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異世界はスマートフォンとともに。  作者: 冬原パトラ
第30章 世界の管理者、東へ西へ。
433/637

#433 万神殿、そして神の籤。


■よく神様のことを書くと神様の数え方は『一柱、二柱だ!』と言われますが、表現的に『ややこしいので』、この作品ではあえて『一人、二人』で通します。フィクションの神様ですので大目に見て下さればと。





「あれ? ここどこ?」


 花恋かれん姉さんに連れてこられた場所はいつもの世界神様の部屋(あそこを部屋というのはどうかとも思うが)ではなかった。

 真っ白い大理石のような床と左右に並ぶこれまた白い大きな柱。その外はいつものようにどこまでも雲海が広がっている。

 正面には階段が伸び、大きな神殿のような建物が立っていた。

 見上げた空には雲ひとつ……って、雲は下なのか。雲はないが鮮やかな虹が真円を描いている。中心の真っ青な空に吸い込まれそうだ。


「こっちなのよ」


 花恋姉さんが僕の手を引き歩き出す。


「ちょ、待って。あれってなんなの?」

万神殿パンテオンなのよ。神々みんなが使う公共の場……言ってみれば溜まり場みたいなとこなのよ。造ったのは創造神様。ここにいる者は全員、神かその眷属なのよ」


 万神殿パンテオン? 魔王国ゼノアスの王城、万魔殿パンデモニウムなら知ってるが。

 花恋姉さんに連れられてその中に入ると、突然風景が変わった。建物の中に入ったのにどこかの中庭のような場所を歩いている。草木が生え、芝生のようなものが広がり、中央には噴水まで見える。


「なんだこりゃ……?」

「ここにはいろんな場所や部屋があるけど、そこに行くのに特に決まりはないのよ。どこにでも行けるし、決まった道筋なんかないのよ」


 道筋……ルートがないってことか? 不思議空間すぎるだろ……。

 中庭を通り過ぎて行く僕たちを、興味深そうに芝生の上でくつろぐ人たちが視線を向けてくる。あの人たちも神様なんだろうな、たぶん。ってことは、飛んでるあの雀のような鳥も神の眷属だったりするわけか。

 僕の視線に気がついたのか、その鳥がこちらへやってきて、前を歩く花恋姉さんの肩に止まった。


「おう、恋愛神。そいつが例の新神しんじんかい?」

「そうよ。飛行神、ちょっと急いでいるからまたあとでなのよ」

「ははっ。なんだい、つれないねぇ」


 うむう。眷属じゃなくて神様だった。間違ってごめんなさい。


「いいってことよ、気にすんな。まあ、そのうちゆっくり話そうぜ」

「え? あ、はい」


 そう言うと飛行神は羽ばたいて行ってしまった。心を読まれた? 相手は神様だ。それぐらい普通なんだろうか。


「世界神様の眷属は何億年ぶりだから、みんなも注目してるのよ。ここじゃ冬夜君はちょっとした有名人なのよ。まあ、それでいまちょっと問題になっているんだけど……」

「え!? なんか僕、悪いことした?」

「いや、冬夜君自身にはなにも問題ないのよ。問題は……っと、それはついてから話すのよ」


 わけがわからん。とにかく花恋姉さんに連れられるまま、中庭のようなところを通り過ぎ、アーチ状の門のようなものをくぐって再び建物内へと入った。

 ……入ったはずなのに。

 建物内に入ったはずなのに、そこは外であった。いや、外なのか? それさえも僕には判断がつかない。遠くには雲海が見えるが、足元には様々な花が百花繚乱とばかりに咲き乱れていた。

