくさんあるんだよ。ほら!」


 フレイが腕を一振りすると、その手には穂先がゴム状のものでできた大きな槍が出てきた。なるほど。こういった訓練用の武器を使って、あの戦闘スタイルを練習しているわけか。


「なら大丈夫かな……。あ、でも危ないことはするなよ?」

「大丈夫だよー。よーし、やるんだよー」


 間延びした声を出し、訓練場の柵をひょいと跳び越えて、フレイが諸刃姉さんの下へと向かう。

 ヒルダも騎士の一人から木剣を受け取り、同じように諸刃姉さんの方へ向かった。

 倒れていた重太郎さん立ち上がり、二人の試合の邪魔にならないようこちらへと向かってくる。あれ? フレイになにか言われてるな。

 重太郎さんは首を捻りながら僕と八重のそばに歩いて来た。


「どうしたんですか?」

「いや……。あの子、どこかで会ったことありましたかね……? 『見ててね、重太郎おじちゃん!』と名指しで言われたもので」


 思い出そうとしてるのか、再び首を捻る重太郎さん。

 ああ、そっか。ヒルダと同じ母である八重の兄ということは、重太郎さんもフレイにとっては一応『重太郎伯父さん』になるのか。


「おじちゃん……。おじちゃん……。まだ私、二十三歳なんですけど……。そんなに老けて見えますかね……?」


 おじちゃん呼ばわりがショックだったのか、重太郎さんがなんかヘコんでいる。気持ちはわかります。


「こ、細かいことは気にしない方がいいでござるよ、兄上。禿げるでござる」

「はっ、禿げる!? いや、まだ禿げてはおらんぞ!?」


 八重のツッコミで僕らはなんとかその話を有耶無耶にする。ハゲても大丈夫です、重太郎さん。いい毛生え薬がバビロンにあります。


 そんなふざけた会話をしているうちに、母娘の試合が始まった。










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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
あれよあれよと言う間に本当の父母と再会、温かく公爵家に迎えられることになったのだが、同時にこの世界が前世でプレイしたことのある乙女ゲームの世界だと気付いた。しかも破滅しまくる悪役令嬢じゃん!
冗談じゃない、なんとか破滅するのを回避しないと! この世界には神様からひとつだけもらえる『ギフト』という能力がある。こいつを使って破滅回避よ! えっ? 私の『ギフト』は【店舗召喚】? これでいったいどうしろと……。


新作「桜色ストレンジガール 〜転生してスラム街の孤児かと思ったら、公爵令嬢で悪役令嬢でした。店舗召喚で生き延びます〜」をよろしくお願い致します。
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