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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第31章 ウェディング&ハネムーン。
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#456 動物園、そして動物たち。





 じいちゃんの家がある町から大きな市街まで、電車で揺られること三十分。そこから地下鉄に乗り継いで十数分で今日の目的地である動物園前の駅に辿り着いた。

 市街地に来るまでは、初めての電車で興奮気味に流れる景色を眺めたり、揺れる車内で吊り革に掴まったりして、楽しんでいたみんなだが、地下鉄に乗り換えた途端、真っ暗なトンネルや、ゴーッ、という騒音に不安そうな表情を見せていた。ユミナだけは興味深く観察していたが。


「地下を走らせる、というのは面白い考えですね。これなら魔獣や盗賊の襲撃はないし、ある意味一番安全かもしれません。土魔法の使い手が数十人いれば、向こうでも造れそうです」


 異世界に地下鉄? まだフェルゼンで造られた魔導列車を走らせようって段階なのに。このお姫様はいろいろとこちらの世界から吸収しているようだ。

 地下鉄を降り、長い階段を上がって地上へと出る。そこから歩いて数分のところに目的の動物園があった。

 大きすぎず小さすぎず。最新ではないが、かといって古臭くもなく。そんな動物園だった。

 さて、チケット売り場で入場券を買おう。一般五百円、小・中学生百五十円か。


「ええっと、一般五人に小・中学生五人……かな?」


 八重、ヒルダ、エルゼ、リンゼは間違いなく高校生に見える。桜も十六歳だし、まあなんとか。ユミナとルーは高校生と言い張るには少し難しいか? 十五歳なんだから高校生とも言えるけど。

 まあ動物園としては高い入場料を払ってくれた方がいいんだから、ダメですとは言わないだろうが。

 リーンとスゥはどう見ても中学生だし、僕に至っては間違いなく小学生にしか見えないしな……。

 チケット売り場のカウンターに背が届かないので、八重にお金を渡し、入場券を買ってもらう。入場券と一緒に小さなパンフレットをもらった。


「あ、地図になってるのね、これ」

「わ、いろんな動物がいます」


 双子姉妹の声に僕もパンフレットを開いてみると、そこにはこの動物園の地図が描かれていた。そこかしこに動物たちのイラストが散りばめられている。なるほど、これに沿っていけばいいのか。

 園内に入ると高い木々もあり、自然の中に造られた動物園という感じだった。

 平日だからかあまり人はいない。小さな子供を連れた親子や、なぜか中学生らしき子たちも数名いた。遠足か何かの課外授業だろうか。

 入口正面にある、いくつかのベンチが置かれた休憩所のような場所には鳩が数羽たむろしていたが、これは動物園の動物ではないだろう。

 どこからか勝手にやってきているとみた。


「おお! 真っ白い鳥がいるぞ!」


 スゥが飛び出していく。鳥ぐらいで、思うかもしれないが、城暮らしをしていると、大きな鳥なんかはあまり見ないからな。紅玉に頼めばいくらでも見られるんだけどさ。

 まずは柵で囲まれた池の中からたくさんの鳥たちが僕らを出迎えた。柵の横に動物の説明が書かれているプレートがある。


「オオハクチョウ、コハクチョウ、ハクガン、カルガモ……」


 ガンにカモ、ハクチョウか。数羽のそれらが柵の中に造られた小さな池でクァ、クァと鳴いている。

 ハクチョウなんて実際に見たのは初めてだ。テレビなんかで何度も見たはずなのに、リアルに見るとちょっとテンション上がるな。

 ふと見ると、さっきの鳩たちが、ハクチョウらのエサのおこぼれを食べていた。なるほど、あれ目当てで来てるのね。


「冬夜様、こっちのも鳥なんでしょうか?」

「え? おっ! ペンギンか!」


 ヒルダが指で示したハクチョウたちの隣の柵には、なんとペンギンがいた。これも僕は初めて見る。さらにテンションが上がったね。

 なんかみんなよりも僕の方が興奮しているな。見た目的には子供がはしゃいでいるのはおかしくないんだろうが。

 プレートにはフンボルトペンギンと書かれている。数羽のペンギンが小さなプールの脇をよちよちと歩いていた。

 プレートには一羽一羽名前が書かれていたが、僕には見分けがつかない。飼育員の人はわかるんだろうなあ。


「かわいいですねぇ」

「これは持って帰りたいですわ……」


 よちよちと歩くペンギンにユミナとルーがやられていた。確かにペンギンもかわいいけれども、それを見てほんわかしている二人が僕としてはもっとかわいい。

 ペンギンに後ろ髪を引かれつつ、右手の方の道へ進むとそこには数頭のラマがいた。……ラマってなんだっけ?