 ところどころに白い神殿の柱が立っている。柱だけだからまるでエジプトのオベリスクのようだ。

 まるで天国のような……。当たらずとも遠からずか? というか、天界はここより下なんだっけ? ここは神界だし。よくわからん。


「やあ、やっと来ましたね」

「あれっ? 耕助叔父さん?」


 いつの間に目の前には農耕神である耕助叔父が立っていた。その横には狩猟神である狩奈かりな姉さんまでいる。


「とりあえずみんな今は落ち着いているさね。面倒な奴らは剣神と武神が押さえているけどもね。まったく、暇な奴らさ」


 狩奈姉さんが呆れたような声を漏らすが、なにがなんだか僕にはさっぱりなのだが。


「いいかげん説明してくれないかな。一体なにが起こっているのかをさ」

「うーん、それは直接世界神様から聞けばいいと思うよ。私たちもついていってあげるから。さ、行こうか」


 耕助叔父が歩き始める。結局付いていくしかないか。

 花の香りが漂う中を進んでいくと、やがて桜のような木々が見え始め、薄く色付いた花びらがはらはらと舞い始めた。

 いつの間にかそこらで花見をしている人たちがちらほらと見かけるようになる。この人たちも神々なんだろうな。こちらに注目してるし。

 正直言うと、あまりいい気分ではない。まるで珍獣扱いされてるような気分になってくる。被害妄想過ぎるだろうか。


「おー、よく来たのう」

「おー、よく来たのー! にゃはははは!」


 一際大きい桜の木の下でゴザを敷いて世界神様が座っていた。その横には徳利を抱えた酒神こと酔花すいかもいる。さらにその隣には竪琴を持った音楽神、奏助兄さんも。


「呼び立ててすまんね。まあ、座りなさい」


 世界神様に言われるがままにとりあえずゴザの上に座る。なんかすごい触り心地のいいゴザだな。ゴザじゃないのか?


「実は今日、神々の間で宴会をしていてのう。皆も集まるいい機会じゃったから、例の保養地計画のことを話したんじゃ。冬夜君が管理者となったので、実現できそうじゃと。そしたらみんな興味津々で喜んでくれての。大手を振って地上に降りれるいいチャンスとばかりに盛り上がったんじゃが」

「ああ、例の。神々が一般人として地上に降りて休暇を楽しみたいってやつ?」

「それじゃ。ところがのう……。そこで冬夜君の結婚式の話になっての。ワシや恋愛神、剣神なんかが家族として出席すると話したら、不満が出ての。自分たちにもチャンスをよこせ、とな」


 え? それってどういう……。なんで保養地計画の話に僕の結婚式が出てくるわけ?


「つまり、なのよ。冬夜君の家族として結婚式に出席できれば、他の神々よりも先に地上に降りれる、ということになるわけ。保養地計画の先遣隊……というか、特別招待枠みたいな感じになってるのよ」

「え、なにそれ?」

「こっちで勝手に家族を決めるのもどうかと思っての。当事者である君を呼んだわけじゃが。空いている枠としては父母や、兄弟、叔父叔母、イトコあたりを……」

「ちょ、ちょっと待って下さい! これ以上増やされても困りますよ!」


 ただでさえ八人も神様の家族がいるのに。直接的な家族は世界神様と花恋姉さん、諸刃姉さんだけとなっているけど。

 それに世界は違うけど僕の父さん母さんは存命しているし。他のひとを父さんとか母さんとか呼ぶのは少し抵抗がある。じいちゃんは父方母方二人いたし、あまり気にならないんだけど。


「ま、それは私も同意するのよ。変なのがお父さん、お母さんになると困るのよ」

「変なのってなによ……?」

「冬夜君は、さっきの飛行神をお父さんって呼べるのよ?」

「…………頭がおかしいと思われるな」

「わかってくれて嬉しいのよ」


 見た目は雀だしなぁ。よく見るとこちらに注目している中にも変わった人種? の神々《かたがた》がいる。首から上が猫や鳥の頭の神とか。エジプトの神様とかで似たようなのを見たことあるな……。僕の知る神様とは全然違う神様なんだろうけど。

 まあ魔族でワーキャットのような者もいるから、地上に降りてきても珍しがられるだけで騒ぎにはならないと思うけど、僕の母親とかはさすがに無理がある。


「別に家族とかじゃなくてもいいんじゃないですか? 故郷の友人とか、世話になった人とかで……。そういった方を結婚式に招待するのは別におかしいことじゃないですし」


 その言葉を聞いた途端、周りの神々《ひとたち》から『うおおおおおおおお!』と歓声が上がった。うわっ、ビックリしたっ!


