第51話 マリリン再び
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
今回の話は、お昼休みに読むには向いていません。周囲にご注意を。
各自の荷物を2階の客室に入れると、ギルドの食堂に行った。
説明や礼などが必要だったからだ。
カウンターのトレーシーさんに礼を言う。
「先ほどはいろいろな手配を、ありがとうございました。」
「カール君こそ大変だったわね。でも、あの護衛さんが強かったからいいものの…」
そこにカウンターの奥からギルマスのタイガーさんが現れて、トレーシーさんの話しを制して、3階にご招待されてしまった。
話しがあって来たのでタイミングはいいのだが…。
3階に上がり、ギルド長の執務室に入ると応接ソファーに座るように勧められる。
素直に座る私と、後ろに立つ事を選択したジャックとターニャ。
そこにお茶を持ってきた事務員がいなくなってから、
「お久しぶりです。紹介が遅れましたが、彼がジャック、信頼できる護衛です。彼女はターニャ、純粋なメイドです。」
「あはっ」
(ターニャ、私は性格が『純粋』と言ったんじゃない!)
「久しぶりだね、カール殿。立場を公にしたくないようなので、職員には君の身分など伏せているのだが、これでいいのかな?」
「ありがとうございます。現状の対応で満足です。今はマーガレット少佐の屋敷を借りて短期的な滞在になるように、鋭意、努力の最中ですから。」
「見た目は少し大人なったけど、相変わらず中身との差に驚かされるね。」
「ははは。ところで、臨時の護衛を雇いたいのですが…。」
「というと、具体的には?」
「今日の襲撃は偶然ではないと判断しています。そこで、マーガレット少佐の屋敷に住むにあたり、後ろのジャックさんだけでは屋敷が守れないのです。そこで、1階の受付のような役割に1人。交代要員が1人。ともに女性。周辺の警備用に2人。ともに男性。合計4名の護衛を最低1か月。あ~料理人もほしいかな。」
「護衛女性2名、男性2名、料理人1名だね。それがすべて冒険者でいいと?」
「逆に、戦闘能力が無いと危ないですから。料理人は主に冒険者の食事を作るためです。私達の分はターニャが作れますが、材料を買いにいけませんから。」
「なるほど。出す金額の希望はある?」
「そこはジャックと相談して決めて頂きます。冒険者の腕前も確認しないといけないですから。料金はギルドカードから支払いますから、ギルド経由でもいいですよ。」
「軍の幹部と言っても、結構なお金が掛かると思いますよ…」
「お金はこのカードに結構貯まっています。あ~ダグザお爺さんと山分けしてますが、それなりに稼いでいますから。」
「カール様、こういっちゃなんですが、ダグザの爺さん、一銭も受け取ってないみたいですぜ。」
「えー、どういう事?」
「大人顔負けみたいなカール様でも、孫を思う爺さんの気持ちを分かってないんですね。普段口癖のように『稼いでもらってる』って言ってますが、それなりに『孫のために』って一生懸命働いて、爺さんも稼いでいるみたいですよ。それがうれしいんだって。」
思わず涙をこぼしてしまった。
本当に自分はダグザお爺さんの気持ちを理解してなかったのだ。
「カール君。安心したよ…」
タイガーさんがハンカチをくれた。
「君の涙を見た数少ない男に成れたお礼だ…。」
「では、あとはお願いします。」
落ち着いた私は、タイガーさんにもらったハンカチをポケットに入れて、1階の食堂で懐かしくも肉が少し増えた料理を食べた。
帰りにパン屋に寄って硬いパンを数個買って帰った。
その夜は、なんだかうれしくて、3階のお風呂場で、入れ墨のような右腕の魔法陣に魔力を流し、マリリンを呼び出す。
魔力を流したからといって、魔法陣が無条件で作動はしない。
きちんと呼びかける動作をしないと起動しないプログラムになっている。
瞬時にという訳ではなく、マリリンも用意をした上で魔法陣を作動させるようで、しっかりと濡れてもいい衣装で転送してきた。
「ご主人様、お呼び頂きありがとうございます。」
いつもとは違って、この浴槽はとても大きくて、そのまま二人で入ることができる円形浴槽だ。
マリリンは少し驚いたようすだったが、早速、私の服を脱がせて裸にして、お湯を掛けて泡だらけのタオルで、全身を綺麗に洗っていく。
馬車で5日間掛けて移動したため、埃まみれになった私だが、あっという間に美しい美少女姿を取り戻していた。
だが私は、この竹の子のような自分が気に入らない。
もっと筋肉を!と願う私に、泡の筋肉が付いて、嬉しい気持ちになった。
そんな私をからかうように、マリリンの柔らかい手が、私の息子の竹の子をしごくように洗う。
『かんべんしてください』と思うほどの快感が頭を貫いていく。
目の前には濡れた布地越しに、垂れていない三角錐が見えていて、思わず手でその頂きを包み込む。
「ああ…」
悩ましいけれど、清らかに澄んだ声…。
私も我慢できずにマリリンの股間目掛けて手を伸ばすと、今までのレナやターニャには無かったジャングルがそこにはあった。
しかもそこは湿地帯だったのだ。
あとは勝負だ。
私も元は既婚者。
テクニックは既に習得済みだ。
だが、私の肉体はまだ刺激に耐性が無いのか、早くも追い詰められていた。
悲しいような、悔しいような気持ちでマリリンの顔を見ると、少し手加減してくれて、同時に果てる事が出来た。
戦いが終わり、ゆっくりと浴槽でいたわり合う二つの身体。
だが、私の身体は回復力が強いようで、既にフル充電されて来た。
浴槽から出て自ら体を拭き、気持ち良くベッドに入った。
今日、襲撃に合ったという興奮もあるのだろう。
自分の戦闘力で充分に対応できたという気持ちが自信にもつながっている気がする。
もちろん、ジャックのように2人掛かりの相手だとどうだろうという疑問はあるが、進歩している実感が得られた事が大きい。
マリリンがベッドに入って来て、この身体で初めて肉食獣になった。
初めてのリードから約1か月、随分と刺激に慣れ夜会も上手になったと自分でも思う。
改めてマリリンの全身を撫でまわし、手のひらで刺激を与え、舌が粘膜を刺激する。
その夜、マリリンがこれほど声を出すとは思わなかった…。
(完全勝利だ)余は満足じゃ。
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