 プレートを確認。なになに……ああ、ラクダの仲間か。アンデスの方にいるコブのないラクダなんだな。

 みんなが近寄ってくるラマにはしゃいでいた。それを横目で見ながら僕は解説文を読み進める。


「えっと、怒った時や興奮した時にはとても臭いツバ(胃の内容物)を吐きつけて相手を攻撃してきます……?」


 プレートを読んだ僕の声に、みんなが笑顔のまま一歩下がった。さっきからなんか臭いと思っていたが、それか?

 ラマが準備運動よろしく、くっちゃくっちゃと口を動かしている。僕らはそそくさとラマの前から離れた。

 隣にはフタコブラクダがいた。初めて見るが大きいなあ。ちゃんとコブが二つあるな。乗りやすそうだ。

 昔はあれに乗って砂漠とかを越えたのか……。ラクダは水も飲まずに数日間動けるらしい。砂漠を越えるにはラクダ以外の使役動物ではほぼ不可能だったとか。人間はラクダをパートナーとしたことによって、初めて大砂漠を越えることができたってわけだ。

 しかしこっちをじっと見ているな。微動だにしない。あ、ちょっとだけ動いた。


「あまり動きませんね。のんびり屋さんなのでしょうか?」

「ラクダレースとかがあるみたいだから、足は速いんだろうけどね。この広さじゃ走る意味はあまりないし」


 ラクダのいる、柵と堀で囲まれた場所はそれほど広くはない。敵もいないし、急ぐ理由がなければのんびりになるのも無理はないか。

 動かないフタコブラクダに別れを告げ、次の場所へと移動する。

 フタコブラクダの次はレッサーパンダだ。意外と大きい。そしてかわいい。

 なぜかずっと柵の周りをぐるぐると回っている。時たまこちらにちらりと視線を向けてくるが、テレビで見たように後ろ足で立ち上がってはくれなかった。

 その後、道なりに歩きながら、僕らは遊具で遊ぶニホンザルを見たり、ゴロゴロと転がるツキノワグマを見たり、日なたでうたた寝をするニホンイノシシを見たりした。


「ちっちゃくてかわいい」


 桜が覗き込んでいる、透明なアクリル板で囲まれた中には数匹のオグロプレーリードッグがいた。尾が黒いから『オグロ』か。

 巣穴の近くで立ったまま小さい前足を使ってエサを食べている。あれって確か歩哨のように、見張りをしているんだっけか。


「あ、抱き合っていますよ!」


 ヒルダの前にいた二匹のプレーリードッグが正面から抱き合っている。それだけではなくキスまで交わしていた。あれがプレーリードッグの挨拶らしい。なんとなくほんわかした気持ちで僕らは次のエリアへと向かう。


「猛獣舎……? 危険な動物ってことかしら。……あまりそうは見えないけど」


 リーンが案内板に書かれた文字に首をかしげる。まあ、その気持ちもわかる。

 僕らから強化ガラス越しに見える百獣の王ライオンは、全身を横たえてぐてっ、と岩場の上に寝ていた。

 なんて無防備な……。雄々しさのかけらもない。まるで大きなネコだ。

 ライオンは寝たままずっと動かない。……死んでないよな?

 その隣のトラ舎に行くと、スマトラトラがライオンと同じように寝そべっていた。ごついカメラを持ったおじさんがそのトラを撮っていたが、トラはそれに一切反応することなく、惰眠を貪っていた。


「城でゴロゴロしている琥珀と同じでござるな……」


 八重がトラを見ながらぼそりとつぶやく。いや、まあ。琥珀は琥珀で町中の動物たちを統率したり、城内を見回ったりしてるんだよ。……たぶん。

 トラ舎を離れ、洞窟のように造られたトンネルに入ると、壁一面に強化ガラスが嵌め込まれた場所に出た。ガラスの向こう側には水が溜まっていて、その水面は八重の背よりも高い。まるで水族館みたいな展示だが、なんの動物だろ。アザラシとかかな?

 突然、その水の中にものすごく大きな白いものが飛び込んできた。うおわっ!?


