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幻想奇譚

【番外編】茹だる夏の日の事

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

あの楽曲は夏ではないですが、夏を連想させるんですよ。

夏という季節が嫌いだ。何か起こりそうで、決して何も起こることは無い。ただ暑さに朦朧として、全てが一夜の夢の如く消えてしまう。それでも、求めてしまうのがこの季節なのだ。


年々暑くなる日光に負けて、新調した日傘を片手に街を歩く。真夏日というのはその暑さに負けて人の外出がめっきりと減る。ただ聞こえるのは夏風の囁きと、地に降り注ぐ蝉時雨だけ。この身が大地に溶け込んだ気がして心地が良い。

今日は何処へ行こう。そう思っている時点で、足はとうに行くべき方向を決めていた。だから風に流されるままに、この身が動く。

崖の様な階段を登りきると、大地の暑さが嘘のように涼しくなる。大気中に含まれる水分が少なくなり、ただ夏らしい爽涼感があった。

必要事項を済ませて、日陰のベンチに腰掛ける。青々と生い茂る濃淡の(りょく)が風に撫でられて揺れていた。水が湧き出る池が翠の色を放っていた。

それでは足りずに、瞼を閉ざして耳を澄ませると、周りの環境が良く分かる。夏風には運ばれた涼と蜜の匂い。木々の間を蝉時雨がだけが反響する。今まさに何かが起きようとしている。けれども瞳を開くと、幻想はなく、ただ夏の光景が広がっているだけ。それもまた瞼を閉じれば万華鏡の様に変わってしまうのかも知れない。

それでも、此処にある全てが、景が響が、幻想の様に美しいと心から思う。例え幾年月が経とうとも、これは廃れるものではない。


オマケ 回答

「最近は美醜について、考えていたのですよ。でも回答が出たので、もう考えるのは止めました」

日本の美しい庭の長椅子に、女人が一人腰掛ける。晴れやかな言葉に違わず、顔にも光が点っている。

「全ての者は何れ衰え、朽ちて行きます。けれども、その時美しいと感じたものって、劣らないんです。世界が、私が変わっても、あの時見た光景をお出しさせたられたら、また『美しい』と思えるんです。そういう文を私は書きたい」

暑くて、でろりあんなので、まともな文が書けない気がします。書けません。あーぱっぱらぴー。


季節の中で一番幻想的なのは夏だと思ってます。

他の季節はまだ地面に足が着いてる感じ。

夏だけは何か不思議なことが起きても、『夏だから』で済ませられる気がします。


でも結局何も起きないんですよ。

繰り返される毎日があるだけ。

それでもこの景色は何時見ても綺麗だと思います。

だからこそ冒頭分。一種の好意の裏返しです。


オマケは、とある方のコメントを見て浮かんだこと。

芸術的なものって、古くならない。何時見ても綺麗。

そういう文を書かなくてはと思うんですよ。


死んで名を残せるぐらいじゃないと、駄目だよね。という話。

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