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日照り / 大事にしたいもの
『日照り』
今日、言葉を投げた
今まで
そっと そっと
置いていた言葉を
今日初めて遠くから放った
君の心の動きを
きっと僕は知っていたはずなのに
それでも言わねばならぬと
虚勢を張って
それでも正しいのだと 意地になって
投げつけたそれの正義を
どうして疑わなかったのか
だれに肯定されようと
ざわついてる心臓が
僕の最善を物語っている
僕からはもう開けなくなった扉を
どうか君から開けてほしいと願う僕は
明日、君の近くをうろついています。
『大事にしたいもの』
あなたには守るものがあるのかー
と、闇が問う
あなたには守るものがあるのかー
と、光が問う
人に問うたならどう答えるであろうか
人は何を持ってその問いをくぐるのであろうか
家族か、友か、財産かー
僕に問われたならばこう答えよう
僕はぼくが大事である。
それは偽りの無い真実であるから