「な、なになになに!?」

「熊じゃ! 真っ白い熊じゃ!」


 エルゼがガラスの向こう側に現れたシロクマに対して拳を構える。ちょっ、待った! 殴るなよ! ガラスが割れる!

 エルゼもそれは察したのか、すぐに拳を下ろした。ここの強化ガラスがどれだけのものかわからないが、彼女が放つ本気の一撃ならおそらく簡単に砕けると思う。


「なんだ、熊じゃない……。びっくりさせないでよ……」


 プレートを見る。ホッキョクグマ、か。そうか、猛獣舎だった。アザラシなわけがない。

 ホッキョクグマはゆっくりと水の中を泳いでいる。器用に泳ぐもんだなあ。

 ホッキョクグマは水面に顔だけを出して、ガラス越しに立って僕らを眺めていた。


「ふふ。ポーラを思い出すわね。元気かしら、あの子」


 リーンがガラスに手を当てて、ホッキョクグマを見上げる。しかしホッキョクグマはすぐにふいっと視線を逸らし、泳いでいってしまった。


「あら。嫌われたかしら」


 リーンはくすりと笑って去って行くホッキョクグマを見つめていた。

 ホッキョクグマの洞窟を抜けると、目の前に現れたのはハヤブサやフクロウ、オオワシだといった猛禽類のエリアだった。高い金網に囲まれた中で、睥睨するかのように枝に止まり、僕らを見下ろしている。背が低くなったせいか見下ろされるのも慣れてきたなぁ……。

 園内の東側をぐるりと回って、今度は西側へと向かう。

 ワオキツネザル、フクロテナガザル、シシオザル、チンパンジーと、サルの入っている檻の前を過ぎて、緩やかな坂道を上り、上の方へ行く。西側は坂の上になっているのか。先ほど訪れたハクチョウたちが下に見えた。

 すれ違う人たちに子供連れが多いな。いや、僕らも子供連れなのか……。老夫婦もちらほらと見かける。ご近所での憩いの場なのだろう。


「綺麗な鳥じゃのう」

「インドクジャクか」


 スゥが檻の中で歩く二羽のクジャクに目を引かれた。青と緑のカラフルな色だからこれはどっちともオスだよな。メスは確かもっと地味な色のはずだ。メスが見当たらないけど、岩陰にでも隠れているのかしら。

 飾り羽を広げた姿を見たいと思い少し待ってみたが、二羽とも広げることはなかった。あれって求愛行動などの時に広げるらしいから、メスがいなきゃ広げないのは当たり前なのかもしれない。


「オス同士でも広げるかもしれません、よ?」

「うん、まあ、相手への牽制で広げることはあるらしいけど」


 なぜだろう、リンゼの言葉が違う意味に聞こえるのは。

 

「おおっ、旦那さ……冬夜殿、あそこに食事処があるでござるよ!」


 八重が指し示した先に、園内レストランがあった。たくさんのテラス席があり、外で食べることもできるみたいだ。まだお昼にはなっていないので、それほど人もいないようだ。


「少し早いけどお昼に……」


 しようか、と僕が言う前に、八重、ルー、スゥ、桜の四人が早足で先行し始めた。食いしん坊バンザイ。

 四人の後から僕らは店の自動ドアをくぐる。「いらっしゃいませー!」と元気な店員さんの声が飛んできた。


「わあ……。いい感じのお店です、ね」


 リンゼが店内を見渡して、嬉しそうな声を漏らした。木造の店内は明るくおしゃれな雰囲気で、広々とした開放感がある。ガラス扉の先にあるテラス席には暖かい日差しが降り注いで、なんとも気持ちよさそうだ。

 ヒルダが入口横にある機械に目を向けている。券売機だな。


「冬夜様、これは『じどーはんばいき』ですか?」

「券売機だね。これにお金を入れて食べるものの券を買うんだ。ほら向こうに写真が貼ってあるよ」


 どうやらここでは券売機で料理を選ぶようだ。反対側のアクリルパネルにいろんな料理の写真が貼ってある。これがメニューなんだな。


「あ、かわいい」

「あら、ほんと」


 エルゼとリーンが写真の料理を見て、微笑みを浮かべる。確かにかわいい料理だな。

 ハンバーグがディフォルメされたクマの手の形に、その上にチーズでできた肉球がのっている。横のご飯もクマの頭の形になっているな。

 その他にもゾウのシルエットにご飯が盛られたカレーや、ヤギやウサギのクッキーがのったパフェなど、動物が散りばめられた料理がいろいろあった。もちろん普通のスパゲティやピザ、 オムライスなんかもある。