「わかってるじゃないか、新神しんじん!」

「そうだ! 全員にチャンスはあるべきだと思うぞ!」

「やっぱりそうよね! 私たちだって羽を伸ばしたいもの!」


 なんだなんだ、そんなに希望者が多いのか? 神様って暇なの?

 全員が全員、希望者というわけでもないらしいが。すぐに地上で羽を伸ばしたいってひとと、まあ、そのうち行こうかな、という神々《ひとたち》に分かれるようだ。


「本当にそれでいいの? このままじゃ全員降りて来るのよ? もしもアレらが地上で問題を起こしたら責任を持って対処するのは冬夜君なのよ? サポート要員の私たちも手を貸すけども……」

「え!? ちょっと待って、そうなるの!?」


 隣でつぶやいた花恋姉さんの言葉に僕は本気で焦った。地上に降りた神々なんて、トラブルを起こさないはずがない!


「諸君、落ち着きたまえ。彼の世界が神々の保養地になったとはいっても、我々が地上で好き勝手にしていいということではない。地上には地上のルールがあり、それを逸脱してしまっては彼の、引いては世界神様の顔に泥を塗ることになりかねないのだから」


 耕助叔父がそう声を上げると、熱狂していた周りの神々《ひとたち》は『うむう』と、唸りながら再び静かになった。さすが地上に降りた神様の中で一番の常識人……常識神だ。


「では農耕神よ。いかにしてその結婚式の招待メンバーを選ぶというのか?」


 二メートル半はありそうな上半身が半裸の大男が尋ねてきた。古代ギリシャの衣装、キトンのように白い服を左肩だけで留めていて、そこから盛り上がったムキムキの筋肉が覗いている。しかもその筋肉を見せつけるようにいちいちボディビルダーのようなポーズをつけていた。


「それを今から決めようというのだ、剛力神。そのために彼に来てもらったのだから」


 剛力神。なるほど、力の神様か。納得。


「だいたい何人くらいなら大丈夫かのう?」

「うーん、何人くらいと言われても……。花恋姉さんたちはどう思う?」


 世界神様にそう聞かれても、なんとも判断しづらかった僕は、隣にいた花恋姉さんたちに丸投げした。神のことは神に任せるに限る。や、僕ももうその一員らしいけれども。


「んー、あんまり多く降りてこられても困るけど……私たちで面倒見れるのは十人くらい?」


 十人か……。まあ、よほどトラブルを起こすような人でなければ大丈夫かな。


「その中から模範的な者は後続の世話役として、少し長めに地上にいてもらうってのもアリじゃな」

「あっ、それいいのよ。そうすれば次に降りる時に人数を増やせるし」


 世界神様の提案に花恋姉さんがパチリと指を鳴らす。えっ、増えるの……?


「大丈夫なんですかね? 本当に暴れられたら手が付けられないんじゃ……」

「いくらなんでもそこまで横暴な奴はおらんよ。みんなあくまで『人間』としての疑似人生を楽しみたいだけなんじゃから。それに本当に冬夜君の手に負えなくなったら、ワシがなんとかする。まだ研修期間じゃし、上司が責任をとるのは当然じゃ」


 むう。そこまで言ってもらえると安心できるが。本当にサポートしてもらえるならなんとかなる……かな?


