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幸福なる朝に
近未来的な世界を画面越しに
非現実的な高さをガラス越しに
目の前に座る君の黒髪の香り
芳しいオレンジの香りが鼻孔に広がって
チカチカと真っ赤に染まった
タガを外された切り株の
あのまっすぐな生きざまを
僕はこの手につかんでいる
人はそれを欲望と呼ぶのだろうが
できるならそれが
純粋なる内奥の表れであると信じたい
本能に制動をかける
理性のかけらが苦しみぬいて
弾
け
飛
ぶ
無限に分割された時の中で
切り取られたその一瞬が
絶え間なく流れ続ける
全幅の信頼に
全力をもって答える
僕らの組みうちはいまだ始まったばかり
明日の朝の幸福は確約されている