 僕らはそれぞれ食べるものを決め、食券機で食券を買い、カウンターへ持っていった。

 料理を受け取り、せっかくなのでテラスでいただくことにする。日差しも暖かいし、行楽日和でよかった。

 さすがにテラスには十人座れる席がないので、五人ずつに分かれる。……ちょっと待て、八重。そのお子様用の椅子はいらない。


「ん。なかなかいける。ばっちぐー」

「かわいいし、美味いのう。クレアに向こうで作ってもらおう」


 桜とスゥは同じ『くまくまプレート』という料理を頼んでいた。あのクマのハンバーグとご飯がのっているやつだ。他にもエビフライやサラダ、ポテトなんかが一緒にのっている。なかなか豪華だな。

 ルーやコック長のクレアさんなら普通に作れると思う。子供が喜びそうだし、こういう料理も必要だろう。いずれ九人も増えるんだしな……。

 僕らの席にはスゥと桜、八重にルーが座っていた。そのせいか、テーブルの上には所狭しと多くの料理が並んでいる。他のお客さんもぎょっ、とした顔で横を通り過ぎていく。


「……ふむふむ。生地が分厚くてもっちりとした食感を生んでいるのですね。トマトの酸味と甘み、チーズの濃厚さがまた絶妙な組み合わせを……」


 ルーがぶつぶつと言いながらピザを食べている。このテーブルにある料理のほとんどが彼女の注文だが、その大半を食べているのは八重だった。ピザもルーが一切れ食べる間に、三つは八重の胃袋に消えている。シェアしてんの?


「んんー! いやあ、美味いでござる!」


 ルーはいろんな料理が食べられるし、八重はたくさん食べられるし、互いにウィンウィンなのかな……。まあ、二人とも喜んでいるからいいか。

 僕も目の前のボロネーゼを食べることにする。うん、美味い。


「王様、この後はどこにいくの?」

「東側は回ったから西側だね。えーっと、ゾウとかゴリラ、サイやシマウマなんかが見れるよ」

「おお、シマウマか! それは楽しみじゃのう!」


 他にもダチョウやキリン、フラミンゴなんかがいるな。この先のエリアはアフリカエリアらしい。


「しかしここの動物たちはおとなしいでござるな。檻に入れられているというから、もっと凶暴なやつかと思ったでござるが」

「いや、トラとかライオンは普通危険だからね? 琥珀とか基準にしたらいけない」


 まあ、ここのトラやライオンもずっと寝たままで危険な感じはしなかったが。それでも猛獣は猛獣だ。

 放し飼いにして安全な車の中から動物たちを観察する、いわゆるサファリパークのような形ならもっと野生的なところを見れたのかもしれないけど。


「しかしこのような形にしないと動物を見ることもできないとはのう。森や山に行けばいろいろ見られるのではないのか?」

「んー、日本ここだと大型動物とかはあまりいないからね。いても熊ぐらいかなあ。それも簡単に見られるもんじゃないし。危険だしね」


 他にもイノシシとか危険な動物はいるけどな。野生の猿とか迷惑な動物もいるし。

 異世界むこうみたいに、森に入れば狼が、なんて高いエンカウント率じゃない。野良犬でさえあまり見ないからねえ。

 人間にとっては住みよい世界なんだろうが、動物たちにとってはどうなんだろうな。

 異世界むこうじゃ巨獣や竜とか、人間ではほぼ勝てない生物もいるからな。共生していかないと仕方がないし。

 こっちにも竜とかが普通にいたら動物園で見られたのだろうか。瑠璃のような大きな竜の檻となると、かなり大変な気もする。飛ぶしな。

 というか火を吐くから危険か。地球で竜の動物園はないな。うん、ない。


「さて、そろそろ行こうか」


 しっかりとデザートも食べ、食事を終えた僕らは再び園内を歩き始めた。

 ポケットからパンフレットを取り出して、地図を見る。この先はアフリカエリアと……爬虫類館?


 






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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
あれよあれよと言う間に本当の父母と再会、温かく公爵家に迎えられることになったのだが、同時にこの世界が前世でプレイしたことのある乙女ゲームの世界だと気付いた。しかも破滅しまくる悪役令嬢じゃん!
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