「なら十人ということでいいですか? もちろん今すぐ降りるわけじゃありません。結婚式の時までに何回かに分けて降りることになります」

「え? うーん、まあ、それなら……」


 さらに地上に神様が増えるのか……。いまでもけっこうな数なんだが。世界神様を抜いても七(にん)もいるってのに。


「その十人なんじゃが。実は一人はもうすでに決まっとるんじゃ。ほれ、約束したろう? あの世界の、ほころんだ結界を直せる者を送ると」

「あー、はい。そういえば」


 僕らの世界を外敵から守る神の結界はフレイズのせいで穴だらけだ。これを修復するにはかなり繊細な技術が必要らしい。僕にはもちろん無理だし、花恋姉さんたちみたいなガサツな神様にも無理。そこで世界神様が適任者を送ってくれることになっていたんだっけ……って、


てててててて!?」

「ガサツで悪かったのよ。神界ここだと思考が読まれやすいから気をつけるといいのよー」


 花恋姉さんに頰をつねられた。そういうことは先に言ってくれ!


「なにをやっとるんじゃ……。ま、いいわい。そやつだけは先行して降りてもらうが構わんかの?」

「こちらが頼んだわけですから、当然ですよ。構いません」

「すまんね。では紹介しよう」


 世界神様がパン、と手を叩くと、その後ろにふっと、一人のおばあさんが現れた。

 白髪で年の頃は七十ほどに見える。白い着物を着た、上品そうなおばあさんだ。和装姿だが、瞳は青い。初めて会ったのにどこか親しみを感じてしまうはなぜだろうか。


「それは私も世界神様の眷属だからですよ。あなたと同じでね」

「あ、なるほど」


 にこやかに微笑みながらおばあさんが答える。っていうか、また心を読まれた。くそう。コレ慣れれば読まれないですむんですかね?

 ゴザに座る世界神様の隣におばあさんも座る。並んで座ると老夫婦のように見えるな。


「この者が結界の修復を担当する。上級神の時空神じゃ」

「よろしくね。冬夜君。一応あなたの祖母という位置付けになるけれど」


 祖母? ってことは世界神様の奥さんって位置付けなのか。確かに世界神様とお似合いだけれども。


「あらやだ。お似合いだなんて」

「うむ、ちょいと照れるのう」


 照れたように二人して笑い合う。あや、また漏れた。ダダ漏れじゃないか、僕の思考。


「ええっと、時空神様ということは時間とか空間を?」

「ええ、そうね。世界の結界を直すには一度ボロボロになったものを全部引っぺがして、新たに張り直す必要があるの。けれど、それではあなたの世界が無防備になるし、時間もかかるでしょう? 私の場合は結界の時間を巻き戻して修復させるから、無防備になることはないし、全部張り直すよりは短くてすむわ」


 ははあ、なるほど。五千年前、白と黒の王冠、アルブスとノワールの暴走によって世界の結界が一時的に修復された。あの時と同じことをするのか。


「一気に時を巻き戻すとムラができてしまうかもしれないから、少しずつ修復していくつもりよ。編み物を編むみたいにね。その間、あなたのお城にご厄介になるわ」

「あ、はい。それは構いませんけど。僕はなんとお呼びすれば……」

「そうね……。時江ときえ。地上では望月もちづき時江ときえと名乗ることにしましょう。時江おばあちゃんね」

「時江おばあちゃん……」

「ええ。よろしくね、冬夜君」


 そう言って時空神様……時江おばあちゃんはにこやかに微笑んだ。なんだろう、ホッとするな。どうやらまともな神様のようだ。おっと、余計なことは考えないでおこう。また心を読まれる。


