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ノック / 世界の救済

<ノック>


世界を変えるノックがある


そう信じなければやってられない夜がある


明日響くのか


それとも永久にその日はこないのか


それは分からないけれど


未来ならば


いかようにでも都合よくできるのだ


明日こそ明日こそ


扉は開かれる


それは幻想で妄想で


くだらない愚かしい


僕の願い


それでも


間違っていると


誰も断言できないのならば


僕は僕の尊厳で待ち続けよう


それが


僕の未来



僕の選びとれる只一つの未来なのだから





<世界の救済>


世界に救済を求める僕は

誰の心も救おうとはしないがゆえに

誰からも手を差し伸べられることはない



ただ

さ迷う


振り上げた刃の落とし所を見つけて





あぁ見つけた

まだ綺麗な心を見つけた


ぐっと手の中のものを握り締めて

重力を追い抜かす―!!!!!!!!





なぞる様に傷が重ねられていく



鮮血は混じり合って

何者も区別がつかない



そんな濁りに映った自分の顔は

とても綺麗だった




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