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File_03 四大妖怪

カゲル

「…は?お前何言って、、」


もえか

「だから、私をカゲルさんの助手にしてください!」


カゲル

「おいおい、それって俺の仕事に同行するって意味だぞ?」


もえか

「はい。そのつもりで言っています」


カゲルさんは私の発言を聞いて、頭を抱える


カゲル

「あのなぁ、お前、経験しただろ?あいつらとの戦いを」


もえか

「…」


私はカゲルさんの問いかけに口をつぐんでしまった


カゲル

「いいか、俺の仕事の中ではあいつら以上の妖怪と戦うこともざらじゃねぇ。命を落とす可能性もあんだよ。わかるか?」


カゲルさんは真剣な表情で話す


本当に私のことを心配しているのだろう


カゲル

「わかったならその子の目が覚めたら潔く帰るんだな」


そう言ってカゲルさんは座っていた椅子から立ち上がる


もえか

「待ってください!」


カゲル

「はぁ、、次は何だよ、、」


もえか

「本当に危険なことだって言うのはわかりました。というか、あの戦いで十二分に理解しました」


私はぐっとカゲルさんを見つめる


カゲルさんは私と顔を合わせていない


もえか

「それでも、私はカゲルさんの助手になりたいんです」


カゲル

「なんでだ?」


もえか

「私は、蒼依みたいに妖怪の危険にさらされている人を減らしたいんです!私たちみたいな経験をもう誰にもしてほしくないんです!」


カゲル

「…」


もえか

「それに、、ちょっと興味がわいたんです、、妖怪たちに、、」


カゲル

「っ!」


カゲルさんは少し驚いたような表情で私の方を向く


カゲル

「…お前、命を落とす覚悟はあるか?」


もえか

「…っ!はい、あります」


カゲル

「わかった。お前を俺の助手にしよう」


もえか

「あ、ありがとうございます!」


カゲル

「よし、助手になって最初の仕事としてそいつの介抱をしろ」


もえか

「わかりました!」


カゲルさんはそう言って奥の部屋に歩いていく


私は蒼依の方へ歩き、手を握り語りかける


もえか

「蒼依、私、頑張るよ」


ーーーーーーー


チナツ

「いやぁ、色々面倒なことになってるねぇ」


カゲル

「まぁ、、な。俺の責任ってところもあるんだがな、、」


カゲルはチナツの部屋にある椅子に座る


チナツ

「というか、お兄ちゃん、怪異って呼ぶのか妖怪って呼ぶのかまだはっきりしてないの?」


カゲル

「仕方ないだろ。今までずっと妖怪呼びで、どうにかして怪異呼びに変えようとしてるんだが、、」


チナツ

「まぁ、慣れないよねぇ。私は妖怪呼びで固定しちゃったし」


カゲル

「俺もどっちかに固定してぇな、、」


チナツ

「でも、今はそんなことより大変なことがあるでしょ?」


カゲル

「あいつのことか、、」


チナツ

「あの子、本当に助手にするの?」


カゲル

「あぁ。というか。もうするって言っちまったからなぁ」


チナツ

「お兄ちゃんもしかして、まだあの人のこと、忘れられてないの?」


カゲル

「仕方ねぇだろ。…俺は未練たらたらな人間なんだよ」


チナツ

「まぁ、そんぐらい変じゃないとこの仕事やってられないよねー」


カゲル

「それはそうだな。さてと、俺はあいつにいろいろ説明してくる」


チナツ

「はーい。行ってらっしゃーい」


カゲルはチナツに軽く手を振り、チナツの部屋を出た


チナツ

「…お兄ちゃん、本当に未練たらたらだねぇ」


ーーーーーーー


蒼依

「色々迷惑をかけました!ありがとうございます!」


カゲル

「あぁ。今度から気を付けろよ」


蒼依

「はい!もえかも頑張ってね!」


もえか

「うん。また、学校で!」


蒼依

「じゃあねー!」


そう言って蒼依は建物から出て行った


改めて思ったが、ここがカゲルさんの探偵事務所なんだろう


カゲル

「あいつ、元気な奴だなぁ」


もえか

「すごい活発な子ですけど、とてもいい子なんです」


カゲル

「あぁ。礼儀も正しいしな」


カゲルさんはそう言うと、後ろを振り向き椅子に座る


カゲル