「それで結局、あとのメンバーはどうやって決めるんです?」

「古来よりこういった決め事は、くじ引きとなっているが……」


 くじってか。まあ、御神籤おみくじっていうくらいだからな。神様たちの決め事にはふさわしいのかもしれない。希望者の神々もそれでいいみたいだ。


「むろん、神力を使うのは無しじゃ。それはワシが監視する。予知も透視も無しじゃぞ? 細工もできんようにくじは冬夜君に用意してもらう」


 え、僕っスか? や、まあ作れというなら作りますけれども。

 希望者は全部で何人かと聞いたところ、百人近くいた。多過ぎないですかねぇ……。やっぱ暇なんかな……。好奇心は猫を殺し、退屈は神をも殺すってか。

 この場合のくじっていうとやっぱり神社とかで引く御神籤おみくじの形かな。円筒形のやつで小さい穴が空いていてそこから細長い棒を取り出すアレだ。

 簡単な六角柱の箱を作り、その中に棒状のくじを入れていく。先端を金色に塗ったやつを十本入れて、あとはハズレの棒を百本以上ジャラジャラと。

 小さな穴を開けた蓋を閉めて出来上がり、と。

 できた御神籤箱を酔花すいかに渡す。


「それじゃあ、きちんと並ぶのだー。順番を守れないやつは失格にするぞー。地上の美味しいお酒が呑めなくなるぞー。にゃはははは」


 何人かの神から『ごきゅ』と、喉を鳴らす音が聞こえた。呑兵衛が増えるのはちょっと困るかな……。

 それから何人かジャラジャラと箱を振ってはくじを出し、しばらく落胆した者が続いた。まだ可能性はあるのでハズレても列の最後尾に再び並ぶ。

 みんななにかを祈るように箱を振る。神様が神頼みとかいろいろとおかしい。

 出てきたくじに落胆しつつもなかなかに盛り上がっている。


「こういうのも楽しいですわねぇ」

「そうじゃのう。みんななかなかはしゃぐ機会もないからの」


 どこから出したのか、小さな卓袱台を置いてお茶を飲んでいる老夫婦。っていうか、世界神様と時空神様。リラックスしてんな……。いやまあ、別にいいんだけどさ。

 突然、某有名RPGのレベルアップ音に似たファンファーレが鳴り響く。振り向くと、音楽神たる奏助兄さんがトランペットを吹いていた。


「にゃはは、大当たり〜!」

「うおっしゃあっ!」

「げ」


 トランペットを吹き鳴らす奏助兄さんと酔花すいかの横には先ほどの筋肉ムキムキの剛力神が。先端を金色に塗られた棒を持って、暑苦しくも筋肉を見せつけるようなポーズをとっていた。

 ……剛力神様は武流叔父に担当してもらおう、うん。僕らにゃ無理。


「しばらくかかるだろうから、あなたも一息入れなさいな」

「あ、すみません」


 時空神様……時江おばあちゃんが急須から湯呑みにお茶を淹れてくれた。あ、茶柱立ってら。毎回神様が淹れると立つけど、これってなんかの決まりごとなのかねえ……。それは神のみぞ知るってか。

 そんな馬鹿なことを考えながら、横目で御神籤箱をジャラジャラと振る神々をチラ見しつつお茶を飲む。うん、美味い。

 はぁー。神様、どうか面倒な人が当たりませんように。


「ワシが不正するわけにはいかんよ」

「ですよねー」


 また心読まれた。んもー。








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■スラムで暮らす私、サクラリエルには前世の記憶があった。その私の前に突然、公爵家の使いが現れる。えっ、私が拐われた公爵令嬢?
あれよあれよと言う間に本当の父母と再会、温かく公爵家に迎えられることになったのだが、同時にこの世界が前世でプレイしたことのある乙女ゲームの世界だと気付いた。しかも破滅しまくる悪役令嬢じゃん!
冗談じゃない、なんとか破滅するのを回避しないと! この世界には神様からひとつだけもらえる『ギフト』という能力がある。こいつを使って破滅回避よ! えっ? 私の『ギフト』は【店舗召喚】? これでいったいどうしろと……。


新作「桜色ストレンジガール 〜転生してスラム街の孤児かと思ったら、公爵令嬢で悪役令嬢でした。店舗召喚で生き延びます〜」をよろしくお願い致します。
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