「さて、お前は俺の助手になるってことだからな。いろいろ話しておかないといけないことがある」


もえか

「いろいろ、、?」


カゲル

「妖怪たちについてのことだ。お前が出会ったあの二体の妖怪、思い出せるか?」


もえか

「はい。命命鳥とこんにゃく坊主ですよね?」


カゲル

「そうだ。実はそいつらは凶暴な妖怪じゃねぇんだ」


もえか

「え!?でも、あいつらは私たちを襲って、、」


カゲル

「実は、それはそいつらの意思ではないんだ」


もえか

「てことは、、誰かに操られて?」


カゲル

「察しがいいな。お前の言う通りだ。そいつらは四大妖怪と呼ばれている奴らに操られている」


もえか

「四大妖怪、、?」


カゲル

「強大な力を持った四体の妖怪たちのことだ。こいつらは自分よりも弱い妖怪を従えて人間の生気を集めているんだ」


もえか

「自分自身を強くするために?」


カゲル

「それもそうだが、強大な力を持って人間たちを滅ぼそうとしてるんだ」


もえか

「なっ、、」


カゲル

「なんでそんなことをするかはわからない。だが、それがあいつらの行動理念であることには変わりないんだ」


もえか

「カゲルさんの目的はその四大妖怪を討伐することなんですね」


カゲル

「あぁ。だが、まだ尻尾すらつかめてねぇがな」


そう言ってカゲルさんは立ち上がる


もえか

「ん?カゲルさん?」


カゲル

「お前、今更だが、名前なんだ?」


私はカゲルさんからの問いかけを聞き、ハッとする


そう言えば、まだ私の名前を言っていなかったのだ


もえか

「ま、間嶋もえかです!」


カゲル

「もえか、ちょっとこっちの部屋に来い」


そう言って私についてくるように促す


もえか

(一体何だろうな、、)


カゲルさんは部屋の前の扉に立つと、ノックをした


カゲル

「入れるぞ」


そう言って部屋の扉を開ける


???

「あ、君がお兄ちゃんの助手?よろしくー」


私は部屋の中の光景に驚いた


部屋の壁には無数のモニターがあり、様々な情報が表示されている


部屋の中央にはパジャマのようなラフな格好をした私と同い年ぐらいの少女が座っていた


カゲル

「こいつは俺の妹で情報収集担当の羽織チナツだ」


チナツ

「チナツでーす。もえかちゃんだよね?」


もえか

「は、はい!」


チナツ

「これから大変だろうけど、よろしくねー」


もえか

「よ、よろしくお願いします、、」


カゲル

「もえか、これを持っとけ」


そう言ってカゲルさんは小さなイヤホンのようなものを私に渡した


もえか

「これは、、」


カゲル

「これは通信機器だ。これを通してチナツとの連絡を取ることができる」


チナツ

「私はどこに妖怪が現れたーとか、こんな妖怪だよーとかを報告するから、ちゃんと聞いといてねー」


もえか

「了解です!」


カゲル

「よし、こいつも渡せたことだし、次のステップに行くぞ」


そう言ってカゲルさんはスマホを取り出す


カゲル

「もしもし、カゲルだ。あぁ、武器の製造を依頼したい。わかった、直接そっちに向かう」


ピッ


カゲル

「よし、外に出るぞ」


もえか

「あの、、今の電話は、、」


カゲル

「俺の知り合いで武器を作ってる奴がいる、対妖怪のな」


もえか

「てことは、、」


カゲル

「あぁ。お前の武器、妖具を手に入れに行くぞ」

どうも!麻袋です!今回、怪異探偵カゲルの3話を書きました!

今回は戦闘シーンはありませんでしたが、もえかがついにカゲルの助手になりました!

ということで、今回の設定公開はカゲルです!


羽織カゲル

怪異探偵

高校は卒業済みで、高校卒業後すぐに怪異探偵となった

とても冷静な時もあるが、かなり無鉄砲で作戦を考えるのが苦手

外見は茶髪で高身長。とてもクールなイメージを受ける


カゲルは自分の好きな妖怪討伐する人をイメージしました!

やっぱり妖怪討伐する人はかっこいいっていうのが私の中での固定概念です笑

初心者のため、誤字が多くあるので、見つけたら報告してくださると助かります!

感想なども待っています!それでは、次回の小説で会いましょう!

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